2018年7月16日月曜日

我が家のビール飯

 
3連休は東京・横浜共に猛暑日。
 
こういう時は極力、外には行かないようにとニュースでも呼びかけている。
 
熱中症の危険度がMAXになっている今、
私は室内にいて、冷房をかけ、
水分と塩分を補給しながら、
静かに過ごすのが正しい猛暑日の過ごし方だと思っている。
 
というわけで、
昨日と今日は花の水遣りと新聞を取りに表に出た以外、
1歩も外にはでないで、木版の彫りの作業にいそしんでいる。
 
例年、夏は外にでる仕事量も減るので、
木版画の彫りを進めることにしている。
 
家人は両日ともご苦労なことにヨット乗りに出掛けたので、
私はひとり朝ご飯を食べ、
アトリエに籠もって作業を進め、
ひとり昼ご飯を食べ、
また、アトリエに籠もって彫り進めることが出来る。
 
好きな音楽をかけ、
時折、水分補給の水やお茶を飲み、
糖分補給のためにチョコレートをかじったり、
水饅頭を食べ、
一心不乱に版に向かう。
 
2日間で予定の版の彫りを終了し、
首筋はカッチカチだし、
肩のトリガーポイントはゴリゴリだし、
後頭部は眼精疲労で鈍痛がするけど、
達成感はハンパなく、気分は晴れ晴れしている。
 
でもって、当然、仕事の後にはビールが飲みたくなるというもので、
毎日、ビールに合う夕ご飯を作って、家飲みする
それが夏の至福の時である。
 
一昨日は豚キムチとゴーヤチャンプル、
蒸しナスのショウガ醤油に枝豆だった。

昨日は豚ロースの夏野菜あんかけ、きゅうりと枝豆のピリ辛炒め、
冷や奴のじゃことミョウガのせに、小松菜ときくらげの中華炒めだった。
 
いずれもビールを美味しく飲むためのラインナップなので、
白飯はなし。
(次の日の昼ご飯の時、残った炒め物で白飯は食べるのだが・・・)
 
さて、本日は何を作ろうか。
 
冷蔵庫の中には鶏もも肉が出番を待っている。
唐揚げにするか、
昼の料理番組でやっていた鶏もも焼のケチャップソースも美味しそうだった。
 
肉ばかりではいけないので、
トマトとわかめ、豆腐が入った和風サラダでバランスをとろう。
 
なんて、思い巡らしていると、
だんだん頭がビールの泡でいっぱいになっていく。
 
プシュッ、トクトクトクトク、
クーッ、オイシイ~!
 
あの一瞬のために、もう少ししたら台所に立とう。
 
猛暑日の1日、
私は夕飯のビールのために生きている。

2018年7月15日日曜日

全ては1杯のビールのために

 
 
 
 
 
 
 
 
 
暑い!
毎日、暑すぎる!
 
日本はどうなってるんだ!
 
と、連日の猛暑にでる言葉が荒くなっている。
 
東京や横浜は昨日初めて35℃を超えたので、
関西地区や被災地の方々に比べれば、大したことはないのかもしれない。
が、しかし、耐え難い暑さなのには変わりない。
 
こうなると、何より欲しいものは
ビールとそれに合うお料理ということになる。
 
7月始めにブログをアップして以来、ご無沙汰していた間にも、
連日、「ビール!ビール!」と叫びながら、
お茶のお稽古のお社中や、昔なじみの友人、陶芸教室の制作終わりにと、
通常、ビールは飲まないお仲間やシチュエーションなのに、
ビール同好会と化してしまった。
 
先週末、パティシエ学校、1学期最後の授業の日も、
非常勤講師6名で、元生徒さんの実家である中華街のレストランに繰り出した。
 
この時はものの勢いで繰り出したわけではなく、
あらかじめ誘い合わせていたのだが、
その日で授業が最後だということもあり、
当然、、暑気払いのビール、お疲れ様のビールということになる。
 
