2020年11月23日月曜日

我慢の三連休その2

 









三連休の2日目と3日目は
ほぼ家にいて、
木版画の彫りとケーキを作った。

2日目は彫りでいえば、
「平彫り」と呼んでいるのだが、
囲み図(絵具を乗せる部分)になっている部分を残し、
周囲を彫る作業である。

言ってみれば、描かれている原画の線に沿って
アウトラインを彫り、そこが島状に浮かび上がるよう、
周囲を一段低く彫り下げる彫りなので、
あまり脳みそは使わない。

単純な力仕事である。

要はラインに沿って正確に彫りさえすればいい。

三連休2日目、両面彫りで3枚、計6面の版木の内、
最後の1面を彫り上げることができた。

ここからは「飾り彫り」と称している細かくて、
アーティスティックな彫りパートに入る。

3日目はいよいよ「飾り彫り」に着手。

巣の2版目、
草の2版目、
立ち上る空気の2版目、
葉っぱの2版目など、
いずれも2版目として重ねる表情をつけた部分の彫りだ。

ここまでのパートには登場しなかった彫刻刀を手に
それぞれがそれらしく見えるよう、
描くような気持ちで彫っていく。

本日の作業で最も彫刻刀を微細に動かしたのは、
草の部分の2版目になる。

1ミリの丸刀で草の1本1本を彫っていくのだが、
大きな作品の下3分の1ぐらいを占めているので、
彫っても彫っても終わらない感じだった。

最後には右の肩甲骨の手の届かない真裏の部分が
凝りと痛みで悲鳴を上げ、
私本人も
午後3時頃「グギャー」みたいな叫び声をあげてしまった。

整体の先生曰く、
そのポイントは手先の角度を変える時に使う筋肉だそうで、
正に草があちこちに向かって生えている様を
彫っていたので、
限界を超えて動かしていたのだと思う。

思わず叫ぶところまでいくと、
「今日はもうやめときなさい」の合図なので、
彫り台の前から立ち上がることにしている。

その後は気分転換に駅前まで行き、
100均で一人用のアルミの鍋3枚セットを買った。

それがバナナケーキの型として
ちょうどいい大きさなのだ。

なんだか猛烈にバナナケーキが食べたくなり、
クルミとケーキミックス、卵などは家にあったので、
急ぎ、型を調達したという次第である。

皆さんも無性に食べたくなるものがあるかと思うが、
私にとって
ある時、無性に食べたくなるものは
バナナとチョコレートである。

バナナは基本、朝食のヨーグルトに乗せ、
プルーンと共に毎日食しているが、
この傷んだ肩甲骨を癒すには
ちょっと物足りない。

卵、砂糖、クルミ、そして、バナナがこれでもかと入った
甘いバナナケーキ、
それを私の体が欲している。

出来立てのまだ温かいバナナケーキをほおばりながら、
テレビをつけると、
コロナの感染どこ吹く風で
三連休の人出はどこも相当な多さだった様子。

みんな考えることは同じらしく、
高尾山、鎌倉、京都あたりが
ワースト3か。

紅葉シーズンだからね~。

とりあえず、
政府のいうところの「我慢の三連休」を過ごしたくちだが、
これからの感染模様はどうなりますやら。

今日のところは
三崎のマグロで家飲みして、家のお風呂にゆったり浸かり、
三密のないまったり時間を過ごそうと思う。














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