世の中は成人式の今日、私は芝の増上寺にキモノ姿で出掛けていた。
某呉服店が主催する『新春の集い』と銘打たれた
食事会とキモノ好きの集会とでもいうか、
要は単なる展示会ではだれも恐れをなして来ないので、
カメラマンを呼んだり、食事会をしたりで気をひこうという会である。
場所が芝の増上寺なのがいいかなと思い、
お天気がよかったら出掛けようと初おろしのキモノのしつけをとって準備していた
ところ、ピカピカの晴天に恵まれたので出掛けることにした。
増上寺やその周辺では成人式の振り袖を着た若い女性を何人も見かけ
増上寺と東京タワーという特別な組み合わせの景色をバックにポーズをとり
彼氏や親御さんに写真を撮ってもらっている姿があちこちにあった。
私はダンナも彼氏も連れてきていないので
そそくさと展示会の行われているホールに降りていき
担当さんや大勢の男性社員にお世辞の褒め言葉をいただきながら
カメラマンに何枚か写真を撮ってもらった。
ブログに載せるからと自分のデジカメでも撮ってもらったが、
やっぱりおばさんはおばさんにしか写らないなとちょっとがっかりする。
「二十歳か・・・。若いっていいよね」と今更ながらの感想を抱きながら
地下にたむろしたおばさん同士、お互いのキモノをチラ見したり、褒めたりしながら
おいしくフレンチをいただいて、『新春の集い』は終了。
せっかくここまで来たのだからお参りしなくてはと帰りに本堂に立ち寄った。
手前の看板に『前厄』『本厄』『後厄』の文字があり、
今年それに相当する人の生まれ年が書いてあった。
長女が「私、今年厄年なの。厄払いしなくちゃ」とお正月に言っていたことを思い出し
「あの子、あの後、ちゃんと厄払いしたかしら・・・」と
よくよくその看板を見ると・・・。
何と何と、私の生まれ年も厄年ではないか!
しかも、本厄だ。
うそ~。
還暦になるから、よみがえりの年だの、
生まれ変わって、これからは1歳ずつ年を取っていくんだの、
人生のリセットだのと、半ば嬉しそうに騒いでいたのに、
本厄とは・・・。
知らないということは本当に怖い。
しかし、無知を棚にあげていわせてもらえば、
知らなければ知らないで、そのまま過ぎてしまうのかも。
が、知ってしまった今となっては、厄払いのお祓いをしてもらうしかない。
マイクで「今年、厄年の方、厄除けのためにお祓いをお受けになりませんか。
次の回は午後2時半です。受付はこちら~」とさかんに誘っている。
どうしようか一瞬迷ったが、
2月に総持寺でちゃんと正式なお祓いをしてもらい、お札をいただけることを思い出し
あっちもこっちもで神頼みの浮気はよくないと自重した。
28歳で子どもを産むと、いずれ親子で本厄なのか・・・。
そんなことをつらつら考えながら帰りの電車に乗り、
ふと気づくと、バックに家の鍵が入ってない。
ガビーン!!
早くも厄年だ~。
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