心臓のペースメーカーを埋め込む手術から
早2か月と10日経った。
7月23日に退院した後、すぐに区役所で手続し
ちょうど2か月で
身体障害者1級の認可がおり
交付されることになった。
身体障害者1級とは一番重い障害の人に
交付される手帳で
横浜市の各種福祉サービスが受けられる。
とても多岐にわたるので
今日はダンナと共に区役所に出向き
説明を聴き、いくつか手続きを行った。
まずは
カード型の障害者手帳を発行してもらった。
そのカードを提示することで
いろいろな福祉サービスを受けられるのだが、
1級2級の人と3級4級の人では
内容に差がある。
最初に分厚い冊子を見せてもらい
それぞれの級がどのような内容の
サービスを受けられるか一覧表をみたが
介護系のサービスは
自分には全く必要がないにも関わらず
心臓疾患だということで
一番重い1級が獲れていることが判った。
表によると視覚障害の方で一番重い人
つまり全盲だと1級だけど、
聴覚障害は2級からしかない。
音声・言語障害では3級と4級しかない。
肢体不自由には1級から6級まであるということは
1級の方は寝たきり全面介護の必要な方だろう。
細かい説明を2時間にわたって聴いて
自分が得られる特典として
一番有り難いのが
今後の医療費が無料になることと、
タクシーが1割引き+
タクシー券(1枚500円分)が年間84枚
支給されることだということが判った。
それも3級4級の人とは違うので
3年後の見直し時には3級か4級になりそうなので
ここ3年間限定の恩恵である。
その他、税金面、水道料金、高速道路代などでも
いくらか減免されるようだ。
説明の最後に
「赤い障害者用の札はいりますか」と
尋ねられたので
「電車に乗る時とかに必要かもしれないので
いただいておきます」と答えた。
この札は電車に乗ると
よくぶら下げている人がいるので、
障害者手帳をもらった人は
外出時に必ずつけるものかと思っていたけど
そういうことでもないらしい。
ゴミ出しでさえ携帯するようにいわれた
ペースメーカー手帳に比べて
個人の考えを尊重する類のもののようだ。
ペースメーカーを入れて
2か月と10日。
私の健康状態は日に日に回復し
9月には2週間にも及ぶ個展を乗り切った。
昨日は版画協会の審査と総会があり、
何人もの個展を観てくださった方々に
お礼のあいさつをすることが出来た。
何人かの作家仲間から
「あれだけの仕事量、すごいね」とか
「100歳ペースで続けられるんじゃない」等
制作の大変さを驚かれたり
ねぎらわれたりした。
いずれも
ペースメーカーのことは知らない方達ばかり
なので、きっと元気いっぱい
エネルギーいっぱいに見えるのだろう。
当人としては
同年齢の人よりは元気だという自負はあるけど
そのままの気持ちで突っ走っていいものか。
友人Aさんの「とにかく無理は禁物よ」という
声が聞こえてくるようである。
話は変わるが
今、朝日新聞のコラムで
「患者を生きる」
~小脳梗塞になった記者~
という記事がある。
48歳で会社で倒れ「左小脳梗塞」と診断され
歩くことも書くことも
考えることさえままならずに
ひどい吐き気や頭痛、麻痺などに苦しむ様子が
毎日、掲載されている。
現役バリバリの48歳、
海外駐在含め、
現場の最前線で活躍していた記者を襲った
突然の病魔。
その何もかも出来なくなった自分を
どう受け入れるのか。
仕事に復帰したいと焦ってはみても
手も足も思うようには動かないし
少し考え事をしようとすると
吐き気と頭痛に襲われ倒れてしまう。
リハビリの先生には
「病識が甘い」と指摘されたというのが
今日の記事だった。
「病識」とは
自分の病気についての認識のこと
記者は自分の身に降りかかった病を
きちんと受け止めておらず
無理な願望を抱いて無茶をしていると
度々指摘されたというのだ。
そして、その記者Oさんは時間をかけて
ものの考え方や捉え方を変え、
歩くことが難しくなり
パソコンも使えなくなる自分を
これもある種の「老い」であると
受け入れることにした。
そこでようやく
「最近、病識が深まってきましたね」と
リハビリの先生から言われたという。
さて、心臓ペースメーカーを埋め込み
身体障害者1級が獲れちゃった私は
どんな病識をもてばいいのか。
以前のパワーを10だとしたら
今はいくつぐらいか。
手術をしたからといって
何かが出来なくなったとか
食べ物を制限されたとかは
特段何もない。
しいて言えば
3か月間は左手を高く上げたり引っ張ったり
重いものを持ちあげないでねというぐらい。
今後、ゴルフやテニスはスイング時に
リードが外れる事故が怖いので
辞めておくよう言われている。
(元々、今はどちらもしていない)
現在は
カーブスの上半身の運動はどうするか
ぐらいが懸念案件だ。
他の障害者1級の条件と比べ
あまりにも何でも出来過ぎて
あまりにも病識のない私。
「調子にのって何でもできると思うなよ」
くらいが今の私にかける言葉だ。


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