2026年1月7日水曜日

版画 仕事始め

 





2026年1月5日(月)
大体の人はここが仕事始めだったと思う。
世の中のすべてがこの日から
お正月ムードから一転、通常運転になる。

私もあさイチからカウンセリングが入っていたので、
10時からのセッションに始まり、
今年初めてのスーパーの買い出しとデリバリー手続き、
12時ごろカーブスの初日のトレーニングという
いつもの日常が戻ってきた。

どこのタイミングで会った方々とも
「明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします」と挨拶し、
こうして大人の世間のおつきあいが始まった。

そして、この日、週1であげているHPブログを
2本分、更新した。
タイトルは
「一年の計は元旦にあり」
アップしたと同時に何件か「いいね!」が
ついた。

1月6日(火)は
大体月曜日と同じパターンだったが
午後には新しいHP作成に当たっての
ZOOMミーティングがあり、
初対面のWebディレクターさんと
同じような新年のやりとりをした。

そして、本日7日(水)
初仕事としてようやく版画の彫り台に向かった。
「そうだ、私は版画家だったわ」
そんな感覚で約1ヵ月ぶりに版画と向き合った。

12月初め、年賀状の制作に数日間費やしたけど
年賀状は版画制作には違いないが、
作品という訳ではない。

12月中に1月になったら彫り始めようと
原画を起こし、トレッシングペーパーの原画にし
版木に転写するというところまでは
やっておいた新作がある。

その版木をおもむろに出してきて
彫り台の上に置いた。

彫りの作業をするにあたって
新年なので、新しい刀を下ろすことにした。
ひさしぶりに彫刻刀を握り、
版木に刀のきっ先を突き立て手前に引く。

ひとり画室に座って
静かにストーブの音を聴きながら
自分の時間に埋没していく。

年末に起きた出来事や
年始に起きた出来事が
次から次へと脳裏に浮かんでは消えていく。

手は自動的に彫刻刀を運び
輪郭線のほんの少し外側を滑っていく。

やがて昨日話したばかりのHP制作会社の
Webデザイナーさんの顔と
一昨日話した昔動画を撮影してくれたNさんとの
会話が頭の中に舞い戻ってきた。

版画の彫りをしている時は
摺りをしている時と違って
手は版画の作業をしていても
頭の中では考え事もできる。

つまり、その時々の懸案事項について
あれこれ考えをめぐらすことができるのだ。

どうやら自分にとっての目下の懸案事項は
新しく作るHPにあるようで
いくつもの出来事の中から
ふるいにかけたようにそのことだけが残り
頭に去来する。

ものごとを整理したり、
新しいアイデアがひらめいたり、
何か結論を出したりと、
版画の彫りの作業は貴重なひとり時間だ。

年末年始は人が行き交い
賑やかに過ぎていったけど、
私にはこうした無音のひとり時間が
とても大切だ。

印刀といってアウトラインを彫る彫刻刀から
でてくる細い削りカス。
浅丸16ミリで荒彫りしてでる幅広の木屑。
浅丸6ミリでアウトラインの縁をきれいにすると
出てくるクルクル丸まる細い木屑。

彫りが進むにつれ、木屑が山盛りになり、
考えも整理されまとまってくる。

版画の仕事始めだった今日、
私の「一年の計」の輪郭が浮かび上がってきた。

9月初めの個展にピークがくるよう
身も心も調整し、
その日を気持ちよく迎えるために
他のすべてのものごとをひとつひとつ
冷静に片づけていく。

そのためにやらなければならないことは
これとこれとあれ。
優先順位を決めて最初のひとつから
丁寧に納めていく。

そんな風にやるべきことが整理されると
心も落ち着く。

それが人に振り回されずに
心穏やかに過ごす方法だ。

そういう意味で、私にとって版画の初仕事は
1円にもならないけど
プライスレスな価値のある初仕事なのだ。





0 件のコメント:

コメントを投稿