上海家庭料理と謳っているので、料理自体はとてもシンプル。
 
豆苗をジャッとニンニク風味で炒めたものや、
きゅうりと枝豆を塩を効かせてジャジャッと炒めたもの、
お蕎麦みたいな高野豆腐の炒めもの、
海老と夏野菜の塩味炒め、
上海焼きそば、蒸し鶏、
小籠包に春巻きと、
とにかく塩を効かせて、油でジャッジャッとしたものは、
ビールとこの上なく合うのだ。
 
私がこのメンバーのお仲間に入れていただいたのは初めてだ。
だから、初対面の人もいるし、
他の顔見知りのメンバーとも一緒にお外ご飯をしたことはない。
 
非常勤講師とひとくちに言っても、
教えている教科は、「栄養学」「商品開発」「デッサンとデザイン」
「ラッピング」「食品衛生学」そして、私の「就職対策講座」とバラバラだ。
 
しかし、同じ専門学校の講師なので、
組織の人間関係、学校の体質など、共通の話題は多い。
 
そして、何より、
「とにかく暑い」「お腹が空いた」「ビールが飲みたい」
この3拍子が揃っただけで、会は大盛り上がり。
 
凄い勢いで料理を平らげ、おしゃべりし、ジョッキを傾け、
大いに暑気を払ったのであった。
 
あ~、幸せな時間だった!
 

2018年7月1日日曜日

清朝のガラス展と新しい友人

 
 
 

 
 
パティシエ養成学校の非常勤講師のI先生に誘われて、
武蔵小杉の三笠会館でランチした後、
六本木のサントリー美術館に『ガレも愛した清朝皇帝のガラス」展を観に行った。
 
最近、こうした友人と誘い合わせてランチをするとか、
展覧会を観るとかいうことがほとんどないので、
新鮮な感じだ。
 
以前はおしゃべりとおいしいものをいただくのを目的に、
友人と会うことが、月に1~2度はあったものだが、
最近はルーティンでお目にかかる仕事仲間や趣味の仲間とも、
「ランチをしましょう」というノリで別の日を設けて出掛けることが少ない。
 
なぜなのか深掘りするのは次回に回して、
まずは、「招待券があるんだけど、先生、ご興味ないかしら」という
I先生のお誘いにひょいひょい乗ることにした。
 
I先生はパティシエ養成学校では「ラッピング」を教えている。
 
私が教えているのは「就職対策講座」なので、
他の「栄養学」「食品衛生学」「商品開発」などのように、
国家試験にダイレクトに関係のある科目を教えている先生とは、
ちょっとそこに距離があるのは確かだ。
 
非常勤講師は毎週金曜日に学校が用意してくれる貧相なお弁当を食べつつ、
四方山話をし、時に学校運営にいちゃもんをつけたりしながら、
次第に何名もいる先生方の中で話が合いそうな方が決まってくる。
 
そうした流れの中でのお誘いで、
I先生は6月の紫陽花展にも来てくださったので、
今回のお誘いは二つ返事で受けることにした。
 
食にうるさいI先生ご推奨の三笠会館の海老入りドライカレーに
空豆のスープとコーヒーのBセットをくっつけることにした。
 
I先生は口に合わないものは絶対食べないらしく、
学校のお弁当も、上品にかつ断固として残したり、人にあげたりなさるので、
大いに期待してご推奨のドライカレーをいただいたが、
まあ、普通に美味しいけどねという程度だった。
 
