2020年3月11日水曜日

チェコの桜と美味しいみかん






ちょうど10年前の夏、
チェコのプラハで、
私も所属する『版17』という版画家グループの展覧会が
行われた。

その時は総勢16名のミニ団体でプラハに乗り込み、
9日間の旅程で
プラハ・チェスキークルムロフ・ウィーンと廻った。

プラハでは、
展覧会を開催したので、3泊4日滞在し、
私は木版画の作家なので、
オープニング・レセプションのイベントとして、
木版の摺りのデモンストレーションを行った。

大使館関係の方をはじめとして、
大勢のチェコ人の前で、
きものを着て、
日本文化の冠たる木版の摺りをお見せする機会に恵まれたことは、
懐かしくも、誇らしい思い出だ。

その後、
プラハの名所旧跡を観光し、
一行はミニバスを仕立てて、
世界一美しい村の異名を持つチェスキー・クルムロフに1泊、
そして、チェコからオーストリアのウィーンに移動した。

その際、通過する国境の検問所で、
ミニバスが越境の手続きをしている間、
私たち一行はバスの外で歓談していた。

のどかな検問所の脇には何本かの桜の木が植えてあり、
さくらんぼが、今を盛りと
可愛い実をたわわにつけていた。

ひとりが「これ食べられるんじゃない」といい、
何人かが「甘い、甘い」と口にして、
どうやらこっそりその種を日本に持ち帰ったらしい。
(これは法に触れる)

後日、版17のメンバーのひとりが、
「あの時のさくらんぼの種を庭に撒いたら、
発芽したんだけど、1本いらない?」と、
わざわざ我が家まで運んできてくれた。

その時、ひょろひょろだった小枝が、
今やお隣の庭にまで枝を伸ばすほど大きくなり、
毎年、花を咲かせている。

日本の桜より白く、
若々しい葉っぱと共に花をつける。

ソメイヨシノより、一足早く、
今年も可憐な花を咲かせた。

また、数日前、
おととしの春のクロアチア旅行でご一緒した
松山のミカン農家のSさんから
「せとか」と「はるか」という高級ブランドみかんが届いた。

「せとか」は最寄りのデパートでみたら、
1個756円!だった。
とても庶民の食べ物ではない。

そのSさんが、
早めにお出しした個展の案内状を見て、
個展初日に来られるよう航空券のチケットを
予約したと連絡をくれた。

たまたま同じ旅程のクロアチア旅行に出かけ、
30名ほどの御一行様の中のひとりだっただけなのに・・・。

こんなによくしていただき、
はるばるこんな時に個展に来てくださるなんて。

5年がかりで準備してきた個展なのに、
こんなウィルス騒ぎになってしまって、
自分は本当についていない。

前々回の個展の時は
東日本大震災のすぐ後の5月で散々だったし・・・。

すっかり気落ちしていたここ1~2週間だったけど、
チェコの桜と、
驚くほど美味しい「せとか」と「はるか」が、
私を勇気づけてくれた。

今日の横浜は20度越え。
4月下旬並みの春のぽかぽか陽気だった。

マスクをしていると暑くて息苦しくなる。

この調子だと、桜の開花も明日か明後日かに早まりそうだ。

そんな明るい話題と
暖かい気候で、
このウィルスを撃退して、
早く心を開放したい。

そしてそして、
「さあ、どこかにお出かけしよう」という気分が
みんなの心に戻りますように!
そう、心の底から祈っている。

「病は気から」だからね~
(強気の人はウィルス感染しないと信じているのだ)

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