2026年3月26日木曜日

久々のばぁばご飯

 












昨日はとても久しぶりに
長女宅に行ってばぁばご飯を作ってきた。

目的は長女が会合で夜遅くまで帰れないので
婿が帰宅する夜8時半までの
ベビーシッター。
以前ほどご飯作りを期待されているわけではない。

とはいえ、
ご飯のリクエストは
「真鱈のフライ」
「ポテトのチーズ焼き」
「鶏むねのチーズはさみ焼」
「春雨サラダ」
「けんちん汁」
の5品だったので、
他にも少し春野菜の料理を追加し、
バナナケーキを焼いて持っていくことにした。

出がけにスーパーにより
春キャベツやスナップエンドウ、新玉ねぎ、
トマト、ヤングコーンなどを買い求めた。

「春キャベツと春野菜のサラダ」
「新玉ねぎとツナのマヨレモン」を追加し
合計8品揃った。

やはり春野菜は彩りが若々しくて美しい。
たとえ、特別、必要がなくても
少し色味として加わることで
目にも鮮やかになるし
食欲も刺激する。

そんなわけで
スナップエンドウやヤングコーンも参戦。

娘は自宅でコーチングのセッションがあり
私が到着したとて
自室にこもってZOOM中。
イマドキの働き方はこういうものなので
私もそそくさとキッチンに立つ。

セッションが終わると
ふたりで遅いランチを採りながら
近況報告をし、
この春から孫1号は3年生、
孫2号は年長さんになることに感慨を覚える。

孫のためのばぁばご飯も7年ぐらいは
作り続けたことになり、
このマンションに引っ越してからも
何度、季節を繰り返しただろう。

お雛祭りやクリスマスなど
リビングに飾り付けた雛人形や
クリスマスツリーに合わせ、
行事ごとのお料理もたくさん作った。

もちろん食育として
季節ごとの旬の食材を使ったメニューも
あれこれ作ってきた。

そんな思い出が数々思い出されるが、
今回は「日本の春」がテーマである。

娘自身、自分の新たな仕事や
子育てに追われる中、
季節の旬などおかまいなしの生活なので、
少しはそうしたことも感じてほしい。

そんな思いで
「新キャベツと春野菜のサラダ」
「新玉ねぎとツナのマヨレモン」は作った。

例えそれは孫の口には大人びていて
食べられなくてもいい。
娘と婿には食べてほしいから。

「新キャベツと春野菜のサラダ」は
新キャベツ、新人参、ヤングコーン
スナップエンドウ、きゅうりが入る。
味付けはオリーブオイル、塩コショウ
レモンたっぷり。

ざく切りのキャベツときゅうりには塩をして
水がでたところで軽く絞る。
色も鮮やかになる。

ヤングコーンとスナップエンドウも
軽く茹でるので、色鮮やかになる。

それぞれのビタミンカラーが集結して
春がスキップしているみたいだ。

「新玉ねぎとツナのマヨレモン」は
我が家で目下、流行中。

新玉ねぎのスライスは水でさらして絞る。
ツナは油を切って混ぜる。
パセリは粗みじんに切って合わせる。

味付けはマヨネーズがメインだけど
我が家ではこれに柚子胡椒を加える。
そして、たっぷりのレモン汁投入。

娘宅では柚子胡椒は控えめにしたけど
お好みで増やしても美味しいと思う。
粒マスタードもいいかもしれない。
とにかく少しスパイシーにしたい。

新玉ねぎは孫たちにひと口勧めると
ふたりともちゃんとひと口食べた後で
「食べられなくないけど、ちょっと苦手」と
大人びたコメントを頂戴した。

そんなこまっしゃくれた言い方や
ちょっと忖度できる感じに
孫の成長を感じる。

新玉ねぎや新キャベツはともかく、
他の5品はとてもたくさん食べられたし、
バナナケーキは本当に嬉しそうに
お替りして食べてくれたので
ばぁばご飯のミッションは大成功だ。

毎週のように行っていた時には
気づかなかった孫の成長や
娘の仕事の進捗状況に変化があって
どこのおうちにも新生活が始まる春が
来たことがわかる。

私も3月末までに
新しいHPが公開予定だし、
個展の準備もいよいよ佳境に入ってきた。

目下、体は「くびれ強化月間」と称し
インナーマッスルを鍛えつつ、
もひとつ背中とお腹のお肉をそいで
くびれを手に入れたいと思っているところ。

こうして表明してしまうことで
自分を追い込むのも戦略のひとつ。

春、もうひとつギアをあげて
目的を達成するぞ!
おーっ!!

























