2022年11月16日水曜日

11月のばぁばご飯

 

















昨日の火曜日はシポリンワークの日だった。
ここのところ、長女は家でテレワークが多かったが
昨日は出勤したので、
私は完全な留守宅に入り込んで
好き勝手に料理をして待つというスタイル。

いつものように
ちょうど12時頃を目指してランチを持って入り、
ひとりご飯を食べてから、
キッチンに立った。

そこから5時過ぎまで料理三昧なのだが、
実際はそこまで長時間かかるわけではなく、
途中、「臨場」や「相棒」など、
再放送のドラマを見たりして
休憩をはさみつつ
夕方、孫たちがにぎやかに帰ってくるのを待つ。

今回のメニューは
孫1号の志帆のリクエストが3品あり、
そこから娘が孫2号の由依の好みも考え、
計9品のリクエストを日曜日にLINEしてきた。

当初、ぶり大根の他に
鮭のフライも入れたかったらしいが、
スーパーに生サーモンがなかったとかで、
それがとんかつに入れ替わったせいで、
なんだか肉肉しいラインナップだ。

志帆はコーンクリームスープと
春雨のサラダとかぼちゃの煮物を
リクエストしたらしく、
私が「白菜と春雨の中華スープはどう?」
と提案したが、
春雨サラダとコーンスープがすでに
出ていたので今回は却下になってしまった。

毎回毎回、献立を10品近く考えるだけでも
なかなか骨の折れる話で、
昨今の物価高と、子どもの好みと
旬のものを食べさせたいという親心と
いろいろ絡まってそれだけで一仕事だ。

それでも一生懸命作れば、
帰宅した子どもたちはテーブルをのぞき込み、
それぞれが「これとあれとこっちも食べる」などと
かなりの食いつきぶりで
食べたいものを指定してくれるので
嬉しい。

2歳児も自分の食べたいものは
よく分かっていて、
自分のプレートにあれもこれもと
乗せてほしいとねだるので、
今からこれだけ食に貪欲なら
食いっぱぐれはないと
根拠のない確信が湧いてくる。

昨日は午前中に友人からメールがあり、
とある婦人雑誌の付録に
SOUSOUという京都の和柄の小物屋さんの
一筆箋とボールペンがついているとの
情報を得た。

SOUSOUというブランドは
ここのところ我らが石田様がいたくご執心で
いつもそこの洋服を身にまとっている
という洋服や足袋と和小物のブランドだ。

そのことと付録の一筆箋は
さしたるつながりはないのだが、
石田様のファンとしては
雑誌を購入することで
SOUSOUのものを手に入れ、
結果、石田様を応援するという
「風が吹くと桶屋がもうかる」的な発想で
友人は盛り上がっている。

それを聴いた私も、
その雑誌を購入し「一筆箋を手に入れた」と
友人に報告することで
「何だか嬉しい」という返信をもらい、
友情が少し温まるという
奇妙な連帯感を味わった。

もう1冊求めた「和楽」の方にも
日本の名画カレンダーという付録がついており、
こちらの方は雑誌本体の特集が
「茶の湯」だったので、
国宝の抹茶椀や茶入れなど
名だたる名品が沢山載っている。

2022年もあとひと月半。
こうしてあっという間に1年が過ぎ去り、
来年のカレンダーが届く季節になった。

今の時代に一筆箋で誰かに
お便りを書くこともめったなことで
ないのかもしれない。

それでもこうした美しい文房具は
持っているだけで少し心が豊かになる。

和柄のものは
やはり日本人の心に沿っている。
自分の木版画はどうなんだろう。
とか何とか。

誰もいない人のうちのキッチンで
ひとり、ぶり大根を煮しめながら
鼻歌交じりに考えたというお話である。


















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