2014年12月22日月曜日

魅力的な代車

 
我が家の車はこの春、初めての車検を迎えるのだが、
その前に少し気になる音がするとかで、
言い出しっぺのダンナが海外転勤でいないのに、点検に出すことになった。
 
担当のTさんは長身でなかなかの男前、
そして、何より声がすごくステキなので、ここのところ何度となくやりとりがあって
ウキウキする。
 
まあ、それはさておき、
点検してもらった結果、異常はどこにも見つからなかった。
しかし、一部部品に交換した方がいいところが見つかり、3日ほど預けるため、
昨日から我が家に代車がやってきた。
 
濃紺の我が車とほぼ同じサイズの車種のはずだが、
色が白いせいか、少し大きく感じる。
しかも、出て間もない最新バージョンなので、
乗った内装の印象は我が家の車に比べ、相当、ラグジュアリーだ。
 
けれど、夕べ、持ってきてもらった時に
「保険はかかっていますけど、ぶつけたりしたら修理代がかかります」と説明を受け
サインまでさせられたので、3日間は乗らずにおいた方が賢明かなと考えた。
 
しかし、中にちょっと座っただけでも、たっぷりとしていい感じだったので
どうしても乗り心地を確かめたくて、今日のお茶のお稽古にこの車で行くことにした。
 
今までのものはキーを鍵穴に突っ込んで回す式だったので
3年前、新車でこの車が来た時は
「今どき、鍵を鍵穴に差し込む車なんてあるの?」なんて驚いたものだが
ドイツ車は意外とクラシックというか頑固というか
そういうものなんだと説明されたのを昨日のことのように覚えている。
 
しかし、新バージョンはボタンひとつでスタートするし、
サイドブレーキもなくボタンになっていた。
 
また、我が車ときたら、ドアのリモコンの効きが異様に悪く、
へたをすると助手席の前に立って使っても解錠しないことがある。
 
しかし、そこも新バージョンは改良されていて、何十メートルか離れていても
リモコンが効く。
(それが当たり前だと思うが・・・)
 
そして、いよいよスタートしてみると
その乗り心地ときたら、重くて、深くて、優しくて、
まるで大きな男の人にお姫様抱っこしてもらっているような心地よさだ。
(そんな経験は思い出せないぐらい昔のことで、単なる妄想だが・・・)
 
その守られているという安心感と、居住性の高い高級感は
同じ車種だとはとうてい思えないほど、リッチな感じだ。
 
ダンナは自分が大枚はたいた車を私専用にしなければならなくなった腹いせか、
「この春の車検の折には軽に乗り替える」などと言っているが、
ちょっとこの新バージョンと軽自動車では雲泥の差がありすぎる。
 
知らなければ知らないままだと思うけれど、
一度知ってしまうと、レベルを落とすことが難しくなるのは
生活レベルも車も同じだ。
 
いやあ、罪な白い新車よ。
明日、目覚めたらカボチャの馬車になっているのか・・・。
夢なら覚めないでおくれ。

0 件のコメント:

コメントを投稿