2026年3月22日日曜日

「猫」の出てくるシンプルな作品

 

















我が街の桜が開花して
目下、2分咲きというところだ。

横浜の桜の開花発表は
だいたい東京より1~2日遅い。
東京の開花宣言が出ると
そろそろかなと思って
自宅付近の桜の枝を覗き込む。

私が勝手に標準木にしている木が2本あり、
家の近くの木は丘の上のせいか
駅前の大岡川沿いの木に比べ
少し開花が遅れるのが常だ。

昨日のカウンセリングに向かう途中に
2本の木を見てみると、
丘の上の方は1分咲
川沿いの方は2分咲という感じだった。

さあ、これで横浜の桜もいよいよ開花だ。

そんな中、今日は3連休の3日目だけど
シンプルな作品の2点目の本摺りをした。

前回のブログで書いたとおり
なるべくモチーフを最小限に絞って
「雨」を表現するシリーズだ。

この作品が私にできる
最もシンプルな作品で、
モチーフは「猫」1匹。

それもなるべくシルエットにして
顔がどんな猫だとか
猫の種類は何かとか
分からない状態で登場させたかった。

雨の降る日に
窓際でそっと外の様子をうかがっている。
ちょっと寂しそうな
それでいてほっこりするような猫。

きっと外には桜の木があって、
ちょっと咲き始めたのに
雨なので出ていけない、みたいな…。

今回は版数も少なく
小品で、画像の向きも同じ横方向なので
1枚ずつどこを摺ったのかが
分かりやすい。

実は2度に分けている部分もあるし、
そのほとんどは2度繰り返して
絵具を置いて摺るという作業をしている。

しかし、どこが変化したかは
この順番通りなので
「アハ体験」できるだろう。

色はいつものようにまずは「雨」
雨のパートが汚れなく
綺麗に摺れるとまずホッとする。
(雨でさえも2度摺っている)

そして、次は
摺りたてのパートとは離れた部分を摺る。
まだ、濡れているところに重ねると
その1mm重なったところから
絵具が泣き出す可能性があるからだ。

上を摺ったら、下にいき、
右を摺ったら、左にいく。
1版目を摺ったら、
時間を空けて2版目をのせ、
なるべく奥のものから摺っていく。

つまり、猫の2版目が最後のパート。

外はいいお天気で気温も上昇しているから
我が街の標準木も
昨日よりもうひとつ開花が進んだだろう。

きっと大岡川添いの桜並木には
大勢の花見客が歩いていると思うけど、
私は部屋のシャッターを下ろして
夜明け前から
雨降りの猫の作品を摺っていた。

タイトルは「あめふり」にしようかな。

きっとこの黒猫の見つめる先には
桜の花がほころびかけているに違いない。
そんな様子が見えてくる。
































2026年3月20日金曜日

「Simple is Best」かも

 


















個展を半年後に控え、
最終の作品リストを整える時期になった。

後2~3点新作を創るとしたらという観点で
何をどう創れば全体の統一感が出るか、
考えた結果、
「雨のシリーズ」で言いたかったことを
シンプルに描こうという気持ちになった。

自分の性格的には
せっかちで、ぎゅうぎゅう詰めにして
言いたいことはもれなく言いたいタイプだが、
それだといつも饒舌になってしまう。

数年前に実験的な作品を数点創って
検証した結果、
作品において
使う色数を制限し、形を単純化し、
引き算で構成した方が版画としても
いいのではということに気付いた。

新しいアプローチの作品は
概ね好評だったので、
ここ3年間はそのシリーズで創ってきた。

しかし、ここ最後の数点というところまで来て
もう1段ギアを上げ、
もっとシンプルにしたらどうなるだろうと
絵を構成するモチーフを最小限にしてみた。

つまり、「雨のシリーズ」なんだから
「雨」だけで絵を創れないかということだ。

私は抽象の作風ではないので、
「雨」だけで成り立つ作品は創れそうにない。

しかし、雨ともうひとつの何かだけで
シンプルに「雨」を表現したい。

そうして出来上がったのが
今回の「雨降りの窓辺」の2点だ。

今日、本摺りをしたのは
「雨と窓の向こうの紫陽花」
タイトルは「よひらのは」

「よひら」とは紫陽花の別の名前だ。
この2点はひらがなのタイトルにしようと思う。

日本語でいうなら
「漢字でもカタカナでもなくひらがな」
かな文字の流れるような美しさを目指している。

試し摺りを横に置きながら
今朝も5時に起床し、
本摺りに取りかかった。

絵具は昨日、調合してあるし、
和紙も湿らせてある。

いつもに比べれば色数も少ないので
さほど時間はかからないかもしれないが、
グラデーションの幅や
水のぼかし具合などを微調整し、
紙の白を決して汚さないよう
慎重に摺りを進めた。

