2024年10月19日土曜日

陶芸『葉っぱシリーズ』

 

















今日は10月2回目の陶芸の日。
版画の試摺りと本摺りを控えているので
あまり何を作りたいといった欲望もなく
ぶらり、工房へと向かった。

いつもは「この型を使って花器が作りたい」とか
「葉っぱシリーズの大皿を作りたい」とかあるが、
もう葉っぱシリーズもかなりの数作ったので、
「そろそろお終いにしようかな」という
気持ちになってきている。

まず、工房に着いて、
エプロンをつけながら
告知の紙がいろいろ貼ってあるボードを見ると
初めて見る用紙が目についた。

「11月から、各色ある化粧泥に
使用料金を徴収します」という内容だった。

えっ、聞いてないし!!

『化粧泥』といえば、
今まさに私が葉っぱシリーズで使っている土を
指している。

目下、私が作っているシリーズの器は
まずは4種類ある粘土のうち、
赤土を選んで成形し、
まだその土が乾いていないうちに
器の内側に白い化粧泥を数回塗り重ね、
乾くのを待って、葉っぱ模様を削り出す。

削ったところには、土台に使った赤土が覗く。

その技法を試みているのは
何十人か会員はいるが、
目下、工房では私だけのはず……。

つまり、毎回毎回、化粧泥を使う私を見かねて
「そんなに化粧泥を使うなら、金取るぞ」と
個人的に言われているのと同じだ。

それも100円200円の世界ではない。
白化粧泥 1㎏1,760円とある。

化粧泥を1㎏も使うなんてありえないが
単位が100gではなく1㎏だとしたら
それだけ支払えということか。

私はちょっとムカついて
「じゃあ、10月最後の作陶日の今日、
大物の葉っぱシリーズを作って
化粧泥を使うのは
これでお終いにしようじゃないか」という
気分になってきた。

何を作るか考えてこなかったくせに、
猛然と作陶意欲が湧いてきた私は
思わず2ブロックの赤土を買い、
1点700gのシチュー用のお皿を
2点ペアで作ることにした。

もちろん作るのは葉っぱシリーズで
化粧泥を使う。

と同時に、前回の本焼きの終わった
葉っぱシリーズのアーモンド形の大皿と
変形の四角い大皿も出来てきたので、
焼き上がりはこうなるということを
見比べるためにここに掲載する。

素焼きの状態に透明の釉薬をかけているので
一段、色が濃くなり、艶が出た代わりに
化粧泥の色が少し半透明になり、
下の赤土が透けて見えている。

イメージしていたものとは、若干、違うが
これはこれでいいのではと思っている。

また、8個組の大き目の湯飲みも
本焼きが出来あがってきた。

縮んでもなお、やや大振りに焼きあがったので
小鉢としても使えるかもしれない。

この湯飲みたちは
例の園長先生の注文の品だが、
5月の展示会から月日が経っているので、
「もういらない」と言われたら、
自分使いにしようと思う。

早いもので、5月に陶芸の展示会があり、
2年に1度の開催だとすると、
次の展示会まで後1年半しかないことになる。

年4回の釉がけと本焼きのスケジュールを
考えると、
案外、あと何回も本焼きのチャンスがないことに
愕然とする。

うっすら、次の「卓」のテーマをどうするか
気が早いようだが考えておいた方がいいのかも。

隣の作業台で
友人が振り替えで来た新人さんに
「早めに卓のテーマを考えておいた方がいいわよ」
と、説明している声が聞こえてきた。
「私は前回はクリスマスのテーブルだったから
次は春のテーブルにしようかと…」と。

こうして月日は人の気持ちを急かすように流れ、
あっという間に1年が終わっていく。

ちなみに、来年1月13日のコンサート、
「新年最初のコンサートです。
前寄り、8~20番の席が取れたら
とても嬉しいです。宜しくお願いします」
と、書いて、FAX申し込みしたら
今日、
「3列目8-9番」という願ってもない上席が
取れたと書いてあった。

また、聖矢君が目の前で見られると思うと
ウキウキする。

こんな風に、一喜一憂しながら
月日は巡り
一昨日のスーパームーンはどうしたかと
空を見上げれば、
あんなに煌々とした満月だったのに
早くも少し欠けだしていた。

今日の2枚のシチュー皿
化粧泥は10月いっぱいで使い切り、
11月からは新しいシリーズに取り組もう。

世の中、
臨機応変、変幻自在、
機を見て敏!

有言実行あるのみである!!

















 







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