2014年1月11日土曜日

実地検分

 
絵画教室の生徒さんが鶴見にほど近い生麦という地名に住んでいて
一昨日の木曜日から
彼女の住むマンションのパーティルームに絵画教室の場所が移った。
 
そのせいで、鶴見とか生麦という土地に関する話題がいろいろ出た。
そうした中、鶴見にある総持寺で毎年行われる盛大な豆まきの話題になった。
 
総持寺の豆まきは有名で
例年、石原裕次郎のお墓があるせいで石原軍団をはじめとして
昨年一昨年あたりは白鵬がメインゲストに来たせいか、
テレビのニュースでも取り上げられたのは、私も記憶にある。
 
その豆まきに年男や年女の一般人も申し込めば参加出来るという話になった。
「先生、今年は年女なんですから、豆まきに参加なさったらいかがですか」と
いわれ、ちょっと面白いかもという気になった。
 
しかし、夜、ネットで検索すると、
豆まきに参加するには35000円もの費用がかかることが分かった。
そりゃいくらなんでも高くないか?
 
次の日、実際に総持寺総受付に電話し、
豆まき係のお坊さんに詳しい説明を聞いたところ、
大祖堂の中に入って豆まきできるということ自体が中々できないことだというのと
豆まきメンバーはお祓いをしてもらって、お札を受けることができるのと
食事がつくということで
このお値段になるらしい。
 
当日は紋の入ったかみしもを貸してもらい身につけて、
三宝にのせた豆の小袋を結界の向こうの整理券でようやく中に入れた方々に
「福は~内」のかけ声と共に撒くということだ。
 
お伴の友人や親族も同時に申し込めば、
その人達は5000円の参加費で最前列に陣取ることができ、
福豆を拾い、食事も豆まきメンバーと一緒にとることができるそうな。
 
例年、1万人ぐらいの人が参拝にやってきても
2000人しか大祖堂の中には入れないから、
あとの人は出店の売店で『福豆』を買い求めるしかない。
 
さて、どうする?
 
それにしても、いかにも高い気がするが・・・。
 
年女ということになると、12年に一度しか来ないから、
もはや、一生に一度のことか?
 
お伴の友人はふたり快く来てくれることになったが
まだ、ちょっと決めかねていた。
そういう時は実地検分が一番。
そう考えて、今日、鶴見駅から歩いて総持寺をたずねてみた。
 
 
 
 
 
広大な敷地に点在するお社。
数年前、お茶会に出席するため行ったことがあったが
今一度たずねてみると、その壮大さに圧倒される。
 
そして、総受付なるところで、係のお坊さんから
毎年の豆まきの様子をまとめた資料や写真をみせていただき
詳しいお話を伺った。
 
で、結局、
まあ、一生に一度、この本堂の中を、かみしも身につけ練り歩くのも
いい思い出になるかも。
 
フラメンコの舞台を10分踏むのも、気が遠くなるようなお金がかかったが
パフォーマンスは高くつくのが世の常、
そう不謹慎なたとえで自分を納得させ、申し込むことを決心した。

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