実際、6時間ほどで
8枚完成したので、少し短時間で出来あがった。

1版目で提出しなければならなくなったとしても
2版目で提出しなければならなくなったとしても
どこで辞めてもいい感じであるよう、
8枚の湿した和紙をミスなく摺っていく。

この考え方は
浪人時代、油絵を描き進めていく時に、
いつ提出してもいいように描けた作品が
最後まで気持ちよく描けるし、
いい作品になるという講師の教えによる。

それは油絵であっても
版画であっても同じだ。

今回は版数としては10版ぐらいだと思うが、
床の雨のラインの下にもう1版入れて
下半分に陰りが入っている。

こういう作品は
明快かつ単純ではないように
こわざが必要になる。

しかもシンプルかつ短調ではないように
神経を使う。

出来あがった作品は
おしゃべりな私にしてはずいぶん寡黙で
スキっとしている。
「Simple is Best」かもしれない。

出来あがったばかりの作品には
作家の目に客観性がないので
自画自賛に陥る危険性がある。

しかし、今、
長年の懸案である木版画らしさとは何か
いい作品とはどういう作品かについて
ひとつの解答を得た気がしている。

昔、ダンナの転勤で香港に住んでいた頃、
大学院を修了してすぐだったが
誰にも意見を聴くこともなく、
師事することもなく、
ひとりで制作していた。

その頃は「私が苦労する分にはそれでいい。
大変でも自分が頑張れればそれでいい」と
版数や色数のめちゃくちゃ多い作品を
創っていた。

しかし、苦労したり頑張ったからといって
必ずしもいい作品になるわけではない。

今回の作品で
その答えが出たような気がする。

これは紫陽花展や個展で
鑑賞した方の反応を見るのが楽しみだ。

どんな道も奥が深い。
その道の先に
時折、希望が見えたり挫折したりするから
また、立ち上がろうと思えるのだろう。

さあ、この作品は
「希望」なのか「挫折」なのか、
とりあえず、絵筆と絵の具皿を洗おう。
お疲れっした~。


































2026年3月16日月曜日

個展に向けての段取り

 







ここのところ、気づけば旅行だのランチだの
遊んでいるブログばかりになっていた。

3月は色合いのはっきりした月で
最初の週はカウンセリングばっかり
次の週は食べてばっかり。

3週目に差し掛かるところからは
版画道一筋である。

個展を9月初めに控え、
その前に6月にはグループ展
8月終わりからもグループ展、
10月には団体展と
今年は立て続けに展覧会がある。

展覧会があるということは
その前に作品が出来ていることはもちろん、
出品できるように額のオーダーをする。
案内状を作る。
作品のプロによる写真撮影をお願いするなど、
やることが山盛りだ。

しかも、グループ展と個展の会期が
重なっていたりするので
いつどこに搬入するのか、
どの作品をどのグループ展に出すのか、
個展に作品点数は何点要るのか等、
考えることも山ほどある。

3月半ばの今は
個展のための最終作品と
「文学と版画展」のための作品を
何点創るのかという問題が
喫緊の課題だ。

その作品をプロにお願いして
写真撮影してもらうデッドラインが
ゴールデンウィーク直前だとして…。

それまでに本の装丁用の中型作品1点と
個展用の小品もう2点
この3点を創らなければならない。

となると、個展は9月だから
まだ先の話なんて
悠長なことを言っている場合ではない。

というわけで3月に先に手掛けたのが小品2点。
雨のシリーズの集大成というか
雨だけで作る作品を創ってみたい。
そんな思いをぶつけてみた。

とはいえ、猫が出てきたり
紫陽花の葉っぱが出てくるのは
お許しいただくことにして、
とにかく最低限のモチーフ要素に絞って
「雨」の作品を創ることにした。

3月後半はこの2点を彫って
試し摺りをとって本摺りまで終わらせる。
それが私の今月のミッションだ。

同時に「文学と版画展」のための小説を読み、
装丁作品のイメージを高める。
かなり重たい内容の小説を選んでしまったので
作品も重たくならざるを得ない。

でも個展には軽やかな作品も
重厚感のある作品も欲しいので
丁度いいかもしれない。

というわけで、
遊び暮らしているようで
頭はフル回転。

他にも新しいHPの原稿チェックや手直しに
CWAJ国際版画展への応募。
苦手な英語やPC上の画像の添付処理を伴う
こうした作業は脳みそがオーバーヒートする。

案外、アーティストは
アートだけしているわけじゃないことを
お伝えして
今日のところはキッチンに向かうことにする。

だれか私の代わりにご飯作って~。
私の代わりにご飯食べて~。
やれやれ。