2014年10月26日日曜日

アメリカ旅行記 その3 迷路のような絵画の森

 
 
 
 
 
ニューヨークに着いて2日目からいよいよ本格的に観光が始まった。
観光といっても、我が旅行の主なる目的はミュージカル鑑賞と絵画鑑賞なので
観光地にいくというより、おさえるべきいくつかの美術館を訪ねることからスタートだ。
 
まず、はじめはメトロポリタン美術館。
通称MET(メット)。
 
世界四大美術館のひとつとかで、収蔵数は約300万点、
その内の約10万点が展示されているという。
 
建物そのものも巨大だが、中はもっと巨大で、もはや迷路。
館内入口で日本語の案内書を手に入れ、それを見ながら3人バラバラになり
各自好きなように見て回ることにしたが、
そもそも自分がその地図のどこにいるのさえ分からないほど。
 
再集合をなんと4時間後にセッティングして解散したのだが・・・。
 
まあ、でるわでるわ、教科書に載っているような有名どころが
そこここに無造作に掛かっていたり、置かれていたり。
それもガラスの額に入るでもなく、立ち入り禁止の線がしいてあるでもなく
どうぞ近寄って観てください、写真もOKですよ、
みたいな感じで置いてあるから驚きだ。
 
昨年、フランスのルーブル美術館に行ったときも同じようなイージーさに驚いたが
アメリカでも鑑賞者を信頼しているというか、何というか
各部屋に黒い服の係官が何人も立って監視しているとはいえ、
自由な鑑賞が認められている。
 
もし、誰かがいきなりナイフで絵を切り裂いたり、
スプレーでインクを吹きかけたりしたら
どうする気なんだと心配になるが・・・。
 
日本の近寄りがたくてよく見えない展示と比べ、まずそこに一番びっくりだ。
 
また、
館内のところどころで、
小学生や大人の小集団が先生の講義を受けていたり模写していたりする。
ニューヨークの子供達は美術館の床にじかに体育座りして
ピカソやらモネやら、本物の絵の前でレクチャーを受けられるのだ。
 
こちらはもう一生ここにはこられないだろうと思うから
精力的に観ようと思うのだが、とうてい4時間あっても観きれる量ではない。
その内、だんだん感覚がマヒしてきて
「あれ、これ本当に本物?」みたいな感じになって、流れ作業のようになってくる。
 
全部制覇しようなんて野望は捨てて、自分が興味のあるジャンルに絞ろうと決めた。
何とか7割ぐらいは観ただろうか。
 
最後にミュージアムショップにもゆっくり立ち寄り
ここにしか売っていないオリジナルグッズを手に入れようと
集合時間の30分前にはショップにいくと、
同じく次女もグッズ目指して戻ってきていた。
 
結局、観光初日早々、紙袋いっぱいにあれこれ買い込み、ダンナに呆れられたが
そんなことどこ吹く風、ここでしか買えない様々なグッズを手に入れ
気分は上々なのであった。
 
こうして、3日目はグッゲンハイム美術館で現代美術を
4日目はアメリカ自然史博物館で世界最大の恐竜化石コレクションを
6日目にはMoMA(ニューヨーク近代美術館)で近代美術を
これでもかという量と質で鑑賞。
 
目と脳がお腹いっぱいになった。
 
毎日どこへ行っても、これがアメリカの実力かと思い知り、
なんて汚くて雑ぱくな街と思った第一印象はみごとにくつがえされ、
大国の力を見せつけられたのであった。
 
恐れ入谷の鬼子母神。
まいりました~。


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