2024年の大みそか
次女とみなとみらい大ホールに
石田組のコンサートを観に行った。
年末の数日間は
お正月の準備に忙しい毎日なのだが、
数か月前、今年も
石田組の最後のコンサートがあると知って
思わず申し込みをしてしまった。
今年も例年にならって
数日前から、おせち料理の食材や
お花などを買いに歩いたし、
一昨日あたりから
おせち料理を作り始めていた。
そんな中、31日のお昼から夕方まで
家を留守にするのは
なかなか段取りが難しい。
おせち料理に関しては
元旦に鯛を焼く以外の料理を済ませ、
31日の夕飯の準備もある程度した上で
出掛けることにした。
会場は約2000人の人で
満員御礼。
あんがい私達みたいに家族連れも多い。
いつもの石田組とは
ちょっと来ている人の雰囲気が違う。
この大晦日のコンサートだけは
石田組ジュニアと呼ばれる
小学生8人も出演するせいか
いつもは全く見かけない子ども達も
ちらほら会場で聴いている。
石田組自体18名体制+石田様なので
いつもの石田組より大所帯だ。
私達の席は
今回は第2希望でしか取れなかったせいで
3階席の2列目と
いつも1階席前方のことが多い私としては
最も舞台から遠い席だった。
舞台ははるか彼方にしかないので
団員の顔もまったくわからず、
臨場感に乏しい席だったけど、
その分、音色はひとつにまとまって
天井まで立ち上り、
会場全体に響き渡って聞こえた。
今回の第一ヴァイオリンに
初めて参加の東亮汰さんは
弱冠25歳。
それでもコンマスの位置に立って演奏して
経歴も相当優秀なので、
今後の活躍が期待される
今回の目玉人事といえよう。
これからの石田組にどのぐらい招聘されるか
要チェックだ。
演目は
モーリス・ラヴェル
『亡き王女のためのパヴァーヌ』に始まり
ジミヘンの『天国への階段』
フレディ・マーキュリーの
『ボーン・トゥ・ラヴ・ユー』
そして、ご当地セレクションで
宇崎竜童『横須賀ストーリー』
松山千春『大空と大地の中で』
タケカワユキヒデ『銀河鉄道999』
いきものがたり『ありがとう』
川上洋平『ワタリドリ』
いずれも松岡あさひさんの編曲あっての
石田組の演奏だと思った。
それにしても
選ばれし小学生8名は
本当にすごい実力の子ども達で
ここから数年後には石田組に参加する子が
出るに違いないと思わせる演奏ぶりだった。
2024年は石田様ファンとしては
6回続きのコンサートがあったので
この1年間に何度も石田様のヴァイオリンには
触れることのできた1年だった。
2024年がどんな年だったかというと
とにかく暑い日が続いて
毎日「熱中症には気をつけましょうね」と
声を掛け合っている内に
10月半ばになり
気づけば秋を通り越して冬になり
早くも年の瀬になってしまった。
ひときわ短く感じた1年、
暑さのせいか
自律神経も乱れて
脳貧血やら虚血性の立ち眩みやらに
悩まされた。
さあ、来年はどんな年になるのやら。
明日はいつもどおりの元旦を迎え、
家族が集まっておせち料理のお祝い膳を
囲む予定だ。
幸い誰かが欠けることなく
新年を迎えることにはなりそうだけど
みんなひとつ歳をとる。
平穏こそが一番だと感じる今日この頃、
穏やかで心豊かな1年が始まりますように。
皆様も佳い年をお迎えください!!
