今日は娘と孫1号と私との3人で
横浜美術館で開催されている
メディアクリエイターの佐藤雅彦氏の作品展
「ピタゴラスイッチ展」に行ってきた。
正式名称は
佐藤雅彦展
新しい×(作り方+分かり方)
公式図録のタイトルは
『作り方を作る』
こう聞くとますますよく分からなくなる。
私たちの知っているところの興味の対象は
NHK Eテレで今も放映中の
「ピタゴラスイッチ」の作者の展覧会で
会場には番組で使った
本物の装置がいくつもあるということ。
会場は美術館には似つかわしくない
夏休み最後のイベントに
ここを選んだ親子の姿がいっぱいだ。
小学生3~5年生ぐらいのお子さんとママ、
じぃじやばぁばも多少はいるが、
多いのは番組を楽しんで見ている視聴者層だ。
我が孫1号はまだ2年生なので、
あまり理解できずに面白がらないかなと思ったが、
そうでもなく、
いくつか興味津々で展示を見ていた。
アルゴリズムに則った規則や定理を
身近なものを使って3次元で表現する。
数学の知識、科学の理論、
目の錯覚、時間や空間をあやつるしくみ。
テレビで見ていたころころ球が転がり、
次々といろいろな道具をなぎ倒し最後まで行きつき
「ピ」の文字が出きて終わる装置は
4パターン実際に会場に置かれていて
本物とスクリーンとに映し出され
とても面白かった。
ほとんどが撮影禁止だったので、
説明がとても難しいのだが、
番組を見た人ならすぐわかるだろうし、
佐藤雅彦が手掛けたCMなど
知らない人はいない有名なCMばかりだった。
会場に入ってすぐのところには
「計算の庭」という視聴者参加型の装置があり、
子どもや親子が並んで番を待っていた。
自分に割り当てられた「-1」「5」「87」
みたいな番号に自分がなったとして
その番号から柱にある指示の掛け算や足し算をして
最終的に「=73」にするというゲーム。
展覧会の最後に娘と孫1号もこの列に並んで
「-1」のカードを割り振られ、
いくつか足したり引いたりして
割合早く「=73」に到達した。
「=73」になるまでは台から出られないので
まず最初に大きな素数を割り当てられた人は
大変だが、どの子どもも大人も楽しんでいた。
他にもテントウ虫が高い方高い方を選んで進む
習性を使って
「テントウ虫の自己紹介」のしかけを作ったり、
バレリーナや動物の手足にポインターをつけ
その動きの動線を可視化したり。
ハマる装置は人それぞれだと思うけど
どれも種明かしに驚きがあって面白い。
佐藤雅彦という人の頭の良さと柔らかさに
感心し、
「思い込み」と「決めつけ」は
クリエイティブに最もいらないものだと思った。
夏休みの最後、
初めて学習的な展示を孫と観に行き
楽しいひとときを過ごした。
夕方6時過ぎ、
家に帰ると、
まだ生後10日位しか経っていない鳩のヒナが
巣立ってしまっていて
巣はもぬけの殻だった。
何だか孫の成長や鳩の巣立ちやらで
時の経つ速さについていけない自分がいる。
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