2023年3月20日月曜日

桜と卵型の器たち

 


















午前中に3か月に1度の歯科検診が入っていたので、
隣町まで歩いて行った。

隣町は大岡川という川沿いに
桜が植えられていて、
このあたりの桜の名所だ。

大岡川は我が町の駅付近にも流れているのに、
ちょうど駅周辺だけ
桜が数本しか植えられていないので、
川沿いの桜を楽しむには
両隣の駅に行くしかない。

しかし、
隣町のソメイヨシノはまだ2分咲ぐらいの感じで、
もっとピンク色の濃い品種が
今を盛りと咲き誇っていた。

色が濃いせいか、花が少し大きいせいか
それは見事な咲きっぷりで
「ソメイヨシノなんて何さ!
私の方がきれいでゴージャスでしょ」と
桜が言っているようだ。

折しも真っ青な空と暖かな日差しとで
気分は春爛漫、
その上、歯のおそうじもしてもらって
お口爽やか、マスクもなし。
その桜のアップ写真を何枚か撮りながら、
ルンルンで帰宅した。

午後は、土曜日に持ち帰った粘土2個分を
昨日のうちに菊練りし、
卵の形に作っておいたものを成形した。

粘土は塊にして外に放置しておくと
丸1日かけて表面が固くなる。
中はまだまだ柔らかいので、
ワイヤーでふたつに切るにはちょうどいい硬さだ。

前回のおうち作陶では
くり抜き技法で勾玉型の小物入れを作ったが、
今回は同じくり抜き技法を用いて、
卵の形の小物入れを作ろうと思う。

卵の殻がギザギザに割れる感じを
うまく表現したいので、
ワイヤーを同じ高さで引き切るのではなく
ワイヤーを上下させてギザギザにカットしたい。

初の試みだが、
ここを失敗してしまうとアウトだ。

なかなか思い通りに真っすぐには切れないが、
小刻みにガタガタしながらの切り口を
そのまま生かすためには
決して切り口を触ることなく
中だけくり抜く必要がある。

前回は蓋の方にリボン上のものを貼って
蓋と身がずれないようにした。
しかし、今回はそれは難しいので、
ただ、身と蓋を合わせるだけにした。
ギザギザしているのでずれないはず
ということで。

最後の写真は中をくり抜いた後に
身と蓋を重ねたものだが
ただ、ワイヤーで切った後に重ねた写真と
遜色なく見えるので
このままうまく乾燥してほしいところだ。
(身と蓋の縮み具合が違うのが心配)

例によって、中をくり抜いて出た粘土が
大量にあったので、
これをすべて卵型の豆皿にしてみた。

かけらのギザギザをモチーフにしたものと
くり抜いた彫り跡と同じ模様に彫ったものと
2種類合計9個できた。

ひとつが110gだったので
9個で990g。
粘土はふたつで1.6㎏なので、
やっぱりくり抜いた量の方が多いことがわかる。

なかなか可愛いデザインの器たちが出来あがったので
ひとりほくそ笑んでいるところだ。

釉薬をかけられるのは3か月後だから
まだまだ当分先の話だが、
釉薬の色は周りは卵だから白にして、
蓋を開けると中はグリーン?紺?

何を入れる小箱にするかにもよるなぁ。
なんてあれこれ考えるのが
作陶の楽しみである。






























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