2026年の9月場所
大相撲の幕内は、推しの『大の里』が優勝した。
今場所、私は3日目に
例の『友風』応援団の一員として
両国の国技館に出向き、観戦することができた。
友風の親代わりのようなA夫妻は
もちろん『友風』推しで
その日は70人近くの川崎の応援団が
国技館西側の椅子席から声援を送った。
私も同じく友風タオルを打ち振って
『友風』を応援したが、
その日の『友風』はあっけなく負けを喫した。
一方、横綱の『大の里』は
このところの不調を振り切るように
初日から少しずつ調子を上げ
3日目は人気力士の『琴栄峰』相手に
横綱相撲を見せ、勝ち星を挙げた。
相撲の一場所15日間は案外長い。
特に推しの力士がいる場合、
毎日毎日、ハラハラドキドキしながら
勝負の行方を観るのは気が気じゃない。
案の定、推しの『大の里』も
尻上がりに調子を上げ1敗を守って
2つ星の差をつけていたのに、
13日目14日目と2日連続で星を落とし、
嫌な空気のまま千秋楽に
もつれ込んだ。
千秋楽の相手は
昨日、11勝3敗で並んでしまった『安青錦』だ。
追いつかれた者と追いついた者の心理で言えば、
やはり追いついた者の方が勢いがあるので、
そのままの勢いでいけばいいと思うだろう。
追いつかれた『大の里』は
「また、悪い癖が出やしないだろうか」
「弱気の虫が出やしないだろうか」
「慌てて雑な相撲になりはしないか」
と、外野の心配は尽きなかったが、
当人も同じように不安がよぎったに違いない。
横綱は孤独である。
もうひとりの横綱豊昇龍は休場しているので
今場所も『大の里』がひとり横綱である。
横綱には「カド番」みたいな制度はないから
怪我をしたら休場するのか
恥をさらしても15日出るのか
引退かみたいに
トップに立つ者の責務がのしかかる。
きっとその重圧に押しつぶされそうになる
15日間だったと思う。
それは分かるが
でもやはりそろそろ優勝してほしい。
1年ぶりに賜杯を抱いてほしい。
そんな祈るような気持ちで今日はテレビに
かじりついていたのだが、
遂にその時は来た。
15日目の千秋楽、
「この一番で本日の打ち止め~」の行司の声。
65歳で本日をもって退職する立行司の声が
館内に響いた。
テレビに大写しになった「大の里」の顔。
昨日より、落ち着いているように見えた。
館内の声援が一瞬収まり、静まり返った。
『安青錦』との一戦は
圧倒的な強さを見せつけ『大の里』が勝った。
決まり手は「押し出し」
これぞ『大の里』というような相撲で
解説の琴風さんも
「今日の相撲が今場所で一番いい」と太鼓判。
取り終えた『大の里』の頬が少し緩んで
ホッとした表情を見せた。
優勝の授賞式では
「君が代」が流れたとたんに
『大の里』の目から大粒の涙がこぼれた。
大きな体の横綱が手で涙をぬぐう姿は
まだやはり25~26の若者なんだなと思わせた。
これで私も初場所に行くのが
楽しみになった。
一方の『友風』は
今場所あまり成績が良くなかった。
しかし、それでも十両には残れるそうな。
まだ11月には九州場所があるが、
推しのふたりには初場所までいい位置で
がんばって欲しいところだ。
「推し」と言えば
今場所、とりわけいいなと思ったのが
『藤ノ川』
小兵ながらその負けん気の強さは小気味いい。
その素早い身のこなしと
恐れを知らない突進力は
今、最も注目すべき力士だと思うので
併せて今後の楽しみにしたいと思う。
まずは『大の里』
優勝おめでとう!!






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