昨日は娘の所のばぁばご飯だったが
今日は自宅のディナー。
テーマはいずれもクリスマス。
けっこうメニューは重なっている部分もあるのだが
本日は大人のクリスマス・ディナーということで
ビジュアル的にもこだわってみた。
実はこのブログは
ディナーで3杯もワインを飲み、
お腹いっぱいいただいたすぐ後なので、
かなりベロベロに酔っぱらった状態で
書いている。
勢いに任せている部分もあるので
お許しいただきたい。
さて、今宵のディナーが何をもってして
大人のディナーなのかというと、
まずは器にこだわってみたということ。
そして、素材と味付け、
盛り付けにも凝ってみたということであろうか。
今宵のメニュー
「骨付きもも肉のマスタード焼き」
「コーンポタージュスープ」
「バナメイエビのガーリックソテー」
「リース型生ハムのサラダ」
「クリームチーズと果実入りフランスパン」
「アップルパイ」
メインの
「骨付きもも肉のマスタード焼き」は
志麻さんのレシピ。
いくつか見たローストチキンの中で
一番美味しそうだったもの。
粒マスタードをたっぷり使い、
おろしにんにくとショウガ、
パセリにオリーブオイルなど
使っている調味料が大人な感じ。
11月に新しくしたオーブンの試運転の意味も兼ね
このメニューを採用してみたが
とてもふっくらジューシーに焼きあがった。
昨日の娘のところの
焦げ焦げのローストチキンとは
まったく次元が違うプロの味
(自画自賛にもほどがある)
やはりオーブンの実力差であろうか。
お皿に盛りつける際は
足の見苦しい部分にはホイルを巻き
赤いリボンで飾ったりしたあたりも
本日の凝りポイント。
お皿はミントンの「バッキンガム」
ラディッシュもスライスして
添えてみた。
前菜は「バナメイ海老のガーリックソテー」
こちらは三國清三シェフのレシピ。
去年も作ってとても美味しかったので
今年も作ることにした。
ヘレンドのお皿「インドの花」に盛ると
それだけでリッチな感じに演出できる。
急遽、つくったのが
「コーンポタージュ」
本当はオーブンの試運転として
キッシュを焼くつもりだったが
それはあまりにボリュームがありすぎると
とりやめにしたものの
ちょっと物足りず
全く考えていなかったのに
作ることにした1品。
お味のバランスとしては
まあ、よかったので
良しとしよう。
凝って作ったのは
「リース型生ハムのサラダ」
スペイン産「ハモン・セラーノ」を探し
薔薇の形に成形し
リーフサラダの中に点在させた。
他にも星の型で抜いたチーズや
細かく切ったミニトマトなどで
リースのオーナメントを作り
クリスマスディナーらしさを演出してみた。
パンも
クリームチーズやレーズン、クランベリーが
練り込んである
華やかなパンにしてみた。
もちろん飲み物はワイン。
ここだけは我が家のうんちく大王に任せ
白と赤を1本ずつ抜栓し、
2人でぐいぐい飲んでしまったので
銘柄を確かめるべくもない。
スイーツは昨日と同じ
アップルパイだが
今宵はパイ皿を使って丸く焼いてみた。
こちらも新しいオーブンの調子をみるため。
味は昨日と同じだけど、
やはり糖分を制限できるし
レーズンをラム酒で膨潤させたりして
大人のアップルパイに仕立てたところが
今回のポイントだ。
こんな感じで
自宅で料理を作る際は
こだわりの食器や銀器を使うことができるし
ポインセチアも1本切って
自作の花器に活けて
テーブルに飾ることもできる。
カップボードから
40年間一度も出たことのない
リアドロの少女像も
お月様に座っているので
今宵はテーブルに出してみた。
香港時代にお誕生日祝いにいただいたものだ。
こうして
普段登場しない新旧の食器や
オーナメントなど引っ張り出して
それなりにおうちクリスマスの雰囲気を出し
2024年の年の瀬、
ちょっと凝った食卓になったと思う。
年と共に、どんどんめんどくさくなって
どんどん何もしなくなるのが嫌なので
無反応な同居人相手ではあるが
自己満足でもいい
ちゃんとしたクリスマスディナーが
作りたかった今宵の私である。
ブログをお読みいただいている皆様は
どんなクリスマスをお過ごしか、
いつか聞かせてください。
2024年最後のばぁばご飯
イブイブの今日はクリスマス仕様だ。
Christmasと言えば、
「ラザニア」がリクエストの筆頭。
数年前、まだ孫1号が赤ちゃんの頃
「ねえ、ラザニアって作れる?」と訊かれ
「作れなくもないけど」と答えたのが始まりだ。
そもそもラザニアはイタリアン・レストランで
注文して食べるもの。
家庭で作ろうとするとひどくめんどくさい。
しかし、ミートソースさえ作れれば
あとはそれを何層かに
ラザニア麵を交互に重ね
ホワイトソースを一番上に流し込み
ピザチーズをたっぷりかけて焼くというもの。
以来、ラザニアは、クリスマスにだけ
リクエストしても良しとされるメニューに
なった。
今年は他には
「骨付き鶏モモのロースト」
「エリンギとアスパラの肉巻き」
「キャロット・ラペ」
「春雨サラダ」
「コーンポタージュスープ」
「タラのチーズフライ」
という計7品がリクエストされてきた。
いつもより1品か2品少ないのは
ラザニアのめんどくささに配慮したため。
それではちょっと寂しいので
クリスマスらしさを出せるよう
私がアップル・パイを加えて
8品のラインナップにした。
