2018年12月21日金曜日

障子の張り替え

 
 
 
 
 
暖かな冬晴れの1日。
今日から、暮れの大掃除開始。
 
初日のミッションは、
お風呂のカビ取りと風呂釜内部の掃除、
ラグ類の大量洗濯、
そして、障子の張り替えだ。
 
朝8時半、まだ、南西に位置する和室=画室には日は射していない。
 
今日やるつもりの作業には、何かをしておいて待つということが多い。
 
つまり、風呂場にカビキラーを吹き付けておいて、薬剤が効くのを待つ。
浴槽に水を溜めて、ジャバをまいて追い炊きをし、待つ。
古い障子紙を剥がすために水を打って、ふやけるのを待つ。
と、いった具合。
 
だから、事をスムーズに運ぶために、段取りが重要だ。
 
最初に、ラグの洗濯第1弾を回し、
隣の風呂場にカビキラーを塗布した。
 
次に水刷毛とバケツに水を用意して、
外した障子を畳に寝かせ、さんの上から刷毛で水を打った。
 
ここ3ヶ月「何でも裏打ち」という講座をとっていたので、
刷毛の扱いは手慣れたものだ。
刷毛も、講座で強制的に買わされたものが、ここで役立った。
 
和室で古い障子紙が剥がれやすくなるのを待って、
風呂場のカビキラーを流す。
同時に浴槽の栓を抜いて、水を張り、ジャバを散布し、追い炊きをする。
 
いつの間にかたまったシャンプーや洗顔剤など、
目下、使っていない容器を整理し、捨てる。
 
風呂場はちょうど2年前の今頃、リフォームしたので、
さほど汚れていないが、それでも、パッキンに少し黒カビが生えている。
床のピンクぬめりや
椅子や排水口のこびりついた汚れが落ちると気分がいい。
 
カランの水垢をスポンジでこするとピカピカになり、テンションが上がる。
 
第1弾のラグが洗い終わると、第2弾、第3弾と洗濯機を回し、
天気のいい今日中にラグを攻略する作戦だ。
 
ラグを敷いてあると、見えなかったラグの下の床が、
細かいゴミでジャリジャリなことに気づく。
掃除嫌いが露呈。
ラグを干している間に掃除機もかけなければ・・・。
 
しかし、何と言っても今日のメーンイベントは障子の張り替えだ。
 
風呂場でカビと闘っている間にうまく古い障子紙が浮き上がり、
スルスルと難なく剥がれた。
一応、古い糊分を雑巾で拭き取り、
障子のさんにたまったホコリもふいて、準備完了。
 
今回は生協のカタログから「楮・雲龍」という障子紙を選んで注文しておいた。
雲龍とは紙の繊維が一緒に梳き混んである障子紙のことで、
楮は和紙の最高級素材である。
 
今までも「雲龍」という模様のものを使用していたので、
大体想像はついていたのだが、
広げてみるとその繊維のウニャウニャの量が凄く多くてビックリ。
 
まるでフカヒレスープを頼んだら、一面にフカヒレが泳いでいるみたいに、
ウニャウニャが和紙から盛り上がっている。
立派な障子紙だ。
 
我が家の和室はたたきの障子2枚と、すぐ隣に小窓の障子2枚がある。
たたきの障子はこの「楮・雲龍」にしてみたが、
小窓の方はそこまで奢ることが出来ず、
そこら辺のスーパーで買った「雲龍」なので、ウニャウニャも控えめだ。
 
最初に小窓の方から張り替え、
手慣らしをしてから、大きな障子に。
 
張る段でも、「何でも裏打ち」で覚えたカッターさばきや
しょうふのりの加減が役立ち、
今年の障子貼りは今までで一番上手に出来たのではないだろうか。
 
昨今、障子どころか和室のないおうちも増えていると思うが、
やはり、障子越しに冬の柔らかな日が射している様は、
何ともほっこりする。
 
冬は早々と西に日が傾き、
オレンジ色の光が差し込んで美しい。
 
大掃除第一弾を無事クリアし、
畳に座布団を敷き、
お茶におせんべいにみかんをいただく。
 
これぞ日本の冬。
今年もあと11日で終わる年の瀬の3時のおやつであった。
 

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