2018年6月2日土曜日

白い器シリーズⅠ

 
 
 
陶芸工房に行ったら、
先月の釉かけで失透という名の釉薬をかけた4点が焼き上がっていた。
 
失透とは、不透明という意味で、
乳白という名のやや透明な白と比べると、
パートが厚い白の器に焼き上がる。
 
以前は、ひとつの器に最低でも2種類、時には3種類の釉薬を使用していたが、
最近作陶したものは、この失透という白い釉薬1本で押し通している。
 
別に飽きたというわけでも、めんどくさくなったというわけでもないが、
テーブルに個性的な器が並びすぎるとうるさいので、
静かな白い器が欲しくなっただけのことである。
 
器といっても、今回はピッチャー型の花瓶と花瓶敷き。
 
花瓶敷きは楕円形を台形にしたような形をしていて、
特に、花瓶を載せなくてもいいと思っている。
 
花をピッチャー型の花瓶に活けた時、
こぼれるように活けて花瓶敷きにまででてしまったら、
それも可愛いのではと思っている。
 
人が来た時に、花があまり大きく活けてあるより、
高さを低めにした方がテーブルの上に置いておけるので、
下にこぼれる想定で作った敷き板だ。
 
だから、他にクッキーとかチョコレートなんかが並んでいるのもオシャレだと思う。
 
葡萄が入っているのは、一応、ドレッシング入れだ。
でも、こちらもお花が入っていても、枝豆とか、ナッツもいける。
ディップなんかが入れてあって、敷き板にクラッカーが並んでいるのもいい。
 
大きなオーバルのお皿は
1枚だけの写真だと大きさが分からないが、
実は直径27㎝ある。
 
1枚大皿として、重宝しそうなお皿だ。
唐揚げでも、とんかつでも、なんでも合いそうな感じ。
 
今日は持ち帰れなかったが、
これと同じシリーズの正円の白い1枚皿も出来ていた。
こちらも直径27㎝。
 
今期の課題作品なので、
目下、陳列棚に飾ってあるが、
2枚揃うとお客様の時や、娘達の里帰り時などに活躍するだろう。
 
現在、ダンナとふたり暮らしなので、出番がなかなかないのが残念だ
いっそ娘の家に持っていって、料理当番の日に作った料理を載せた方が、
作った甲斐があるということかも知れない。
 
どうするかはボチボチ考えるとして、
とにかく、大物と言っていい器達が無事に焼き上がってきたことは喜ばしい。
 
何しろ、今日、取り組んだ電動ろくろによるご飯茶碗作りが、ちっともうまくいかず、
3回トライして3回とも同じ失敗をしてつぶしてしまった。
 
先日、特講で習ったろくろの復習だったのだが、
つくづく、ろくろのセンスがないらしい。
 
しかも、気づけば、以前痛めたギックリ腰の箇所がギシギシ痛いし・・・。
 
取れ高ゼロのろくろに比べ、
てびねりでこんな大物が出来るなら、
さっさとろくろに見切りをつけるべきなのかもしれないと思うほどだ。
 
さあ、どうする、ろくろの陶芸。
 
そもそも、さあ、どうする、そんなに器ばかり増えちゃって。
 
作ることは大好きだけど、
使い切れない出来たものが家中にゴロゴロで、
家族がブーイング。
 
ものつくりが趣味の人が陥る典型的な悩みに
完全に陥っている今日この頃である。

0 件のコメント:

コメントを投稿