2019年8月9日金曜日

猛暑の過ごし方

 
 
 
 

 
 
本日も晴天なり。
そして、猛暑。
 
8月に入ってからというもの、気温は朝から30度に迫り、
最高気温も34,9度とかいって、
ならばいっそ35度の猛暑日までいって欲しいと思うような
連日の暑さが続いている。
 
毎日、絵画教室やカウンセリング、お茶のお稽古など、
1歩も外にでない日はなかったのだが、
今日は珍しく1日何の外出予定もなかった。
 
買い出しも昨日してあるので、
朝のゴミ出し以外は外には出ないと決め、
1日中、木版の彫り作業を進めることにした。
 
もちろんアトリエのクーラーを27度設定でつけ、
ペットボトルの水を座るすぐ横に置き、
作業スタート。
 
今日は数日前に彫り始めていた版の続きで、
先ずはアウトラインを印刀という彫刻刀で彫るところから。
午前中の3時間で、周囲の粗彫りのところまで
つつがなく終了。
 
お昼は夕べのすき焼きの残りに具材を加え、リメイクし、
すき焼き丼に。
上に温泉卵も載せ、
かなりのガッツリ系ランチになった。
 
木版の彫りは大工さんと同じ重労働なので、
そうめんなんかでは身が持たないのだ。
 
午後も続きの彫り作業。
粗彫りの部分を丸刀とさらえノミで整えた。
 
3時ぐらいからは、いよいよ飾り彫りといって、
紐状の部分の組紐の模様や、
紙風船の紙の風合いを彫る、
木版の肝、木版の醍醐味、
作家の腕の見せどころともいうべきパートに突入。
 
この間、BGMは常に流れている。
大体は石田泰尚氏のヴァイオリンか、三浦一馬君のバンドネオンが
かかっていることが多く、
従って曲目はアルゼンチンタンゴ、しかもピアソラのものが多い。
 
しかし、本日はなぜかその気分ではなく、
選んだのは
1980年代から90年代初めにはやったJーPOP。
 
まあ、いわゆる自分の青春時代から恋愛時代、
結婚したての頃というあたり。
 
70年代80年代は、いい時代だったという人が多いが、
正に今日聴いた懐かしの名曲も、時代を彷彿とさせる。
 
Sweet J-BalldsとCRIMAX 80'sと
銘打たれた3枚を聴いていたのだが、
特に心に染みたのは
藤井フミヤの「TRUE LOVE」
藤谷美和子・大内義昭の「愛が生まれた日」
久保田早紀の「異邦人」
 
気になったのが、
アン・ルイスの「六本木心中」
中村雅俊の「恋人も濡れる街角」
 
自分の思い出と共にきゅんきゅんしたのが、
薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」
山口百恵の「さよならの向こう側」
 
何だかな~。
切ないな~。
愛しいな~。
 
この版画作品、
タイトルは「愛しい記憶」である。
見た人それぞれに昔だったり、最近だったりの
愛しい記憶を思い出して欲しいと思って、創っている作品だ。
 
だから、この気分で制作を進めるのは、
作品の意図に叶っている。
 
それにしても、
「六本木心中」と「恋人も濡れる街角」の歌詞はエロい。
 
” 長いまつげをして、卑猥ね、あなた
罪な目つきをして
「命あげます」なんて
ちょっとシネマのまねをしているのね ”
 
ですって。
 
” ああ 時折雨の降る
馬車道あたりで待っている
もうこのままでいいから
指先で俺をいかせてくれ ”
 
げっ。そんな。
 
こっちは真面目に彫っているのに、
しかもかなりデリケートな飾り彫り部分なのに。
 
と、耳をダンボにして、
ひとり、にやにやしながらも無事、作業終了。
 
5時過ぎ、ようやく彫り台前から立ち上がり、
体についた木くずを払い、
キッチンへ。
 
こういう日(気分が妙にエロい言葉に反応した日)は
しっかりご飯を食べることにしている。
性欲を食欲でねじ伏せるがごとく・・・。
 
で、本日のメニューはご覧の通り。
これでいつもの感じ。
特段、クリスマスというわけではない。
 
「骨付き鶏もも肉のスパイシー・ロースト」
「揚げナスの南蛮漬け」
「ピーマンとしらすのササッと炒め」
「スイート冷やしトマト」
「フライド・ポテト カレースパイス味」
「ホールコーンのポタージュスープ」
「大麦入りパン」
そして、ビール。
 
いやはや、お疲れ様!
なかなか頑張った!
外は猛暑日でも、有効におうち仕事をこなした!
乾杯!
 
長いまつげも、エロい指先も関係ないが、
少し昔の甘酸っぱい思い出がよみがえって、
ひとり、楽しかった。
 
そんな真夏の1日であった。
 

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