2021年6月17日木曜日

離乳食 VS ぶり大根

 







今週の火曜日、
0歳児に味の判別はつくのか問題勃発!

火曜日といえば、
週に1度のばぁばご飯の日。

15日もいつもと同様、
12時過ぎに娘の留守宅に入り、
まず、腹ごしらえをし、調理開始。

長女が仕事復帰してからは
大体夕方5時過ぎに最寄り駅近くの保育園に
ふたりの娘たちをピックアップにいき、
0歳児を抱っこバンドで抱え、
4歳児を電動自転車の後部座席に座らせ、
5時半ごろ帰宅する。

そこに照準を合わせて、
私は調理を済ませ、
写真撮影も済ませて待っている。

ところがこの日は
4歳児がお腹が痛いと泣いているとかで、
帰宅したのは0歳児を抱いたママだけ。
「志帆がお腹痛いっていうから医者に行ってくるわ」と
0歳児を置いて、ママは再び出て行った。

訳の分からない0歳児は
せっかくおうちに帰ってきたのに、
また、ママに見捨てられたのかと
そこから約1時間のワンワン泣き。

泣き疲れて寝たあたりで、
ママと4歳児がようやく帰ってきた。

どうやらママからうつされた細菌性腸炎だったらしく、
さほどひどくはないらしいが、
薬を出してもらってきた。

そんなこんなでいつものルーティーンは崩れ、
時間は早くも6時半、
ばぁばご飯の10品はもちろんすべて冷え切った。

志帆のリクエストだった鶏のから揚げや
きんぴらごぼう、青椒肉絲など、
消化の悪いものは食べられるはずもなく、
急遽、オムライスをおじやのように作り直したが、
食欲はほとんどなし。

けんちん汁のお豆腐とおつゆに
少し口をつけただけだった。

そんな時、
泣き疲れて寝ていた0歳児が目を覚ました。

そうなると、今度は0歳児の食事だ。

ママは慌てて、冷凍庫から
小分けにして製氷皿で冷凍してあった柔らかご飯、
野菜のクタクタ煮をご飯茶碗にいれ、レンチンした。

アツアツの離乳食にしらすと青のりをかけて
スプーンで混ぜても、
簡単には食べごろの熱さにはならない。

待ったなしの0歳児は
ずらりテーブルに並んだ目の前のお皿に手を伸ばし、
「早くしろ~」と言わんばかりに叫んでいる。

由依はまだ下の前歯が2本生えただけ、
ハイハイをほんの少し前にできるようになった
見ての通りの太っちょベィビーだ。

もう少しで満11か月になるが、
母子手帳の体重と身長のグラフの
体重が枠の一番上、身長が枠の一番下付近を走行中。

最近、とみに自己主張と声が大きくなってきた。
言葉は話せはしないが、
叫び声で言わんとするところはだいぶ分かる。
そんな0歳児だ。

それが「早く私にも食わせろ~」と言っているので、
離乳食が冷めるまで、
とにかく目の前の料理のどれかを小さく切るなり
すりつぶすなりしてあげなければと、ばぁばは考えた。

まずはオムライスの卵部分。
ケチャップのかかっていないところを
由依ちゃん用の茶碗にとり、
スプーンで小さくすくって口に持っていく。

由依は条件反射で口を開け、
炒り卵を味わい、気に入った様子で、
けっこうな量を平らげた。

しかし、まだ、ママ特製?のレンチン離乳食は
出来てこないので、
お次は試しに「ぶり大根」に挑戦。

「ぶり大根」とは渋い。
魚の味のしみ込んだ大根、そして、ぶり。
大人でさえ好き嫌いが出るくせの強い大人の味。
居酒屋メニューだが、大丈夫か?

しかし、細かくほぐしたりすり潰せそうなものは
この献立の中ではこれしかない。

まずは大根。
なるべく小さくして、口に運ぶ。
条件反射で口を開ける。

ダメなときはすぐペッと吐き出すのだが、
意外や気に入った様子。

結局、おでんに入っているような
厚さ3cmはある大根の切り身の
4分の1を食べてしまったので、
次は更に難易度の高い、ぶり。
多分、まだ生まれてこのかた食べたことのない味。

ほぐすのは簡単だが、
味は0歳児に受け入れられるのか?

最初は、初めての味に「ん?」という顔をしたが、
クリアしたようで、
すんなり受け入れてもらえた。

そんなタイミングでようやくママの離乳食が
食べごろの温度に冷め、
ママが0歳児を挟んでばぁばの前の席についた。

「はいはい、お待たせ~」とママが
テンション高く、スプーンを口に運ぶ。

0歳児はなぜかママのスプーンを払いのける。
「あら、まだ熱かった?そうでもないでしょ」
フーフー。

フーフーしている間に、
今度は私がぶりを口元に。
可愛いお口を開けて、嬉しそうに食べる。

次はママの離乳食。
またしても、ちぎりパンのような手で払いのける。

「あら?どうした由依ちゃん」
もしかして?

「はい、ぶりよ」
パクリ、もぐもぐいい調子。

「はい、ご飯よ」
ぺしっ。

「これ、ぶりの方が好きって言ってるんじゃない?」
「まさか!」

しかし、残念なことにその次も同じことが繰り返され、
あえなく離乳食、撃沈。
ぶりは半切れ完食。

お腹が空いていれば、
何でも食べるのが0歳児だと思っていたのだが、
どうやら味の好みがあって、
レンチン離乳食より、
味の染みたぶり大根に軍配が上がったようだ。

由依のおふくろの味は
0歳の時に食べた「ばぁばのぶり大根」

これはなかなか大きくなった時の
語り草になるであろう。

「ひが~し~、きみの山~きみの山~」






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