2020年3月22日日曜日

個展用湯呑の釉がけ








1か月半ぶりに陶芸の工房に出かけた。

私の通う工房は2か月に1度の決められた週にしか、
釉薬をかけて、本焼きに出すことができないので、
間が開いてしまった。

日曜日は午前中しか工房は開いておらず、
しかも、メンバーは全員、男性。
時間は9時から12時半。

50~60代の働いている男性が中心で、
おばさんチームと違い朝9時きっかりには
席について作業に取り掛かっている。

9時2分について「皆さん、早いですね」と言ったら、
「時間を買っているようなもんですからね」と、
さすが、現役で働いている男性らしい答えが返ってきた。

おばさんチームだと、
「休みの日の9時になんて工房に来られないわ」と
10時頃に集まるのが常だ。

さて、今日の私の作業は
素焼きの出来上がった器に釉薬をかけ、
本焼きに出すこと。

工房に到着してみると、
少し前に造った器21個がすべてきれいに
焼きあがっていた。

『こんなに大量に造ったかしら』と自分でも驚くが、
種類としては2種類、
お正月に親族が集まった時に使えるよう
親族の数だけ揃った小鉢12個と、
個展のお茶出しに使うつもりの湯呑9個。

いずれもひとつも欠けることなく、
ゆがんだりもせず、いい感じに焼きあがっている。
同じものを複数、手びねりで造るのは難しいのだが、
ここ1年ぐらいでだいぶ上達したと自画自賛。

小鉢には、黄瀬戸2号と茶そば。
湯呑には、黄瀬戸2号と織部と失透という白を
それぞれかけるつもりでイメージを固めてきた。

ずぶがけといって1色の釉薬をシンプルにかけるわけではないので、
まずは4種類の釉薬を丁寧に攪拌するところから始まる。

1種類につき、15~20分、
立った状態で、
モーターがブルブル回っている重たいグラインダーを持ち、
ピストル式のスイッチを押し続けていなければならない。

ちょっと気を抜くと、
バケツの中の釉薬が外に飛び散り、とんでもない惨事になる。

4種類のうち2種類は他のメンバーが使うことがわかったので、
自分では黄瀬戸2号と茶そばの2種類だけ
攪拌することになった。

攪拌はなかなかの重労働だ。
それでも何食わぬ顔でその作業をこなし、
4種類の釉薬をかけ分け、
乾いてから、高台の底についた余分な釉薬を削り落とし、
特段、トラブルもなく、3時間半で作業は終了した。

この後、先生が週末から週明けにかけて
本焼きをしてくださるというので、
器は来週の木曜日に車で引き取りに行き、
湯呑は個展会場で使用するつもりだ。

(ついでにワイン好きの先生にリーズナブルなワイン、
赤3本白3本をネットで注文してもらったので、
それもこれもの重いものを車で運ばなければならない)

私にとっては
湯呑とか菓子器のようなものも自分で手掛けた作品なので、
個展の展示作品と同じような意味がある。

いつもは作業の曜日が違うので会わない日曜男子メンバーも、
今日、聞けば、個展には来てくださるようなので、
同じように器を造る陶芸仲間として、
版画作品以外の湯呑や菓子器なども目に触れるとなると、
紙コップというわけにはいかない。

つい先日、お茶出し要員としてお願いしていた友人が、
コロナの影響で来られなくなり意気消沈していたのだが、
別の友人が急遽、月曜日と木曜日は来てくれることになった。

これで、水曜と土曜もカフェ要員が確保できているので、
6日間の内4日は
準備したお茶スタイルでお迎えすることができる。

コロナウィルスの襲来で、ズタズタになったかに思えた個展も、
ひとつずつ救いの手が現れたり、
何とか計画通りに遂行できることになったりして、
ようやく自分らしい形が整ってきた。

あとは最後のアイテムとして、
次女の制作するキャプションが揃えば、
4月4日に搬入と飾り付けをし、
そして6日の初日を迎えるばかりだ。

これまで個展に注いだエネルギーが、
どんな感想になってかえってくるのか、
今日はだいぶ前向きな気分が戻ってきている。


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