毎日、冬晴れのピーカン天気が続き、
かと思ったら、先週末には雪が降った。
天気予報では11日の祝日だけが
雨の予報だったので、
だいぶ前からそこに照準を合わせて
本摺りの準備をした。
予報通り関東地方は夜明け前から
雨が降り出したので、
私はひとり嬉々として
5時には起きてアトリエに籠った。
そんなに早く起きなくても
1日の摺りで間に合うサイズだったけど
とにかく雨が降っている時が
摺り時なので
完全にお天気に合わせて動くことにした。
静かに呼吸を整え、
1版目の色を版木に置いていく。
1版目はまず明るい色からなので
「雨」のパートである。
ひと口に「雨」と言っても
5色使う。
絵具はすべて昨日のうちに調合済み。
「雨」のパートは細い線の上に絵具をのせ
それを和紙の裏からバレンで摺り取るので
力が要るわけではないが、繊細な作業だ。
「雨」が終わると次は「花びら」
白に近いピンクと桜色のグラデーション。
花芯の近くは明るい黄緑もおく。
そうやって木版は部分部分で仕上げていく。
摺ったばかりのパートのすぐ隣は
絵具が滲みやすいので
少し離れたところを摺りつつ、
適当なところを見計らって
体力のいる背景の「空」を摺る。
今回は珍しく「素鼠」という色名の
やや紫がかったグレーの空だ。
両脇の色が濃い「江戸紫」なので
初めてグレーの空にしてみた。
いずれもグラデがかけてある。
つまり4色使っているというわけだ。
グレーと江戸紫の組み合わせに
淡い色の雨の柄は、シックな色合いで
もしこの色と柄の着物があったら買うかも!
そんなことを考えながら
慎重に和紙の白を汚さないよう
しっかりとどの色も2度ずつ絵具をおいて
摺っていく。
全体にモノトーンコーデの中に
ピンクの蓮の花が
ポッと一輪咲いている。
そんな絵柄である。
数日前、ブログにあげた試し摺りは
この作品とのペア作品。
続けてこちらも試し摺りをとり、
何となくその流れで
こちらを先に本摺りすることにした。
そろそろ9月の個展のことを考えながらの
制作なので
2点並べるのか、離して飾るのか
いずれにせよ同じ大きさの作品は
共通のテイストで仕上げたいと思っている。
オリンピックの
フィギュアスケートではないが
「ノーミス」で滑り切りたいと
選手はよくインタビューで話す。
私も本摺りは「ノーミス」でと
心掛けていたので
その通りに摺れてますは一安心だ。
摺り終えた頃には雨もあがり、
また、明日からはピーカンの日々。
週末には気温も上がって
桜の咲く頃の陽気だとか。
とにもかくにも雨の日を有効活用して
本摺り終了。
何とか、危険因子の第四腰椎も
おとなしくしているようなので、
夜はお疲れ様のビールにしようと思う。
お疲れした~!!













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