11月の三連休の最終日
1日延期にした孫の七五三を行った。
みなとみらいの伊勢山皇大神宮にて
孫2号はすでに4歳になっているが、
孫1号が7歳を迎えた今年、
ふたり一緒にお祝いすることになった。
次女は大抵こういう羽目になる。
8月の末、一家が我が家に来て
孫1号2号とママの衣装合わせと採寸をし、
着物の丈詰めをしたり、小物を揃えたりして
この日を迎えた。
朝8時に横浜駅そばの美容室で
孫たちの髪を結ってもらい
そこから我が家まで来て
孫たちとママの着物の着付けを私がする。
もちろん私は先に着物を着て、
裾をまくって着付け師になった。
孫たちはこの日が来ることを心待ちにして、
髪をアップスタイルにすることも
着物を着ることも
ずっと指折り数えて待っていたという。
4歳の次女の方は
恥ずかしがり屋で引っ込み思案なので
1年前に同じことをしていたら
大変苦労したと思うが、
7歳のお祝いのあおりを食って
4歳になったことで
このイベントも楽しめるお姉ちゃんになった。
伊勢山皇大神宮へは
夫がまず車で最寄り駅まで
ご本尊様ご一行を送り届け、
そこから先、彼らは電車で向かった。
(乗り物酔いしやすい娘がいるため)
それ以外のこちらの夫婦、
大阪の義父母と次女はそれぞれの方法で
11時過ぎに集合。
もうそれだけでかなりの疲労困憊だが、
お陰様でピカピカの晴天に恵まれ、
時間的には余裕であった。
境内には大勢の七五三の衣装に身を包んだ
子ども達が親御さんやじいじやばあばと共に
集まっており、
とても華やかで日本的な情景だ。
お祝いを迎えた子ども達は全員
着物や袴姿なのはもちろん、
そのママたちもかなりの率で着物姿だったので、
我が家も親子と孫の三代が
着物で来られて何よりだ。
まずはご祈祷の申し込みをして、
何組かが一緒に本殿の中に榊をもって入り
神主さんにお祝いのご祈祷を受けた。
今日は白無垢姿の花嫁さんもいたし、
お宮参りのご家族もみえた。
どこも人生の節目のお祝いごとを
日本の伝統にのっとった方法で
迎えたいと願って
こうしてお神社に詣でているのだと思うと
日本人で良かったとしみじみ感じる。
最初にご祈祷を終えると
あとは記念撮影とばかり、
どの組もスマホやカメラを手に
シャッターを切りまくる。
お神社と契約しているプロのカメラマンに
頼んでいる人も何組もあり、
ぬいぐるみや掛け声で笑顔を誘いつつ
グットショットを狙って
大忙しだ。
我が家は次女が写真担当をかって出てくれ
この日のためにスマホをバージョンアップし
カメラの性能を高め、
いい写真を撮るために奔走してくれた。
最後に掲載した1枚は
次女がレストランにいる間に
近くのコンビニでプリントアウトしてくれた
家族写真だ。
ここに掲載した他の写真は私のスマホの分なので
精度はさほど高くないが
ばぁばの愛情でそこは勘弁していただくしかない。
写真撮影も終わるとあとはフリータイム。
みんなどこの子たちも初めて着る着物に
晴れやかで嬉しそうだが
草履の扱いは難しいようで
写真撮影のタイミング以外は
足元はスニーカーなのがウケる。
しかも、着物の扱いには頓着がないので、
長い着物の袖が境内の砂利に擦ったり
大股開きでしゃがみこんだり、
見ているこちらはハラハラする。
着物には全く興味がない我が家の長女も
どちらかというとその口で
出来れば早く着物を脱ぎたいようで
午後のレストランに着く頃には
げっそりした様子だった。
今回、娘に着せた辻が花の訪問着は
私がかつて娘の七五三の時に着たもので
孫1号が着ている総絞りに刺繍の着物は
当時、娘が着たお祝い着である。
こんな風に物語が続いていくのが
着物のいいところだし、
それを大事に箪笥にしまっておいて
こうして着せる日を迎えられたことは
とても感慨深い。
午後からのレストランは『美濃吉』で
七五三のお祝い懐石のコースだった。
着物初心者の3人は
着物はここまでで洋服に着替え、
リラックスして食事を楽しんだ。
孫たちは洋服に着替えても
結い上げた髪とかんざしはそのままだったので
かえってそれが新鮮で
かわいらしかった。
朝も早よから大忙しの1日、
陽が落ちる少し前まで
お祝いの会のおしゃべりは続いたが
ふと明日はみんな普通に仕事があると気づき
みなとみらいの広場で
それぞれの帰路についた。
七五三
一生に一度のお祝いを無事に終え、
安堵したのもつかの間、
4人分の着物の後片付けが待っていた。
大変だったけど、
思い出深い秋の1日。
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