2019年6月1日土曜日

久々のトリオ・リベルタ

 
 
 
相当久しぶりに、トリオ・リベルタのコンサートに行ってきた。
関内のKAMOMEのライブが最後だから何ヶ月前だろう?
KAMOMEがクローズされるというので、
いつもの友人と夏の着物をきて、ライブ会場に行ったのが最後だとしたら、
夏か?
 
記憶があいまいになるほど、
実はコンサートというものに行っていない。
行けてないって、
ホント、イケテナイ。
 
というわけで、久々のコンサートだと楽しみにしていたのに、
1週間前、同行の熱狂的リベルタファンというか
石田泰尚ファンの友人が、足の指を骨折。
一緒に聴きに行けなくなってしまった。
 
最近、私の回りは、転んで骨折という事件が多発している。
お茶のお社中の友人はジョギング中に転倒し、アゴの骨を2箇所骨折し、
手術して入院を余儀なくされたし、
パティシエ学校の講師の友人は、先週、自転車に乗っていて転倒、
足の甲の骨を骨折。
今、松葉杖をつきながら、授業している。
 
やれやれ。
これは年齢的なものか、
転倒すると擦り傷では済まないお年頃なのだ。
 
で、急遽、パティシエ学校で親しくしている友人に声をかけ、
熱狂的ファンに代わり、コンサートに行くことになった。
彼女は石田様のことは知らなかったので、
「え?!どこかの組の二代目さん?」と
想定内の反応を見せた。
 
でも、一旦、演奏が始まると、隣の席で身を乗り出す感じが伝わってきた。
そして、それも、想定内。
 
今回のトリオ・リベルタは一切のMC無し。
メンバー紹介や曲目紹介さえなく、
3人は淡々と演奏し続けるというスタイル。
 
曲目は私がかれらの演奏では聴いたことのない曲目がかなりあり、
新境地開拓というところか。
 
前半はバーンスタインの「キャンディード」から始まり、
ドビュッシー「牧神の午後」
クライスラー「祈り」
M・ルグラン「これからの人生」「双子姉妹の歌」など。
 
いつものようにピアノの中岡太志さんが「これからの人生」を
ピアノを弾きながら歌い上げたのだが、
正に歌うじゃなくて歌い上げたという感じで、なかなか良かった。
 
友人も「あの歌が良かったわ。声もいいわね~」と言っていた。
中岡さんの歌唱力が上がっているなというのが今回の印象だ。
 
個人的には歌った歌の歌詞が壁に映し出され、
歌詞にジーンとくるものがあった。
 
後半は最初の3曲を除いて、その後は全曲ピアソラ。
それでも、
「悪魔のタンゴ」は初めて聴いた現代音楽のようなピアソラだっだし、
「タンゲディアⅢ」「もしも、まだ・・・」も
初めての曲目だった。
 
会場は300名ぐらいの小ホールで、
椅子の傾斜が相当きつく、すり鉢状になっている
栄区のリリスホール。
なかなか音響はいい。
 
お客さんも常連さんばかりという空気感の中、
メンバーもやりやすそうな感じで、
演奏そのものを楽しんでいると印象を受けた。
 
会場がすり鉢状なので、中央の舞台に向かって
演奏者と客が一体感をもてるいい空間だなと思う。
 
最後のアンコールは4曲。
ドビュッシー「月の光」
ディックデイル版「パルプ・フィクション」
山田耕筰「この道」
ピアソラ「リベル・タンゴ」
 
笑っちゃうほど、バラバラな選曲。
 
「月の光」はひたすら清く優しく美しく。
「パルプ・フィクション」は中近東風のエキゾチックな曲調。
「この道」は小学唱歌のような懐かしさ。
「リベル・タンゴ」はやはりこれがないと終われない激しさで。
 
まあ、守備の広さを見せつけられたコンサートというか、
彼らの探求心と遊び心の賜物といおうか、
バラエティに富んだ楽しい演奏会だった。
 
生の演奏の心地よさと、
夜風の爽やかさに、
すっかり心も軽く、
エネルギーチャージも出来た、5月最後の楽しい夜でした。
 
 
 

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