2017年12月21日木曜日

今年最後の木版画教室

 
 
 
「今年も最後の・・・」といいながら、毎日、用事や行事が済んでいく。
 
今日は今年最後の絵画教室だった。
昨日は今年最後のお茶のお稽古だった。
 
絵画教室では、毎年、カレンダーを版画で創っているので、
11月に入ると、
カレンダーの台紙の部分に来年の暦の数字の部分を摺らなければならない。
 
一方で、各人が自分の受け持ち月の作品も摺って仕上げなければならない。
 
それらを持ち寄って組み立てるのが、その年の最後のお稽古日、
つまり、今日だった。
 
版画という複数できる強みを活かして、カレンダーを作るようになって
早20数年ぐらいは経っただろうか。
 
以前はカレンダーの他にも、テーマに合わせた作品を創っていたのだが、
私も含め、みんな年をとったせいか、
ここ数年はカレンダーしか作らなくなってしまった。
 
絵画教室といっても、前は水彩画を描いている人もいたのに、
今は木版画の生徒さんしかいないし、
ごくこじんまりとした教室になってしまった。
 
徐々に形態や人数や内容が変わっていく一抹の寂しさは否めないが、
逆にのんびりとした競争心や闘争心とは無縁なほのぼの教室として続いている
ぬるま湯的な心地よさもある。
 
生徒さんがいろいろな事情で辞めていくことが続いた時期は私も凹んでいたけど、
「去る者は追わず、来るものは拒まず」の境地に達した時点で
だいぶ楽になった。
 
「今年最後の・・・」にあたって、1年を振り返ってみると、
新しいことも多かったことに気づく。
 
年始め、生まれて初めて帯状疱疹という病気にかかり、
あまりの痛みで2ヶ月もの間、通常の生活が出来なかったこと。
それによって、健康のありがたみを再認識。
 
6月始め、初孫・志帆が生まれて、初めてばぁばという役どころを得たこと。
それによって、命の不思議と魅力を再認識。
 
秋、心理カウンセラーのホームページがきっかけで、
福利厚生倶楽部の推奨カウンセラーに登録されたこと。
また、別会社で女性経営者のためのエグゼクティブ・カウンセラーに登録されたこと。
それによって、心理カウンセラーとしてのお墨付きをいただいた気分。
 
年始めから新しいお茶の先生のお稽古場に通うようになり、
月3回のお稽古の他、年に数回のお茶事にも参加し、
人生におけるお茶濃度が急上昇。
それによって、より真剣に茶道に取り組もうと決心。
 
と、ざっとあげてみただけでも、
案外、変化のあった1年である。
 
「今年は早かったわ~」と会う人ごとに言ってはいるが、
1年365日、短く感じたとはとはいえ、1年はそれなりに長い。
 
今年の暮れも絵画教室のメンバーと恒例のキリンビールの生麦工場に行き、
併設のビアホールで、作りたてビールと美味しいお料理で打ち上げの会をした。
 
キリンのビール工場やレストラン自体はとてもおしゃれな建物なのに、
今年、その真横に4本の高速道路が完成し、
その周辺の風景が一変していた。
 
高速道路の真下にたくさんの花や観葉植物を植え、
キリン側もそれなりに工夫はしているものの、
あまりに近くて巨大なこの高速道路はいかがなものか・・・。
 
この夏に来た時にはなかった風景にみんなで驚嘆しながら、
そこにも移りゆく日々を感じざるを得なかった。
 
新しいものと変わらないもの、
新しい人間関係と変わらず続いている人間関係、
しみじみ両方あることを再認識して、
長いおつきあいに感謝のビアグラスを合わせたのであった。
 
乾杯!
 
今年1年、お疲れ様!
来年もよろしくね!

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