お正月、
元旦に長女ファミリー4人がやってきて
3が日まで実家に泊る。
一方、次女は暮れの内にやってきて
仕事が始まる2日前に帰る。
大体、最近のお正月はこんなスケジュールだ。
暮れは次女しかいないので
今回は31日に次女と私はコンサートに行き、
その前後にせっせとおせち料理を作った。
年が明けると長女ファミリーが押し寄せ
一挙に家の中が賑やかになり、
まだ孫たちは7歳と4歳なので
どうしてもふたりに合わせた予定になる。
元旦はみんなでおせち料理を囲み、
食っちゃ寝、食っちゃ寝とまではいかないが
ひたすら食べることに徹する。
2日は少しは動かないとということで
今年は男衆が孫1号2号を車で連れ出し
大きな公園で凧揚げをしに行った。
その間、
私と長女は初売りのショッピングに出かけ
その後、カフェでおしゃべりタイム。
夜は馴染みの中華料理店に再集合し、
おまかせのお正月用コース料理。
そして、3日目。
例年、ここで長女夫婦は
自分たちの子どもを放り出して
ふたりだけで出かけていく。
孫1号と2号を押し付けられるのは私と次女。
ここで活躍するのが次女先生だ。
次女先生はこの日ばかりは
保育士として孫の遊びにつき合い
お昼頃からは
毎年恒例のケーキ作りをレクチャーする。
今年は「ガトーショコラ」
そのために私は夏に壊れたオーブンを
11月に新調し、
試運転で鶏モモを焼いたりして
この時のために新しいオーブンの
使い勝手に慣れておいた。
本格的なケーキ作りを始めたのは去年からで
昨年は『抹茶のガトーショコラ』だったけど
今回は本家本物の『ガトーショコラ』だ。
ホットケーキMIXを使うような失敗知らずの
ケーキと違って
クーベルチュイールチョコやココアパウダーを
使うガトーショコラは正確さが命。
器具の扱いや材料の計量や扱い方、
泡立てのち密さやパワーなど、
ポイントがいくつもある。
それを踏まえて
次女先生は7歳と4歳に丁寧に指導する。
そこでは次女の先生としての
向き不向きが問われ、
孫たちのそれぞれに合わせた
指導方法や声掛けなど
ちょっとしたコツがある。
私はカメラマンに徹して
余計な口出しはせず、
3人が楽しく、真面目に、ちゃんと、
美味しいケーキが出来るのを見守る係だ。
孫1号は真面目で呑み込みが早いので
なんでも真剣に取り組み
器用に覚えたことを実践するタイプ。
孫2号は何でもやりたがりで
おしゃべりし出すと手が止まるタイプなので
ケーキ作りに支障をきたさないよう
次女がうまく誘導する。
せっかちな私なら
とっくに手を出してしまいそうなところを
ふたりにやらせるあたり、
次女は先生向きなのではと思うのは昨年同様。
そんな風にしてできたケーキ生地を
ハートの型に流し込み、
泡立ての出来上がりを見計らって
真新しいオーブンを170℃に立ち上げ
いざ、出陣。
ところが2分ぐらいたったところで
いきなりの停電。
冷蔵庫、オーブン、トースターを
いっぺんに使ったために
そのラインがキャパオーバーに。
(トースターでランチ用にお餅を焼いていた)
今まではガスオーブンだったので、
そこまで電力を使っていなかったのだが
今回は電気オーブンにしたので
ショートしてしまったようだ。
ケーキ作りの正確さを求められる場面で
この騒ぎにはちょっと慌てたけど、
次女は慌てず騒がずブレーカーを上げ、
復旧させてくれたので
何とか事なきを得た。
新しいオーブンの調子も良好で
無事にいつも通りのガトーショコラが
焼き上がり、粗熱を取っている頃、
ショッピングチームがご帰還だ。
その後はみんなで
ガトーショコラと紅茶でティータイム。
孫1号は自分で計量し、卵を割り、
泡立て器で混ぜたケーキが
とても美味しかった様子だ。
食の太い孫2号は言わずもがな。
思っていた以上に本格的なケーキは
手間がかかるので
その分、達成感があるのだろう。
きっとこの次女先生と共に作る
ガトーショコラは
我が家のお正月3日の恒例行事になるだろう。
いつもは独り暮らしの次女にとっても
孫たちにとっても
いい経験であり、いい時間なのではと思う。
この後、夕方、長女ファミリーは
自分の家に帰っていった。
嵐が過ぎ去った夜、
静けさを取り戻した実家で
次女はこれまた恒例の『鶏のおかゆさん』で
おせちで食傷気味の胃を温めた。
おせちもいいけど、
おかゆもね!!
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