2025年1月8日水曜日

新シリーズの器と今年の抱負

 














2024年の12月最後の釉がけの日に
釉薬をかけて本焼きに出した器が
年が明けて、先日の工房作陶日に
焼きあがってきていた。

主には赤土で作陶し化粧泥をかけ
引っ掻いて模様をつけた新シリーズの器だ。

赤土で器を成形し
そこに白い化粧泥をかけ
何か鋭利なもので引っ掻いて
白い化粧泥をはがして
赤土を出し、模様を描くという技法は
笠間の火祭りで見た器に
ヒントを得ているので
昨年のゴールデンウィークの時になる。

つまり、
化粧泥をかけて引っ掻くという技法を試みてから
早くも約7か月ほど経ってしまったことになる。

その間に通っている工房では
釉薬をかけて本焼きに出すというタイミングは
3か月に1度なので
3回しか巡ってこなかったことになる。

その3回で
徐々に徐々に
白い化粧泥をどのぐらいの厚さでかければいいか
どのぐらいの乾き具合の時に
削ればいいかなどを
試行錯誤してきた。

これが自分の工房で自分の釜なら
もっとずっと高い頻度で試すことができたと
思うが、
そこが趣味で通っている陶芸の悲しさである。

思えば、最初に焼きあがってきたものは
化粧泥が白く残らず、
かなり厚ぼったく塗ったつもりでも
全体が半透明に透けていた。

2回目に化粧泥の新しいものを使うことができ
「これでもか」というほど
厚盛に盛ってから
引っ掻いてみたところ、
1回目よりは白い器になってきた。

それでも、火祭りで見たものは
もっと真っ白だったという思いから
3回目には更に厚盛にしてみた。

それがようやく焼きあがってきた
今回の作品群である。

いつのまにか
徐々に引っ掻くスキルも上達してきて
何だか既製品っぽくなってきたと思う。

今回、他には抹茶椀と
足のついたクッキー皿に
「マンガン」という釉薬をかけてみた。

「マンガン」は粒子が大きく重たいので
釉薬を攪拌している時から
手強い感じを漂わせている。

先生も「マンガン」には軽々に手を出すなと
言わんばかりに
釉薬置き場の一番奥に置いてあるので
会員も滅多なことでは手を出さずにいたが
今回は同じ時間帯の仲間に
「マンガン、使ってみたい」という人が
いたので、
「じゃあ、やってみよう」と
いうことになった。

抹茶椀の出来はなんとなく想定内。
渋いチャコールグレイの器に
抹茶のグリーンは映りがよさそうだ。

でも予想以上にしっくりきたのが
クッキー皿だ。

お皿の表面全体にへらで削り後をつけたのだが
マンガンを1回ドボンとつけただけなのに
そのへらの凹凸に光が当たると
わずかな陰影ができる。
それが器にニュアンスを与えている。

渋いグレーなので、
きれいな色のお菓子のパッケージや
金や銀の包み紙が映えそうな感じだ。

今回の作品群は一連のシリーズものなので
このまま『卓』に展示することも可能だ。

まだまだ次回の『卓』までには
1年半ぐらい時間があるが
ベースのシリーズが早くも出来あがったことで
心にゆとりができた。

実は、2025年、
密かに挑戦しようとしていることがあるので、
陶芸はこんな感じで
「余裕」で作陶できるといいかなと
思っている。

2025年
1年の計は元旦にあり
今年の私は新たなる分野に挑戦する!
(カーブスで結果を出すのは別の目標)

脳みそは使わないと劣化するばかり

まだ開拓の余地のあるところに
自分を追い込みたいと思っている。

何をするの???
ひ・み・つ















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