2015年4月21日火曜日

個展初日は小雨にち嵐

 
 
いよいよ個展が始まった。
 
前日、オープニングパーティ用に作った数々の料理をタッパーに詰め込み、
新調したワンピースにジャケットを着て、
次女とふたり、9時過ぎに家を出た。
 
横浜は曇り空だったが、早くも銀座に到着する頃には雨がしとしと降り出し、
個展初日だけは晴れて欲しいという願いもむなしく、
雨は予報よりも早い時間に天から落ちてきた。
 
画廊の社長さんは
「個展初日に雨が降った個展は大成功というジンクスがあるんですよ」と
慰めてくれるが、
次女は「営業トークでしょ」とにべもない。
 
さあ、どんな1週間になるのか、運を天に任せるしかない。
 
1番バッターのお客さまは紫陽花展のメンバーKさん。
最高齢でパワフルに抽象の油絵を描く温かくて強い人。
 
いつもとは違うオブジェ作品を含む展示を驚きと賞賛をもって観てくださり、
いろいろ感想を伝えてくださった。
同業者のふだん聴けないこうした感想は今後の制作のヒントとして、とても重要だ。
 
そこから、お客様は1時頃まで途切れることなく続き、
その中で、何と、30年来の友人が
思いもかけず、いきなり、メインの作品である『還』をお買い上げ!
 
どう考えても個人のおうちの壁にかけるには大きすぎると
はじめから期待していなかった1番の肝入り作品を
すんなりあっさり、何の営業もしていないのに
「いいわぁ、すごく気に入った。あの赤は私の赤よね」と大絶賛。
(その気に入り方は女性が自分の洋服を買う心理と同じ(笑い))
 
初日に早くも三尺玉の大きな花火が打ち上がった気分だ。
 
雨はしとしとから徐々にザーザーに変わり、
画廊の天窓をたたきつける雨音が激しくなっている。
 
 
裏でお当番の絵画教室メンバーと次女とが料理をパーティプレートに盛り付け、
4時半頃、会場にテーブルを出してきてパーティ開始。
 
その頃には陶芸教室の先生が下半身ずぶ濡れになり
版17のメンバーの男性の傘がおちょこになって骨が折れたといいながらも
次々やってきてくれた。
 
主には男性のお客様ばかりなのはいつものとおり。
(まあ、一般的に女性は夜出歩くのは難しいですからね)
 
大学時代のボーイフレンド達も
「『ぜひ、オープニングパーティにいらしてください』と書いてあったら
こないわけにいかないじゃない、ねえ」とひとりが言えば、
「えっ、俺のには書いてなかった」などと言い合いながら、
用意のワインや黒ビール、料理を喜んで食べてくれている。
 
7時に画廊のスタッフに促されるまで、宴会は続き、
次女も母親の交流関係の面々にデビューをはたし、
いろいろな意味で実り多い、個展初日が無事に終わった。
 
雨はこれからは最終日まで降らずに済みそうだ。
 
嵐の中で、花火が打ち上がったような幕が開け、
今日2日目はどんな1日になりますやら。
乞う、ご期待!

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