お正月に家族が揃い、さて、2日以降どんな風に過ごそうかと相談の結果、
3日に女達3人はキモノを着て、
家族で鎌倉の八幡様に初詣に行こうということになった。
家族で鎌倉の八幡様に初詣に行こうということになった。
毎年なんだかんだと、どこかのタイミングで初詣に行くことは多いのだが、
女3人がキモノを着てというのは何年ぶりか・・・。
だが、そうなると3人分のキモノの準備は簡単じゃない。
2日、箱根駅伝の往路を横目に見ながら
キモノ箪笥や茶箱までひっくり返して、3人がバランスよく見えるキモノ選びが
始まった。
私が大昔、今の娘の年頃に着たキモノを出してきて「これはどうか」と何点か
羽織らせてみたが、親子とは言え、なんだかパッとしない。
そうかと思えば、次女の好みで作った絞りの小紋は
「もう3回ぐらいは着たから飽きた」なぞとほざく。
結局、次女のために作った黒地の絞り小紋を長女に
私の40代によく着た大きな格子柄の紬を次女に
バランスを考えて、白地に草木模様の緞子の小紋を私が着ることにした。
3人で一服の絵になるよう、帯や小物の色、ストールの素材や色、分量なども考え
中身の小物を3組揃え、アイロンをかけたり、半襟を付けたりもあり
楽しい作業とはいえ、相当な時間を費やし夜までかかってしまった。
(何しろ途中、初売りセールに繰り出し、みなとみらいにも行ったので・・・)
これも娘をもつ母の楽しみといえばそうだと思うし、
こんなことが出来るのも、人生にあと何回もないだろう。
3日の朝はそれぞれにヘアメークとメークをし、次々キモノを着て10時には準備完了。
カメラマン役のダンナとともに家を出発した。
しかし、地下鉄で戸塚駅に着き、
乗り換えのため横須賀線のホームに上がったあたりから、
人がわんわん湧き上がってきて、
鎌倉駅に着いた時には、すでに改札を出るだけで押すな押すなの状況に。
ダンナはすでに嫌~な渋~い顔になってきて・・・。
段葛の提灯の並ぶ道を進むにつれ、その人垣の渋滞は徐々に詰まり始め
遂に鳥居の手前でストップ。
そこからは延々と入場制限の綱が上がったり下がったりする指示に従って
ちまちま進む大渋滞の列に突入というわけである。
約1時間半待ちという難行苦行の末、ようやくお参り出来たが
まさかの人混みで、3が日に鎌倉に来ることの恐ろしさを知ったのであった。
(相当前、年越しの鎌倉八幡様の悪夢がよみがえったが時すでに遅し・・・)
私としては先月、すでにお伊勢参りもしたし、熊野三山にもお参りしたので
あんまりたくさんの所でお札を受けるのもよくないのかなと思ったが
可愛い絵馬に次女が反応し願い事を書いて納めると言い出したので
「私も!」と同調した。
鎌倉はさすがキモノ姿の人も多く、我々3人もキモノにしてよかったと思ったが
それにしても長時間のキモノは本当に肩が凝るし
のどは渇くし、トイレは行けないし
帰りの電車に乗った頃には3人ともクタクタであった。
夜は贔屓の中華料理店の予約がいれてあったのでラッキー。
優雅なキモノデーだったが、ほとんど体力を使い果たし
帯をほどいた途端に湧き上がる食欲に任せていただいた
中華のお正月料理と紹興酒が五臓六腑に染み渡ったのであった。
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