2022年6月11日土曜日

怒涛の日々 癒しのコンサート

 






6月10日の夜、石田泰尚スペシャル
『熱狂の夜』第2回のコンサートが
ミューザ川崎で行われた。

今回はピアニスト外山啓介さんをゲストに
ヴァイオリンとピアノのデュオだった。

コンサートは夜の7時開演。
1回目は席が前から2番目のいい席だったのもあり、
(5回とも同じ席)
いそいそと着物を着こんで出かけたが、
2回目の今回は
日中、仕事が入っており
着物で駆けつけるということが叶わなかった。

このコンサート当日の金曜と次の日の土曜は
本当にいろいろなものが立て込んでいた。

まず、10日金曜日。
この日はパティシエ学校の非常勤講師の日。

週に1度の授業だが、
6月は就職対策講座の授業も佳境に入り、
この日のテーマは「自己PR」
履歴書に必ず書かされる項目だ。

先週の金曜日に宿題を出してあり、
学生たちは1人ずつ書いてきた自己PRを
みんなの前で読み上げ、
その場でいいところ悪いところを指摘されると
あって、
かなり、真剣に取り組んでいる様子。

その真剣度は講師の私にも伝わってくるので、
こちらもひとつひとつ読み上げられる文章を
瞬時に判断し、
的確に駄目出しやら褒めるやらしないといけない。

4クラス分、4時間立ちっぱでそれを終え、
約100名の自己PR文を聴き終え、
けっこうフラフラな感じで、
夕方、川崎に向かった。

5時、友人とレストランで待ち合わせ、
腹ごしらえを済ませて、会場へ。

今回のピアニストの外山さんは
友人も私も初めて聴くピアニストなので、
興味津々。

ガタイのいい好青年という感じで、
ピアニストというより、
腰の低い商社の営業マンという感じ。

ややピチピチのグレーのズボンに
おしゃれな黒いシャツを着て、
ニコニコしながら手を膝にして後ずさりつつ
石田様に気を遣っている様は
30そこそこかなと思いきや、
38歳だと知ってビックリ。

石田様はいつも通り、
その細い体に風格さえ漂わせ、
私たちが呼ぶところの本妻ヴァイオリンを携え、
紡ぎ出す典雅で麗しい音色。

まずは『アヴェ・マリア』から。

モーツアルトやフランク、グリークの
ヴァイオリンソナタの重たい曲は
その日の私にはややヘビーで、
自己PR明けの頭はややもすれば
睡魔に襲われそうになった。

しかし、2部の最初の
『シシリエンヌ』や『亜麻色の髪の乙女』や
アンコールの
『シンドラーのリストのテーマ曲』
『Tico Tico no Fuba』
『ラ-クンパルシータ』などは
編曲の効果もあり、
ピアノがのびのびしていてとてもよかった。

本編の方のピアノは
ヴァイオリンの伴奏という色合いの濃い譜面で
外山啓介さんはソリストとして活躍している人なので
本音のところでどんな風に感じているのだろうと
老婆心ながら少し心配になった。

友人とはそのあたりの話もしながら
帰路についたが、
誰かとコンサートを聴きに行くと
直後の感想をすぐに共有できるから楽しい。

しかし、終演は夜9時15分だったので、
家にたどり着いた時には
1日のエネルギーは使い果たしており、
ブログまでは書く気力なし。

次の日の11日土曜日は
朝9時から心理カウンセリングが入っており、
10時半に、もう1本カウンセリング、
午後は陶芸工房で作陶と、
かなりの強行軍が待っていた。

土曜の1本目のクライアントさんには
先日のスキーマ療法の結果の
検証レポートを読み上げ、
今後のセッションの流れも説明しなければ…。

カウンセリングとしては
最も重い内容を伝える場面なので、
クライアントさんの表情や理解の度合いを
確認しながら慎重に話す必要がある。

2本目のクライアントさんは
スキーマ療法が終わっている落ち着いた状態の方。

思いもかけず、ダンナさんと小さな娘さんも
入室時に一緒にやってきて、
「ご挨拶」をしていただいた。

家族の方にそんなことをしてもらったことは
これまで一度もなかったので、
やや驚いたが嬉しかった。

そのご夫婦の間では
心理カウンセリングで何をしているかは
よく話題に出る重要案件なので
一度、会ってみたいということだろうか。

「この人いいんじゃない」と
検索して、私を見つけてくれたのも
確かこのダンナさんだったはず。

2本のカウンセリングを終え、
パスタランチでお昼を済ませ、
追加で入れてもらった工房では、
先日の陶芸展でお買い上げいただいた
大きなお皿と取り皿ならぬ取り小鉢5個を
創った。

3時間半、集中力を切らさず、
粘土に立ち向かい、
怒涛の2日間のミッションが終了した。

もちろん、帰宅後には
水も飲まずにキッチンに立ち、
夜ご飯を作ったわけだから、
「ホトホトお疲れ様キミノさん」である。

しかし、ホッとしたのもつかの間、
明日の夕方には画廊で作品を飾りつけ、
月曜日から1週間、紫陽花展が始まる。

夕餉時に作品を取りに来てくれた、
搬出入を依頼した業者さんの
トラックの後ろ姿を見送りながら、
「我ながらよくやるよ」と
ひとつ、ため息をついた。

さあ、週が改まったら、
今度は紫陽花展の始まりだ。

どなたが来てくださるか、
楽しみな1週間が始まる。







 




0 件のコメント:

コメントを投稿