昼前、
ふたりのためにブラックフライデーに求めた
お洋服の包みを持ち、
家にあったパセリとラディッシュを持ち、
いきがけに100均で金と銀の小さなベルを
買って、小道具も揃った。
娘宅のクリスマスツリーの根元に
ふたつのプレゼントパッケージを置いて、
さあ、調理スタート。
娘のところにはちゃんとしたオーブンがなく
トースターの大ぶりのものしかないので
鶏モモのローストと言われても困るのだが
案の定、皮が真っ黒に焦げてしまった。
まあ、
それでも美味しそうな匂いはしているので
許してもらおう。
娘は料理にあまり関心がないので
オーブンに投じるお金はないそうな。
道具がなければ腕の振るいようがないが
しかたない。
品数が少ない割には時間がかかり、
夕方5時、孫1号が帰宅するのに合わせ、
何とか8品揃った。
少し前、インフルエンザに親子でかかり
前回はベッドの中から起き上がれないほど
高熱だった孫1号だが、
今日は元気に帰宅し、
おしゃべりが止まらない。
今日、
描いたという「すごろく」を見せてくれたが
とても色鮮やかで
よく描けている(ばぁばバカ)と思ったので
記念撮影。
そうこうする内に母親と孫2号も帰宅し
全員揃ったところで
クリスマス・ディナーの食卓に着いた。
やはり「ラザニア」がどれより食べたいようで
プレートに大盛によそい、
いきおいよくスプーンを口に運んでいく。
「そんなにたくさん!?」と思ったけど
ふたりの笑顔が味を物語っている。
リクエストした娘も
お替りして食べている。
また、後から特別参加の
アップル・パイもお気に召した様子で
最初、孫たちには
ひとつを半分こにして食べさせたけど
もう半分ことせがまれ、
結局、ひとりひとつずつ食べてしまった。
やはり焼き立てのアップルパイは
市販のものより美味しい気がする。
いつものばぁばご飯のメニューとは
ひと味違うパーティメニューに
皆の食いつきが違うので
ばぁばも手応えを感じた。
おまけにプレゼントに持って行ったお洋服も
親子共々、気に入ったようで
めでたしめでたし。
子どもだけが気にいっても
親が気に入らないと
登場回数が少なくなるので
プレゼントは
共に気に入ることが肝心だ。
女ばかりの我が家のクリスマス。
トトもオートトもいないところで
3代の女性陣が
わいわいおしゃべりして、たくさん食べて
クリスマスのイブイブの夜は
賑やかに更けていった。
今年もあと10日を残すのみとなり、
何をするにも
「今年最後のなになに」という名称が
つくことが多くなってきた。
本日の陶芸はまさにそのひとつ。
今年最後の陶芸の日であり、
今年最後の釉がけの日であった。
午前中は
その方にとっては
今年最後のカウンセリングの予定だったはずが
寝坊したとかで
当日キャンセルになってしまった。
次回の予約を1月にしてしまうと
年をまたいでしまうと思ったのか、
次回は25日の午後に取り直し、
今日のカウンセリングは無しになった。
母親業と家事をしつつ、
看護師さんとしても働いているので
そんなこともあるのだろう。
きっとお疲れがたまっているに違いない。
私は気持ちを切り替え、
予定通り、カーブスに行き、
ランチをとって
午後の予定にシフトした。
今日が今年最後の釉がけなので、
同じ曜日のメンバー3人も
時間通りに集合し、
それぞれの使用予定の釉薬を申告し、
手分けして釉薬の攪拌を行った。
例によって
釉薬をかける予定の器の数は
私が1番多いのだが、
使う釉薬の種類は今回は少なめだ。
化粧泥を使って、削りの模様が入った器は
釉薬としては
透明釉しかかけないからだ。
残りの抹茶椀3個と
足つきのクッキー皿をどんな釉薬にするのか、
取り扱いが難しいとされるマンガンに
挑戦したいというメンバーがいたので、
そこに便乗することにした。
マンガンは艶消しの黒色をしている。
墨のような色といった方がいいかもしれない。
ちょうど抹茶椀でいうところの
「黒楽」に近い色合いなので
一度、抹茶椀を作った時に使ってみたかった。
どんな風に出来上がるのか楽しみだ。
また、足のついたクッキー皿にも
思い切ってマンガンをかけたので、
こちらも想定では
黒い器にクッキーが並ぶとかっこいいはずだ。
しかし、マンガンは液だれしやすい釉薬なので、
細心の注意を払ったが
足つきという構造上、
器の裏にまでかけてあるため、
焼成時に垂れて焼成台を汚さなければいいが…。
こればかりは
神のみぞ知るの領域なので祈るしかない。
他に織部と乳白という釉薬を
3つ目の抹茶椀にかけてみた。
今回は撥水剤という薬が品切れで
すべての器の裏側に
厚手の広告用紙とテープで
養生してから釉薬をかけた。
それがめんどくさかったけれど
いつものメンバーとおしゃべりしつつ
手は絶え間なく動かしていたので
時間内に終えることができた。
こうして
私の今年最後の陶芸と釉がけは
つつがなく終了した。
明日は12月のミッションのひとつ
大掃除第一弾と
クリスマスディナーの買い出しだ。
いつもの日常と
暮れのミッション、
毎年のことだが今年も大忙しだ。
だから、昔から
年の瀬は師走というのだろう。
先生も走るとはよく言ったものだが
ここへきて転ぶのはご法度、
風邪をひくのも勘弁願いたい。
皆様もそのあたり
十分注意して
いい年の瀬をお過ごしください!!
