毎日、清々しい秋の晴天が続いている。
1年で一番気持ちのいい季節。
自分はもう辞めてしまった陶芸工房の
会員による定例の陶芸展が開かれていたので
同じく辞めてしまった友人と誘い合わせて
観に行ってきた。
(私もこの展覧会には6回出品したことがある)
今回の会期は水曜日から始まっていたが
今日は私の個展に来てくださった2人が
陶芸展の受付当番だったので、
お当番の後にお茶しようということになり
この日に伺うことにした。
その前に友人とは川崎駅近くでランチをし
お互いの近況報告をすることになり
友人ご推奨のイタリアンで待ち合わせた。
ここのランチがホテル経営にも関わらず
リーズナブルだということで
私は迷わず名物メニューの
「ロテスリーチキン」のランチセットを注文した。
ふっくらしっとりローストされた鶏肉と
鳥だしで炊いたライスが
優しいお味でとても美味だった。
友人とは
対面で会うのは1か月と少しぶりだったけど
9月の個展のキャストで来てもらっていて
あまりプライベートな話をしなかったせいか
なんだか話がたくさん積もっていた。
私自身は個展があって後片付けがあって
10月はいつもの日常が戻ってきたという
感覚だったが、
友人のところはこの間家族や周辺の大事な人に
いろいろあって大変だったようだ。
男の人は
自分の身辺に何かあっても
友だちと会っておしゃべりすることはないが、
女性同志は近況報告しながら
一緒にご飯食べるのが常なので、
この日もレストランは女性客で満席だ。
私たちは1時間半の制限時間いっぱいまで
おしゃべりし、
隣の駅の陶芸展会場に向かった。
陶芸展「卓」は2年に1度の間隔で開催される。
私は去年の「工房30周年記念展」に参加したのを
最後に夏に工房を退会した。
友人はもひとつ前に退会しているので
ふたりとも
この陶芸工房の卒業生ということになる。
会場につくとお当番のふたりが迎えてくれた。
そのふたりは
同じ高校の先輩後輩にあたり
陶芸工房の主宰者Y先生の教え子でもある。
工房に所属している会員はだいぶ入れ替わり
その数も減ってしまったということだけれど
今回は15名の参加者が思い思いの「卓」を
展開していた。
自分がいた時にも会員だった人は
粛々と自分の世界を展開していて
ひと目で誰かが分かる作品を出していて
思わず笑みがこぼれる。
お当番をしていたふたりも
自分の世界観を大切にしながら
新しい釉薬や作陶に挑戦していた。
全く知らない数名も
自分の「卓」自分の「器」を目指し
作陶しているようだ。
趣味で陶芸をしているということは
お店では売っていないものを作ることに
作陶の楽しみがあると思うので
それぞれの目指す「器」に向かって
がんばって欲しいなと思う。
しかし、作りたいものを作るには
それに伴うスキルも必要なので
そのあたりが主宰者から教えを乞えなければ
「ここにいても叶えられない」と
辞めてしまうことになる。
そんなあたりをお当番が終わったふたりと
友人とでひとしきりおしゃべりした。
帰り道、
ふいに自分の人生に
「何か一区切りがあったな」という思いが
湧いてきた。
思えば、10数年続けていた陶芸を辞め
2年立て続けに夏に入院手術を経験した。
そして、
9月に5年ぶりの個展も無事に終わった。
いつもの日常が戻ったと思っていたが
気づけば
手放したもの・卒業したものもあった。
人生はずっと同じに続くわけじゃない。
「無常」
という言葉が私は好きだ。
「常なるものは何も無い」という意味だ。
暑い夏が終わり
延々と降り続いた9月の雨も止み、
10月、秋の高い空が澄み切っている。
季節が変わるように
時間が経てば
人の営みにも変化が訪れる。
ひとひとりが背負える荷物には限りがある。
年相応・環境相応・体力相応
あまり無茶をしないで
手にしているものを慈しんでいこうと思った。


















