お互い、学校ではプライベートはあまり明かしてこなかったが、
こういう機会にはいろいろ話すことになる。
 
おしゃべりは尽きることなく、
電車を乗り継ぎ、武蔵小杉から六本木に場所を移し、
サントリー美術館に向かった。
 
六本木は大人の街だし、まして、サントリー美術館のガラス展など、
特定の人しか興味がないので、
最終日でも会場は比較的空いていて観やすかった。
 
個人的には清朝の不透明なガラスの器というのを初めて観たのだが、
プラスティックのような感じに見えてしまってあまり好きになれなかった。
 
やはりガラスの良さはその透明感にあると思うので、
不透明な白い花瓶に真っ赤な樹木や人物がレリーフ状に浮き上がっているより、
透け感のあるガラスに花や鳥が彫刻されているガレの作品の方に
魅力を感じた。
 
ただ、最後のコーナーに展示されていたミニチュアの香水瓶みたいな煙草入れ。
『鼻煙壺』
中には粉状の煙草を入れ、香りをつけ、持ち歩き、
高貴な人達の間では、お互いの煙草の香りを交換して楽しんだとか。
 
日本でいえば、『根付け』のような感じにも似て、
様々な彫刻が施され、いくつもコレクションし、宝物にしていたのかもしれない。
 
実際に中にどんなものが入っていて、
どう使ったのかが分からないのが残念だが、
中国独自の文化を色濃く感じたガラスの器だった。
 
展示を見終わった後はミュージアムショップを覗き、
私は先の細いオシャレな竹製のお箸を2膳買い求めた。
何ら、ガラス展とは関係ないけどね・・・。
 
そして、お向かいの加賀麩を使った甘味処で『麩あんみつ』を注文し、
おしゃべりの続きを楽しみ、
ゆっくりしたひとときを過ごした。
 
こうして何年も前から顔見知りだったI先生と、急に少し距離がつまり、
次のご飯会の約束をして散会した。
 
なんだか新しい友人ができた気分だ。
きっとI先生もそう思ったに違いない。
  
 

2018年6月30日土曜日

忙中閑あり『万引き家族』

 
紫陽花展が終了して2週間も経つのに、
その間、1本もブログをアップできなかった。
 
アップするに値する大したネタがなかったからではなく、
とにかく忙しかったからだ。
 
6月のカレンダーを見ると、
紫陽花展が11日から17日で、
その間と前後に通常なら行われるお稽古事や作業を月の後半に振替え、
更に最近増えてきたカウンセリングの予約を受け、
時間があれば、新作の木版の彫りにいそしみ、
孫の子育て支援に向かい・・・と、
めまぐるしく日々が過ぎていった。
 
そんな日々の中で、
カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞した『万引き家族』を観た。
 
是枝裕和監督はこれまでも日本人の家族のあり方をテーマに据え、
温かい目線で心の動きを丁寧に追い、
映画を通して、鋭い問題提起を行ってきた。
 
つい最近も5歳の女の子が義理の父親からの虐待の果てに亡くなった事件が
報道されたばかりだが、
今回の『万引き家族』もそうした虐待を受けていた子ども、
育児放棄された子どもがでてくる。
 
他にも、老親が亡くなっているのに、死亡届を出さずに、
年金を不正受給し続ける子ども達。
 
年齢を偽り、法律ギリギリの店で働く女、
そうした場所に心の拠り所や肌のぬくもりをみつけにくる社会的弱者の男など、
日本社会の裏の顔とでもいうような側面が描かれていた。
 
