2020年6月23日火曜日

嬉しさのあまり




今日の昼頃、ケータイのgmailにメールが届いた。
開けてみると、見たことのない画面が出てきた。
真っ白な画面にアイコンがいくつか並んでいる、

一番上の自分のアイコンをクリックし、
ひとしきりいじってみたり、アドレスを打ち込んだりしたが、
一向にいつもの画面にならない。

昼餉どきだったので、
目の前のダンナに
「これ、gmailどうなっちゃったのかしら、わかる?」と
スマホを手渡した。

なにやらブツブツ言いながら、
ひとしきりいじっていたが、
「わからん」と言って、突っ返された。

スマホにgmailのアプリを入れてくれたのは次女なので、
LINEで「こんな画面になっちゃった」と相談した。

「初めて見た」と返信があったきり、
放置された。

こうなると、本当に焦る。
もともと大してネット関連に強くない上に、
優しい家族、
こういう時助けてくれる隣人に恵まれていない。

しかし、私にとって、gmailは確実に生活に必要だ。
パソコンのgmailは普段通りに開いているので、
問題はスマホのgmailのアプリの問題だ。

昼ごはんもそこそこに、
午前中、最寄り駅に行ったばかりなのに、
再び、家を飛び出し、
最寄り駅のデパートの中に入っているヨドバシの
SoftBankコーナーに駆け込んだ。

「こちらでこんなことをお聞きするのもなんですが・・・」と
ごにょごにょ言いながら、
スマホのgmailの例の白い画面を見せた。

カウンターの向こうの女性は一目見て、
「誤作動ですね。下のボタンを2度クリックなさいました?」と
こともなげに言い放った。

「いいえ」と言いながら、もう一度スマホを差し出すと、
パチパチとボタンをクリックしてくれ、
あっという間にいつも見ているgmailの画面が現れた。

あまりの簡単さに気が抜け、
急にそんなことも知らない自分が恥ずかしいという気分と、
今度からはこうなっても大丈夫という安堵の気持ちが、
同時に沸き上がってきた。

お礼を述べて、
そのコーナーの帰り際、
通りすがりのスマホケースのコーナーで
ビジューのついたきれいなiPhone7用のケースを見つけ、
思わず、買い求め、その場で入れ替えてもらった。

白いケースなのにだいぶ薄汚れていた私のスマホを見て、
次女から「このケース、取り換えないの?」と言われていたのを
急に思い出したからだ。

gmail復活のお祝い???
まあ、気分はそんなとこ。

そして、9階のヨドバシから1階ずつ
エスカレーターで降りながら、
書籍や、日用品のタオルコーナーなどを経由し、
4階の婦人服売り場についた。

思えば、6月1日にデパートが再開して以来、
デパートの上の方の階には来ていなかった。

3階の靴売り場で「大人買い」したのは先週のことなので、
大きなことは言えないが、
それでも洋服の試着とかはまだ1度もしていない。

デパートのブティックは春夏物を仕入れたのに、
緊急事態宣言で2か月も閉まってしまったので、
再開したとたん、Saleにして売るしかないらしく、
あちこちの店がSaleのコーナーを設けている。

いつもは入ったことのない店の一番手前のハンガーに、
ワンピースに羽織る形で
大好きなコバルトブルーのボレロがかかっているのが
目に入った。

手に取るとシャリシャリして気持ちのいい素材感だ。

すかさず店員さんから、
「シャリシャリして気持ちのいい手触りでしょ?」と
見透かされたように声がかかった。

「よかったら、羽織ってみてください」
「他に何をお探しですか」と上手に誘導され、
気づけば、大胆な柄のワンピースを試着することに。

見るからに小さいのではと思ったワンピースは
フランス製のストレッチのきいた素材で、
私の凸凹した体形に程よく添って、
案外、うまく収まった。

またまた先週の靴屋さん同様、
悪魔が耳元でささやいたかどうか、
いずれも3割引きだったせいもあり、
いつの間にか購入することに。

スマホのgmailのトラブルがあっという間に解決でき、
安心したというご褒美にしては、
景気よく買い物しすぎじゃないか?

この理性の効かない衝動買いは
もはや依存症?

喜びの舞にしては
しょっちゅう踊っている気がする。

まあ、3か月間、洋服は1点も買わなかったんだからと
言い訳もそこそこに
本日も紙袋を手に、
私は鼻歌交じりで帰宅した。

この自粛生活で欠乏していたもの
それは
「友人とのおしゃべり」
「楽しいショッピング」
「美味しい外食」

それが私のうずうずBest3

そのひとつがかなったわけだから、
良しとしよう。
そう、自分を甘やかしたのであった。


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