2025年1月21日火曜日

にわか『友風応援団』になって

 



















今日は久しぶりに両国の国技館まで
大相撲1月場所の観戦に行ってきた。

今回は川崎出身の『友風』の大応援団71名に
紛れ込ませてもらっての観戦だったので、
向こう正面3階の中央の席一画は
みんな『友風』ファンということになる。

『友風』は現在、西の幕下6枚目という位置で
土俵に上がるのは午後3時半ごろ。
幕下の土俵入りは2時15分なので、
集合は国技館前12時45分。

誘ってくださった『友風』応援団副団長の
A夫妻とは国技館正面入り口で待ち合わせた。

お茶のお稽古が1月はなかったので
久々に着物の袖に手を通し
あけぼのの桜餅をお三時用に買い求め、
いそいそと国技館に向かった。

もうすでにして江戸情緒満載。

国技館前に風にはためくのぼりの中に
先日引退した「照ノ富士」ののぼりを見つけた。
まだ、今場所は相撲をとるつもりでいたのに
最初から負けが込んで
途中休場するも、
すぐ次の日に引退会見になった。

引退会見では「やり切った」と言っていたので
悔いのない様子だったから
仕方のないことだと思うけど
みんなどの力士もこういう日がくると思うと
寂しさは禁じ得ない。

今日のお目当ては『友風』関なのだが、
こちらもここ数日、負け続きで
目下、4勝5敗。
10日目の今日は勝って
星を5分に戻したいところだ。

対戦相手は『朝紅龍』
幕下の対戦の最後から3番目。
新しい薄い紫がかったシルバーのまわしは
川崎の応援団が今回、新調してプレゼントした
ものだという。

あまり他では見ないきれいな色のまわしで
色白の友風によく似合う。
土俵入りの時にしていた「風」の文字が書かれた
白地の化粧まわしも
同じく川崎の友風応援団からの
プレゼントだというから
応援団もいろいろお金がかかる。
(化粧まわしはウン百万円とか)

更に応援団の面々は手に手に
友風タオルやうちわを揺らし
声を枯らして『友風~!!』と黄色い声。
私もタオルをふりながら
初めて『友風~!!」と叫んでみた。

そのみんなの迫力ある応援のせいか、
今宵の『友風』ははたき込みで
『朝紅龍』に勝った。
3階席からは遥かかなただったけど
勝ってホッとしているのが
その背中から伝わってきた。

そのあと2番取り組みを見てから
「友風応援団」は出待ちをするために
国技館の外の力士の通り道に向かった。

数日ぶりに勝ってくれたので
ファンの表情もみんな明るい。
ほどなくして出て来てくれた『友風』に
今日の相撲の労をねぎらう言葉をかけ
代わる代わるに記念写真を撮ってもらった。

と、ここまでが前半戦。
後はまた国技館に戻って
今度は幕内の相撲観戦だ。
いつの間にか館内には
『満員御礼』の垂れ幕が下ろされ、
国技館全体が華やいでいた。

我々がわちゃわちゃ出待ち騒ぎをしている内に
幕内力士の土俵入りは終わり、
何番か相撲も終わっていたけど、
個人的には『翔猿』と『大の里』のファン
なので、ふたりの出番はまだまだだ。

途中、もうひとりの気になる力士『尊富士』の
変わり身のあっけない勝ちを見、
今場所勢いのある『王鵬』と『玉鷲』戦の
『王鵬』の弾力のある若い相撲に驚き、
外でお姫様抱っこしてもらった『遠藤』の
寄り切りの勝ちも見届けた。

全勝の『金峰山』に『阿炎』が土をつけ、
期待の『翔猿』は『若隆景』に
はたき込みで負けてしまった。

場所の最初の方で雑な相撲でとりこぼしの
あった『大の里』は、今日は落ち着いていて
『豪ノ山』をものともせず、
3敗して横綱昇進絶望かと思われた『豊昇龍』は
大関の意地を見せ、本日は完勝。

そして、懸賞が41本もかかった
最後の取り組み『平戸海』と『琴桜』戦は
こちらも大関『琴桜』の勝ち。
ようやく大関に3勝目がでて
館内から大きな拍手が沸き上がった。
「今場所は横綱か」と騒がれてたのに
負けが込んでいたから
「本当によかったね」と言っているような
拍手に聞こえた。

目の前に繰り広げられた勝負する男たちの
必死の攻防。
テレビ越しに見るのとはまた違った臨場感。

目に前で見る力士は
思ったより筋肉質で体から
パワーがほとばしり出ているような感じだ。

とにかく応援団として会場にいた『友風』が
今日は勝ってくれたので、
物事がみな丸く収まり、
帰りに寄ったお寿司もとても美味しかった。

懸賞金は1本6万円。
40本かかっていたら、あの一瞬で…。
大きなお金が飛び交う大相撲。
華やかな江戸の熱気を垣間見た一夜だった。







 



























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