2022年12月24日土曜日

小さなおうちクリスマス

 












今日はクリスマス・イヴ
世の中は3年ぶりに活気づいている。

午前中は9時からカウンセリングが入っており
10時半からももう1本
カウンセリングがあったので、
3時間ほどしゃべり倒してお疲れ様状態。

それでも、クライエントのおふたりとも
カウンセリングを受けたことに
感謝の意を表明してくれ
1年を締めくくれたので
心は豊かな気持ちに満たされた。
(まだ、月曜と火曜にもあるが…)

最寄り駅のデパートのケーキ屋さんといい
チキン屋さんといい
長蛇の列でびっくりしたが、
やはり何かケーキぐらい買って帰ろうと
「プチフルール」の列に並んで
種類の違うケーキを4つ選んだ。

ダンナとふたりだけだが
ふたつだけというのも何だしと思って
4つにしたわけだが…。

すぐ後ろに並んでいた5歳ぐらいの女の子と
作業着を着た30代ぐらいのパパ、
「どれにする」と女の子に話しかけている。

すると
「ショートケーキ、ひとつください」

ちょっと驚いて思わず振り返る。
女の子は嬉しそうに
自分のショートケーキが
トレイに移されるのを見ている。

この親子は
女の子の分のケーキひとつを買って
1時間分の保冷剤をつけてもらって
これからおうちに帰るのだろうか。

いろいろなことが胸に去来し、
少し切なくなった。

今、終えたばかりのセッションの
クライエントさんも、統合失調症の夫を抱え、
自身の母親が双極性障害で事故死したという。
彼女の顔がふとよぎった。

あまりカウンセリングに訪れた
クライエントさんのことを引きずると
カウンセラーはやっていられないので
家に帰ってまで考えたりしないのだが、
能天気にケーキを選んでいる自分との
解離を感じずにはいられない。

夕方、生協の中で一番美味しいと思う
ローストチキンの半身を解凍し、
更に180℃で30分オーブンで焼いた。

私にしてはメインを出来合いのものにしたので、
クリスマスディナーといっても
手抜き料理だ。

他にはサラダやポテトのチーズ焼き、
チーズプレート、キャロット・ラぺを並べ、
赤ワインを抜けば、
おうちディナーの出来上がり。

食卓についたダンナは
取り立ててうまいでもまずいでもなく
ただ、「何でこんなにしょっぱいオリーブを
買ったんだ。塩分を確認しなかったのかよ」と
文句だけいうのはいつも通り。

成城石井のクリスマスおススメオリーブも
けちょんけちょんの言われようだ。

他のものはよく食べているので
お気に召したのだろう。

まあ、オリーブは
私が味付けしたわけじゃないので、
言われてもさほど凹みもせず、
同じく成城石井おススメチーズ、
フランス産カマンベールを
赤ワインで美味しくいただいた。

「人はなりたい自分になる」
「人を変えることはできない」
「変われるのは変わろうと思ったその人だけ」

これは私のセッションで
繰り返しクライエントさんに言っていること。

だから、それをダンナにも当てはめれば
腹も立たない。

我が家の小さなクリスマス。
今頃、あの女の子は
ショートケーキを美味しく食べているだろうか。
パパはそれを嬉しそうに見ているだろうか。

そんなことを思いながら、
私はショートケーキとレアチーズケーキを
一度にふたつ頬張った。






















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