タイトルの『万引き家族』のトーンからは想像もできない重いテーマだった。
そして、サブタイトルには
「盗んだのは、絆でした」とある。
 
この映画を観て、ひとりひとりが様々なことを考えたことだろう。
 
私は自分のことに忙殺されている毎日だったのだが、
10日ほど前にお隣のひとり暮らしのおばあさんが亡くなった。
 
ある朝、警察車両がうちの斜め前に止まっていたので、
斜め前のおじいさんが亡くなって、検死でもしているのではないかとふと思った。
 
そうしたら、亡くなったのは斜め前ではなく、
お隣の昨日まで元気に外に出掛けていたおばあさんだったのだ。
 
前の晩、立ち寄った息子に少し具合が悪いと訴えたのに、
本人が救急車を拒んだので、そのままにしたら、翌朝亡くなっていたそうだ。
心筋梗塞だったとか。
 
1週間後、息子さんが簡単な菓子折をもって挨拶にみえた。
こうして、いつのまにか隣に住んでいたはずのおばあさんがいなくなった。
 
毎日、お隣の物干し台に何も干されていない風景をみながら、
人間、案外、あっけないなぁと感じている。
 
また、私の友人(元紫陽花展のメンバーで日本画の作家)のお母様が、
数日前に亡くなった。
 
何年も前から、お母様はシングルの友人とふたり暮らしで、
ご高齢ゆえに徐々に身の回りのことが出来なくなっていた。
その介護のためもあって、友人は紫陽花展を辞めた。
 
友人の手厚い介護を受け、95歳の天寿を全うし、
自宅で静かに旅立たれたお母様。
 
その小さなお葬儀に参列させていただきながら、
そんな風にある意味幸せに旅立たれた方でさえも、
人の最期はかなり寂しいものだと感じてしまった。
 
昨年の自分の作品は、時計草を用いて、
時の長さや時の重なり、世代交代などをテーマに創ってきたので、
思うところがいろいろあった。
 
結局は
『一日一日を大切に生きる』
それしかできないのではと思う。
 
で、大切に生きるって、どういうこと?
 
大切にしているものって何?
 
それをむつむつ問いかけながら、
今日はこれからカウンセリングを2本。
 
人の悩みに寄りそって、
何か私にできることがあるのなら・・・
それは私とって意味のある大切なことなのです。
 

2018年6月17日日曜日

作品のモデル登場

 
 
 

 
6月17日日曜日、19回目の紫陽花展が無事、閉幕した。
 
紫陽花展のメンバーは、ここ2~3年で新しいメンバーに交代したせいで、
ややマンネリ化していた作品のラインナップが活性化し、
いよいよ実力者が揃った感がある。
 
更に、新しいメンバーを中心に精力的にお客様を呼んでくださって、
今回は全体の集客数も上々だった。
 
私個人のお客様も
古い友人は海外旅行だの親御さんの病院の付き添いだのと
こられない方から何人か事前の連絡をいただいたが、
新しいお茶のお稽古でご一緒の面々や、IT社長など、
新メンバーも多く来てくださり、お迎えするのに忙しい毎日だった。
 
そんな中、最後の日に、
今回のメインの作品『無垢なるもの』のモデルになった孫の志帆が、
パパとママに連れられ、やってきた。
 
ちょうど満1歳になったばかりで、
あと少しで歩けそう、あと少しで言葉を発しそう、
そんなべィビーが、バギーに乗って会場にやってきた。
 
会場には最終日なので、お客様の他にも、メンバーが何人かいて、
みんなが絵のモデルであることを知っているせいか、
たちまち近くに寄ってきて声をかけてくださった。
 
「きゃー、志帆ちゃんね」
「可愛い~!」と何人もが一度によってたかって声をかけたので、
ちょっと人見知りが始まっているせいか、緊張した表情だ。
 
それでもしばらくすると慣れてきて、いつもの笑顔も出て、
会場を椅子を支えにつかまり歩きで歩き回った。
 
会場にいた昔の私を知る元生徒さん達や会のメンバーから、
孫を相手にする私にひやかしの声がかかる中、
何枚か写真を撮り、
『3世代にバトンが渡されたの図』をスマホのアルバムに収めた。
 
