2024年12月20日金曜日

12月のミッション 

 








個人的に
12月ならではの各種ミッションがある。

その1は年賀状作り
その2は新作版画の原画作り
その3はばぁばご飯のクリスマスメニュー作り
その4は自宅のクリスマスディナー作り
その5は大掃除
その6はおせち作り

こうやって見てみると
6項目の内、5つは作る系だ。
どんだけ何か作るのが好きなのかと
今更ながら思う。

世の中、年賀状を作るのは辞めて、
「年賀状じまい」のシールを貼って
今回で最後の年賀状を出す人が多いらしい。

また、クリスマスは
ケンタッキーのチキンと
どこかのケーキを買って済ませるのが
定番だとか。

おせちにいたっては
家族のだれも喜ばないので
全く準備しないか
2~3万円奮発して買うかのどちらか、
手作り派はめったにいない。

新作版画の原画なんてものは
個人的な特殊事情なだけで
世の中に12月の年の瀬に
こんなことに頭を悩ませているのは
私ぐらいのものだろう。

大掃除はどうだろう。
これは1年の最後に
家族総出で普段できないところ
例えば、キッチンの換気扇やら
風呂釜のジャバやお風呂場のカビ取り
窓ふきなど
皆さん、なさるのだろうか。

私にとって、
この6つが12月ならではの
ミッションなのだが、
1番苦手なのが5番の大掃除だ。

かといって業者に頼むのも
何だか癪に障るので、
例年、しぶしぶ自分でやることになる。
家人はあてにならないので、
心の中で不平不満をたらたら言いながら
ひとり、粛々と行うのが常である。

年末、次女が実家に来た時に
また何か手伝ってくれるといいなと
淡い期待を抱いている。

1番心浮き立つのは
おせち料理作りかもしれない。

結婚以来ずっと
練り物以外はすべて手作りしてきた。

以前は餅つき機があったので、
鏡餅や切り餅なども手作りしていたが
数年前に餅つき機が壊れてからは
お餅は買うことにした。

それでも黒豆を煮たり、
松前漬を漬けたり、
ゆず大根やなますを作ったり、
筑前煮を煮たりと、
定番のものと何か新作を交え
その年の始めを彩りよく迎えたいと
思っている。

さて、昨日と今日の2日間は
その6つのミッションの内のひとつ
新作原画の制作と
トレぺ原画の制作をした。

11月末までに
夏中かけて彫った4点分の作品を
摺り終えたので、
次は年が明けたら彫るための
新作を考え、作らなければならない。

とにかく12月は年賀状をどうするかが
大きな問題で
「いっそもう辞めようか問題」もあったので
12月半ば過ぎまでは
新作に着手できなかった。

しかし、年賀状も2日前に投函したので、
いよいよ言い逃れができない状況になり、
新作に取り組むことにした。

とはいえ、ラフなプランはだいぶ前からあり、
今回の新作のメインモチーフは
「ポインセチア」なので、
街にポインセチアが出回る時期を
待っていたともいえる。

ポインセチアはまさにクリスマスシーズンに
入らないと花屋さんに並ばない。
つまり、12月にならないと手に入らないのだ。

昨年もポインセチアを買って
1点作品を創ったのだが、
それが今年の紫陽花展で好評だった。

これを受けて
2年後の個展を意識し、
ポインセチアをモチーフにした作品をという
まったくもって下心しかない
制作の意図である。

ポインセチアをモチーフにしようとすると
どうしてもリースにしたくなり、
そうなると、否応なくクリスマスのために
創った感じは否めない。

そこへもってきて
しまえながなんか止まらせちゃったりして
もう「キャー、可愛い」という
女性陣の黄色い声をあてにしているとしか
思えない有り様だ。

こういうのを
業界では『売り絵』と呼ぶのだが
展覧会のことを考えると
こうした作品を創るのもやむなし。

そう考えているところである。

可愛いものは可愛いと
半ば、開き直って、
年が改まったら
新作に着手する予定だ。

他には青い鳥バージョンと
ショパンのノクターン・バージョン。

いずれもポインセチアとクリスマスは
切っても切れない間柄。
凡人の頭ではこんなイメージしか
湧かないことにやや失望しながらも
新作原画が3点分出来上がり、
12月のミッションをひとつ
クリアした。













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