2020年5月19日火曜日

初夏のレモンチーズケーキ








週に1回のシポリンワーク。
今回は珍しくおやつのケーキも作ることにした。

以前のように留守宅に忍び込んで、
ひらすら料理の皿数を作る時代は終了。

今は保育園が休業でシポリンは家にいるし、
母親である長女もコロナ自粛の延長から、
いつのまにか産休に突入で、家にいる。

更に、トト(シポリンのパパ)も基本テレワークなので、
家にいることが多いとあれば、
そんなに勢い込んで1週間分のご飯を作り置く必要もない。
(昨日は出社の日で留守だったが…)

そこで、最近は、
妊婦をひとりで少し外出させるための留守番役、
シポリンと遊ぶ保育士役、
ご飯当番の3役を担うことに。

シポリンは6月初旬、3歳の誕生日を迎えるが、
数日前、
『おートト』にねだって買ってもらった
キックバイクなる幼児用自転車が届いて、
今はそれに夢中。

自粛自粛で公園に行くのさえ、神経質になっている折、
自宅のベランダや
マンション所有地の裏庭で、
キックバイクの練習ができるのはいい。

ベランダで、シャボン玉を飛ばしたり、
キックバイクを使っておままごとをするシポリンは、
常にしゃべり倒しながら、
ひとり芝居のストーリー展開に
時おり、ばぁばを巻き込んでいく。

ばぁばは信号機になったり、
パン屋さんになったりしながら思う。

人間は約3年でここまでくるかと、
その成長に、毎回、驚かされながら、
小さな頭の中でめまぐるしく何を考え、
何を感じているんだろうと想像する。

文字が読めないのに、
どうやって新しい言葉を次から次へと獲得できるのだろう。

こうして自粛生活を強いられ、
何もかもが踏みとどまっていて、
前に進むことを禁じられた閉塞感の中、
こうした子供の成長には希望があって、
見ているこちらの心が和む。

さて、
お菓子を作ろうと思い立ったのは他でもない。

弓削瓢柑で作ったマーマレードとショコラ・オランジェを
お礼として送った松山のミカン農家さんが、
「手をかけて変身させてくれたお礼」として、
今度は河内晩柑とレモンを送ってきてくれたのだ。

お礼のお礼を送りあっているときりがないのだが、
せっかくの河内晩柑とレモンを無駄にするわけにはいかない。

とはいえ、レモンはバクバク食べるようなミカンでもない。

そこで、レモンを使った料理とケーキを
娘のところでも作ることにしたのだ。

料理の方は「鶏むね肉のレモンバターソース」
ケーキは「レモンチーズケーキ」

昔、私がよく作っていたレアチーズケーキには
かなりの量のレモンが使われていた。

レアチーズクリームの濃厚さに
ヨーグルトとレモンの酸味が加わって、
爽やかな味わいが特徴だった。

行く前々日、そのチーズケーキの話を娘に振ると、
「大好きだったわ。懐かしい。
もう、どれぐらい食べていないかしら」というので、
久しぶりに作ることにしたのだ。

「レモンのはちみつ漬」を前の日から作って、
ケーキ型、ホイッパー、ゴムベラ、ケーキサーバーなどの製菓器具、
クリームチーズ、ヨーグルト、グラニュー糖、グラハムクッキー、
バター、ゼラチン粉、そして、レモンという製菓材料を持ち、
いざ。

お菓子にはお菓子特有の器具と材料が必要で、
お菓子作りを全くしない娘の家にはないものばかり。

計量のはかりもないから、
あらかじめ砂糖とバターは分量を量っていく。

持ち込みの材料は多かったけれど、
仕上がりは上々。

見た目も爽やかな初夏のケーキが出来上がった。

まあ、レシピとしては「固めもの」なので、
失敗するリスクもなく、
余裕で懐かしのレアチーズケーキが復活した。

孫にはやや酸味が強かったようだが、
いずれ、これがばぁばの味になるだろう。

しかし、娘は懐かしの味に大喜び。
レモンチーズケーキはマンマの味として、
しばし、母娘の心に
いにしえの思い出を思い起こさせたのであった。

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