緊張した表情から、ニンマリ笑顔まで、いい写真が何枚も撮れた。
この写真を成長した志帆としみじみ眺める日もそう遠くはないだろう。
 
来年、再来年と志帆達が紫陽花展の会場に来てくれるかは分からないが、
こんな記念の1枚が、人生の幸せな1シーンであることは間違いない。
 
志帆は下の前歯が2本生えたきりで、
ちっとも上の歯が生えてこないのを心配していたが、
ようやく上の前歯も2本顔を出したとか。
 
展覧会も無事終わり、明日からは通常どおりの生活が戻ってくる。
 
火曜日はまた、長女の留守宅のキッチンで何品かの料理を作ることになるだろう。
今度は志帆が手でつかみやすく、
前歯でかみ切りやすいものを考えよう。
 
1年前、『無垢なるもの』だった新生児は、早くも幼児になりつつある。
それでもまだ、無垢なるものだとは思うが、
その内、イヤイヤ期になったり、自己主張が強くなって、
そうそう無垢ではいられなくなるのかもしれない。
 
それも人間の成長だから仕方ないが、
まずは命の誕生の第一印象を、
こうして大きな作品に残せたことをとても嬉しく思う。
 
お客様の何人もが、作品群を観て、
「今年の作品は喜びが溢れている」
「正に満開という感じね」と評してくださった。
 
そんな感想を素直に受け止め、
今、人生のいい時間を過ごしているのだと噛みしめようと思うばぁばであった。

2018年6月11日月曜日

2018年紫陽花展始まる

 
 
 
 
 

 
2018年の紫陽花展が、関内の画廊『楽』にて、始まった。
 
今日はその初日だったのだが、あいにくの雨。
しかも、台風の影響もあって、梅雨のしとしと雨ではなく、
たたきつけるような雨と強風が吹き荒れている。
 
例年、『紫陽花展』というぐらいだから、
この時期の展覧会に雨はつきものなのだが、
さすがに初日に雨が降ると凹む。
 
しかし、お客様は晴れの日と同じぐらいに来てくださり、
私の友人も数人と、
メンバーのお客様も毎年いらしている方は顔なじみになり、
ゆっくり観て、いろいろ質問したり、感想をいただけるのでありがたい。
 
何しろ、8名のメンバーの内、木版画は私一人なので、
他の日本画や洋画のメンバーさえ、木版画の制作には素人ということで、
毎回、制作工程やら、版数色数の多さに興味が尽きないらしい。
 
夕方からは例年通り、メンバー手作りの料理が並ぶオープニングパーティ。
今年は私の出し物は『ガトーショコラ』と『ピクルス』
 
他にも『スペアリブ』『しいたけと高野豆腐のお煮しめ』『ぬか漬け』
現地で作った『オリーブとくるみ、チーズのサラダ』『カナッペ』などなど。
そして、奈良県吉野からとった『柿の葉寿司』と、
豪華なパーティ料理が並んだ。
 
この雨ではメンバーだけのご飯会になっちゃうかもと心配したが、
夕方、ポツリポツリとオープニングパーティ目的で来てくださった方が増え、
それなりの形が整ったので、
メンバーの軽い自己紹介と乾杯に引き続いて、
楽しい歓談の場となった。
 
お料理もあらかたみんなの胃袋に消え、
ガトーショコラとピクルスも好評の内になくなり、
一安心。
 
何だか、ここ数日、キッチンに立って、料理やケーキを作り続けていたので、
一段落して、ようやく肩の力が抜けた。
 
しかし、この会も19回目。
19年間のオープニングパーティを振り返ると、
19年、歳をとった分、お客様の高齢化も進んだし、
時代が変わったことを思い知る。
 
昔なじみの男性作家は今年90歳。
毎年、律儀にオープニングパーティに顔を出してくださるが、
さすがに今年は息も切れ切れ、
先月は入院していたという。
 
その方の属していた会のメンバーは、
もはや何人もあちらの世界に旅立った。
 
まだ、紫陽花展のメンバーからお見送りした方はいないが、
19年という歳月の長さと重みはいささかずっしり。
 
元気で制作できている幸せを同時に感じる日でもあった。
 
私の作品に関しては
口々に「キャラクターと作品の印象がかぶっている」といわれ、
おおぶりの時計草の鮮やかな紫や赤紫が放つ開放的なイメージが、
今の私のイメージなんだなと思った。
 
