次女がふるさと納税を利用して注文してくれた
『紅まどんな』が宅急便で届いた。
お正月に実家に戻ってきていた時に
「何か欲しいものある?」と訊いてくれたので、
パンフレットの中から指定したものだ。
『紅まどんな』という品種のみかんは
以前、松山のミカン農家のおじいちゃんと
知り合いになった時に
送ってもらったことがある。
その時もあまりの美味しさに感激したが、
その後、ミカン農家のおじいちゃんは
廃業してしまったので
『紅まどんな』を食べたのはその時限り。
『紅まどんな』は愛媛の限られた農家でしか
栽培が許されていない品種で
実に対して皮が非常に薄いので傷みやすく
あまり都会に流通していない。
あったとしてもかなり高価で
贈答品としてとか
デパートの特選売場みたいなところでしか
お目にかかれない品種だ。
それなのに
今回は案外無造作にボール箱に
ゴロゴロと入れられ送られてきた。
早速、食べてみると
「これこれこれ~」と記憶がよみがえってきた。
味はオレンジゼリーのようというか、
爽やかで優しい甘みで
果汁がほとばしる。
とにかく皮は非常に薄く
果肉にへばりつくようにしかないので
コスパがいいというか
丸のままおみかんというか。
そして何と言っても
『紅まどんな』という可愛いネーミング。
愛媛の有名なみかんに「せとか」があるが
そちらはもっと濃厚な甘みと
適度な酸味がウリなのだが
こちらはもっと初々しい味だ。
『紅まどんな』とはよくつけたと思う。
それも『紅マドンナ』ではなく
『紅まどんな』なのがいい。
今朝は朝食に
フランスパンの『タルティーヌ』と
野菜ジュース
熟して蜜が入った『じゅくりん』というふじ
そして『紅まどんな』を用意した。
『じゅくりん』は熟したリンゴから
きているのは分かるが
どうよ『じゅくりん』て??
なんか鼻水みたいじゃない??
だんぜん『紅まどんな』の方がセンスがある。
日曜日の朝、
少し遅めの朝食を食べながら
「もののネーミングって大切」
「作品のタイトルも大切」
そんなことを考えていた。
目下、彫っている新作の木版3点は
平彫りを終え、
今日から飾り彫りの段階に入った。
まずは見当彫りといって
和紙を置く時のめやすになる『見当』の部分を
見当ノミというそれだけに特化した
彫刻刀でひたすら彫った。
げんのうを使って大きな音が出るので
真昼間にしかできない作業だ。
まるで大工さんのようなこの工程が終わると
いよいよ飾り彫りというステージになる。
花びらの2版目や蓮の葉の2版目
亀の甲羅の模様、水面の輪のような
木版ならではの表情をつけるパートだ。
彫りが終盤に差し掛かると
徐々に摺りへと気持ちが移行するのだが
そのぐらいのタイミングで
作品のタイトルが思い浮かぶことがある。
自分の作品にも『紅まどんな』のような
こじゃれたタイトルがつけられるといいな。
そんなことを思いながら
左手に持った見当ノミの頭を
右手のげんのうでガンガン版木を打ち付けた
ガテン系の昼下がりであった。





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