個人的に
12月ならではの各種ミッションがある。
その1は年賀状作り
その2は新作版画の原画作り
その3はばぁばご飯のクリスマスメニュー作り
その4は自宅のクリスマスディナー作り
その5は大掃除
その6はおせち作り
こうやって見てみると
6項目の内、5つは作る系だ。
どんだけ何か作るのが好きなのかと
今更ながら思う。
世の中、年賀状を作るのは辞めて、
「年賀状じまい」のシールを貼って
今回で最後の年賀状を出す人が多いらしい。
また、クリスマスは
ケンタッキーのチキンと
どこかのケーキを買って済ませるのが
定番だとか。
おせちにいたっては
家族のだれも喜ばないので
全く準備しないか
2~3万円奮発して買うかのどちらか、
手作り派はめったにいない。
新作版画の原画なんてものは
個人的な特殊事情なだけで
世の中に12月の年の瀬に
こんなことに頭を悩ませているのは
私ぐらいのものだろう。
大掃除はどうだろう。
これは1年の最後に
家族総出で普段できないところ
例えば、キッチンの換気扇やら
風呂釜のジャバやお風呂場のカビ取り
窓ふきなど
皆さん、なさるのだろうか。
私にとって、
この6つが12月ならではの
ミッションなのだが、
1番苦手なのが5番の大掃除だ。
かといって業者に頼むのも
何だか癪に障るので、
例年、しぶしぶ自分でやることになる。
家人はあてにならないので、
心の中で不平不満をたらたら言いながら
ひとり、粛々と行うのが常である。
年末、次女が実家に来た時に
また何か手伝ってくれるといいなと
淡い期待を抱いている。
1番心浮き立つのは
おせち料理作りかもしれない。
結婚以来ずっと
練り物以外はすべて手作りしてきた。
以前は餅つき機があったので、
鏡餅や切り餅なども手作りしていたが
数年前に餅つき機が壊れてからは
お餅は買うことにした。
それでも黒豆を煮たり、
松前漬を漬けたり、
ゆず大根やなますを作ったり、
筑前煮を煮たりと、
定番のものと何か新作を交え
その年の始めを彩りよく迎えたいと
思っている。
さて、昨日と今日の2日間は
その6つのミッションの内のひとつ
新作原画の制作と
トレぺ原画の制作をした。
11月末までに
夏中かけて彫った4点分の作品を
摺り終えたので、
次は年が明けたら彫るための
新作を考え、作らなければならない。
とにかく12月は年賀状をどうするかが
大きな問題で
「いっそもう辞めようか問題」もあったので
12月半ば過ぎまでは
新作に着手できなかった。
しかし、年賀状も2日前に投函したので、
いよいよ言い逃れができない状況になり、
新作に取り組むことにした。
とはいえ、ラフなプランはだいぶ前からあり、
今回の新作のメインモチーフは
「ポインセチア」なので、
街にポインセチアが出回る時期を
待っていたともいえる。
ポインセチアはまさにクリスマスシーズンに
入らないと花屋さんに並ばない。
つまり、12月にならないと手に入らないのだ。
昨年もポインセチアを買って
1点作品を創ったのだが、
それが今年の紫陽花展で好評だった。
これを受けて
2年後の個展を意識し、
ポインセチアをモチーフにした作品をという
まったくもって下心しかない
制作の意図である。
ポインセチアをモチーフにしようとすると
どうしてもリースにしたくなり、
そうなると、否応なくクリスマスのために
創った感じは否めない。
そこへもってきて
しまえながなんか止まらせちゃったりして
もう「キャー、可愛い」という
女性陣の黄色い声をあてにしているとしか
思えない有り様だ。
こういうのを
業界では『売り絵』と呼ぶのだが
展覧会のことを考えると
こうした作品を創るのもやむなし。
そう考えているところである。
可愛いものは可愛いと
半ば、開き直って、
年が改まったら
新作に着手する予定だ。
他には青い鳥バージョンと
ショパンのノクターン・バージョン。
いずれもポインセチアとクリスマスは
切っても切れない間柄。
凡人の頭ではこんなイメージしか
湧かないことにやや失望しながらも
新作原画が3点分出来上がり、
12月のミッションをひとつ
クリアした。