2023年9月7日木曜日

あなごとコッペパン

 














「文学と版画展」4日目。
友人が会場に見に来てくれるというので
落ち合って、その後、美味しいものを
食べに行こうということになった。

11時開始の会場につくと
まだ、誰もいない。
友人も電車に乗り遅れたとメールがきた。

セッティングの時も
会期初日も誰かしら会場にいたので
誰もいない会場に来たのは初めてだ。

まだ、スポットライトの照明さえ
当てられていなかったが、
スイッチを入れると
にわかに作品にスポットが当たり、
薄暗い部屋の中に作品群が
浮かび上がった。

たった14点の作品だが、
十分、会場全体でひとつの作品として
世界観を作り上げている。
なかなか美しい空間だと
自画自賛。

11時半ごろ、友人がDMの葉書を手に
会場にやってきたので、
急にお客様対応の顔になる。
ひと通り説明したり、
記念写真を撮ったり撮ってもらったりした。

その間もだれひとりお客様はこなかったので、
好きなようにポーズしたりして
何枚か記念写真を撮った。

その後、彼女が見つけたあなご専門店めがけて
銀座の街に繰り出した。
店名は「あなご屋銀座ひらい」

その店は路地裏の行ったことのないエリアにあり、
道の一番奥にひっそりとあった。
昭和レトロ感満載の小さなお店だ。

おじさんばかり何人かでやりくりしていて
あなごを使ったメニューしかない。

私達は
お昼の数量限定サービスあなご重を注文した。
細長い重箱にご飯が敷き詰められ
錦糸卵の上に1匹だけあなごが恭しく乗っている。

一緒に、おろしたての青ゆず(おろし金付)
小さなすり鉢に入った白ごま(その場でする)
青ネギのみじん切り
わさび
そして、山椒が別についてきた。

椀物は
八丁味噌仕立てのあおさのお味噌汁

漬物は
きゅうりのキューちゃんみたいな味のものと
しょうがの甘酢漬

長年、守ってきたベストの組み合わせという
感じで、いずれもあなごを引き立てて
過不足がない。

更に出されたキンキンに冷たい麦茶さえ、
やかんで煮だしたものと判る
香ばしい味で
マメにつぎ足しに来てくれる。

大食らいの私にはちょっと物足りなかったが
お味は上品で大満足。

次回は壁に貼ってあった
日本酒のあてによさそうな
エイひれ、干し蛸などのセットと
う巻きならぬ、あ巻きなる卵焼きを頼んで
お酒と共にあなご重をいただきたいものだ。

帰り道、
友人オススメのコッペパンの専門店に
イートインで立ち寄った。
新橋のエキナカにある。
店名は「コッペ田島」

これまた、コッペパンに特化したお店だ。
レジでテイクアウトかイートインか言ってから
何の種類にするか注文し、
注文を受けてからパンは作ってくれる。

私は「珈琲クリームとチョコチップのコッペ」と
アイスコーヒーを注文。

中身は野菜やバーガー系のお肉みたいな
おかずパンの系列と
カスタードクリームやチョコなどを挟んだ
おやつパンの系列がある。
他にもきなこコッペや揚げコッペなど
小学校の給食を思い出すような
懐かしいラインナップもあった。

パン屋さんだと20種類とか作らないといけないが
コッペパン一択にしたところが
このお店の勝因かもと分析した。

珈琲でさえコーヒー専門店と提携しているものが
出てきた。

私の注文したコッペパンはパンがふわふわで
中の珈琲クリームが甘さ控えめ、
時折、チョコチップがコツコツとした食感で
パンとの食感の違いが楽しい一品。

友人は昔懐かし揚げパンを頼んだ。
ひと口ちぎって食べさせてもらったが
揚げたてのコッペパンは懐かしさも相まって
あたたかなパンの味でほっこりした。

このご時世、昔ながらの店も
新しい店も生き残るのは並大抵じゃない。

「イチ押しメニュー一択で乗り切る!」
今日、学んだのはこのことかもしれない。

私も木版一筋
がんばるぞ~!!
























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