2014年9月12日金曜日

版画再開

 
 
 
 
 
6月下旬にグループ展を終えてから、7月8月はとにかく暑いので
版画家業は『夏期休業中』ということで、制作はお休みしていた。
 
例年ならば新作の原画を版木に転写し
夏中、クーラーの効いた部屋でひとりボソボソと版を彫っているのが常だが
今年は10月にニューヨークに行くことが分かっていたので
そこでインスパイヤーされたもので何か創ろうと思い
あえて行動を起こさずにいた。
 
しかし、そうしたプー太郎生活も2ヶ月も続くと
8月のお盆を過ぎたあたりから飽きてきた。
 
小さいものならば暑くても出来るだろうと
11月頃に創れば間に合うカレンダーの原画を作成し
そのまま彫りの部分もしたことで
一挙に禁断症状が出てしまった。
 
ちょっとつまみ食いをしたら、かえって空腹を刺激して
猛然とお腹がすいてきたというあの感じである。
 
禁断症状といっても震えがきたわけでも、泡を吹いて倒れたわけでもないが
要は早く版画の新作を創りたいという欲求が高まってきたのである。
 
そんな時、
カレンダーに使用した水紋と木目の板が、
池にかかっている渡り橋のイメージで構成された図柄が
スコーンと天から舞い降りてきた。
 
それも、桜舞い散る春の図ともみじ散り敷く秋の図の22枚1対の作品である。
 
今回の個展用に制作してきた路線とはちょっと違うが
無性に創りたい。
 
たとえ、他の作品とのつながりから考えて個展の時に展示できなくてもいい。
とにかく、創りたい。
 
そんな気持ちがむくむく湧いてきて、
矢も立てもたまらない気持ちになったので、
8月下旬から制作に取りかかった。
 
先週、沖縄旅行と版17の沖縄展をはさんだので中座していたが
今日からまた、作品の前に座り込んで
本格始動である。
 
ここのところ、心理カウンセリングのご要望が少し続いて
カウンセラーとしての自信をつけるいい機会になっているが、
「やっぱり、自分は木版画家である」という再認識と
「あら、私、版画が相当好きみたい」という嬉しい発見である。
 
ちょうど、季節も秋に移行し、作業しやすい気温になってきたし、
ニューヨークの前に頑張って日本的なこの作品を完成させられればと思う
今日このごろである。

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