確かに初孫を得て、可愛いし、楽しい、
そして、子育て支援の料理当番と、
カウンセリングの件数も増え、お茶も陶芸もと忙しい毎日。
 
バタバタしていてやることがいっぱいなのは幸せなことだとするならば、
今はその時なんだと思う。
 
体力と知力、
いずれもそこそこあるからこそと感謝して、
明日からも頑張ろうと心に期した1日である。
 
 
 
 
 
 

2018年6月8日金曜日

バレエ鑑賞『クレオパトラ』

 
 
 
 
 
 
どうしてもこのバレエ公演を観たいと思って、
上野の東京文化会館大ホールで行われた『クレオパトラ』を観に行ってきた。
 
バレエ公演は友人のお嬢さんがバレリーナなので、
お嬢さんの発表会を、おつきあいで観る程度。
 
熊川哲也が現役で踊っている時に観に行きたかったが、
それを言い出した時には、すでにピークを過ぎ、
「今は前ほどジャンプできなくなっているのよ」と言われ、
何だか機を逸してしまった。
 
今回の『クレオパトラ』は熊川哲也率いるKバレエカンパニーの公演で、
ゲストプリンシパルの中村祥子さんがとにかくいいらしいというので、
ぜひ、観に行こうと思い立ったわけである。
 
確かに矢を射るような鋭いまなざし、
174㎝の高身長、細い体に長い手足。
 
本物は写真より一層細く、手足が長い。
クレオパトラは美しいだけじゃなく、強い女性だし、独特の振り付けなので、
まるで女郎蜘蛛のようだ。
 
クレオパトラを取り巻く5人の男達というのが副題だが、
5人の男の他にも、神殿の男娼達という肉体美を固持するように踊る
ふんどし一丁の男達5人も登場。
 
更に「選ばれた神殿男娼」というパートでは、
お酒だか媚薬だかを煽った男娼とクレオパトラがからむエロティックな踊りが
観客の度肝を抜く。
 
クラシックバレエでここまでありなのかと、
オペラグラスでふたりの姿態を追いかけていた自分が気恥ずかしくなるほどだ。
 
『クレオパトラ』は
『白鳥の湖』や『くるみ割り人形』、『ロメオとジュリエット』などとはまったく違う。
 
かなり扇情的な踊りが含まれる。
 
当たり前だが、バレエという表現方法は言葉をひと言も発しない。
歌や音楽は、人の心に響くし、
演劇もミュージカルも言葉の力無しには成立しない。
 
しかし、バレエは2時間の物語を、ひと言の言葉も無しに
身体表現だけで紡いでいく。
 
観客はあらすじを知った上で、
物語のすじとバレエテクニックの両方を観て、追いかけている。
 
でも、拍手は高度なバレエテクニックにより多くおくられている気がした。
 
客席には明らかにバレエレッスンをしている、もしくはかつてしていたと思われる
ダンサー特有の空気感を身にまとった人達が大勢詰めかけていた。
 
きっとそうした人達は中村祥子さんの一挙手一投足にため息をつき、
羨望のまなざしをおくっていたに違いない。
 
上野の東京文化会館、
大昔、6年間も通っていた学舎のある場所で、毎日、脇を通っていたのに、
残念ながら、大ホールに入ってオーケストラを聴いたり、
バレエを観たりしたことは、ほとんどない。
 
少し早めに着いて、本当に久しぶりに2階の上野精養軒で、
2種のソースのオムライスと、パンダ模様のカフェラテをいただいてから、
近くて遠いバレエ芸術を堪能した。
 
この歳になって、まだまだ知らない世界がたくさんあるんだなと実感。
 
歌舞伎並みにチケット代がかかるので、
なかなか行けそうにもないが、
また、ピピッと来たら足を運ぼうと思う。
 
中村祥子さん、要チェック!