2025年7月9日水曜日

ペーパーバック版 出版開始

 



6月13日に電子書籍版が出版された著書の
ペーパーバック版が
遅れること25日でようやく発売になった。

本音でいえば、
自分自身、電子書籍になじみがないので
ペーパーバック版は
電子書籍と同時に発売になって欲しかった。

しかし、ペーパーバック版は
紙の本ではあるものの書店に並ぶわけではない。

Amazonから出る紙の本は
Netでしか購入できないのだ。

本の装丁もいわゆる
本体とは別に懸け紙がかかる日本の本とは違い
一体成型の断ち切りの形だ。

昔、シンガポールに住んでいた頃、
海外の書籍はみんなこうした断ち切りの形だった。
しかも紙質が非常に悪く
紙もわら半紙みたいなくすんだ色だし
質感もざらざらしていた。

今は印刷技術も上がっているし
紙質も向上しているが
Amazonはアメリカの会社なので
断ち切りの本という点は昔のままだ。

そして、ペーパーバック版は
Amazonのサイトで購入のポチッとしてから
印刷・製本になり
購入者に届けられるシステムだ。
なので、在庫を抱えない。

私達著者は、Amazon社と契約し、
原稿を入稿するという形でデータを送る。

そこには複雑な手順とスキルがいる。
私には到底、できないと思い、
ペーパーバックに関しては「丸投げプラン」と
いうプランを別料金でお願いすることにした。

つまり、電子書籍はコーチについてもらい
自分で原稿を書いて、入稿したが、
ペーパーバックに関しては
別のスタッフがまず、紙の本としての
体裁を整え、
すべてが出来上がったところで
ZOOMで繋いでナビしてもらい
教えてもらいながら入稿する。

そのため、まずは紙の本の体裁になるまでの
タイムラグが生じ、
電子書籍と同時発売という願いは叶わなかった。

結局、6月13日の電子書籍発売から
遅れること5日。
担当の方から出来上がったという連絡をもらい、
最初にAmazonに入稿作業ができたのは
6月18日。

2日後に発売許可が下りたので
まずは試し刷りの1冊を注文してみた。
それでいい感じなら、
最終入稿となる。

しかし、「再販禁止」の帯が入ったその1冊は
表紙のメインカラーの赤といい、
タイトルの文字の白のくすみといい、
デザインの断ち切られ具合といい、
残念ながら、
とても100点とは言えない出来だった。

そのことをまず、表紙のデザイナーさんに伝え、
急遽、修正をしてもらい、
もう一度、入稿作業をした。

しかし、その後、発売の許可が
1~2日で降りると思ったが、
なぜか問題が勃発した。

なんと、今度は
Amazon側から表紙のデータに不備があるから
修正するようにと連絡が入ったのだ。

慌てて、今度はまたペーパーバック版の担当者に
連絡し、修正してもらい、再々入稿した。

そんなバタバタの最中に
私の方は左半身の違和感を覚え、
脳神経外科に外来でいったところ、
いきなり、硬膜下血腫の手術
そして入院が決まった。
(慌ただしいにもほどがある)

担当のコーチも出版スクールの社長も
電子書籍のコーチも
その手術の連絡には大変驚かれた様子だったが
結局、入院中はパソコンが持ち込めないので
最終の入稿は叶わないまま
私は手術・入院という状況になった。

というような事の顛末で
3度目の正直であるペーパーバック版の最終入稿は
退院した日の夜だった。
そして、次の日、めでたく
Amazonから待望の発売許可が下りた。

即効、著者コピーといって
著者が特別に注文できる枠を使って
40冊、注文してみた。

それは見慣れたAmazonの箱に入って
7月7日、七夕の夕方、我が家に届いた。

文句タラタラだった以前の試し刷り版と並べ
写真に撮ってみた。
画面上ではさほど変わらなく見えるが
いくつもの修正箇所の改善が見られ
私は大いに満足した。

気を失い玄関ドアに激突し、
頭蓋骨に穴を開けて血を抜くなどという
稀有な体験のはてに
ようやく手に入れることのできたこの一冊。

2025年上半期の諸々がギュッと詰まっている。

明日は「ペーパーバック版ができたら買うわ」
と、言ってくれていた友人に
サイン本にして手渡すつもりだ。

ペーパーバックの方がいいという友人や
クライエントさんは大勢いるので、
手渡しできる人には
この著者コピーをお譲りすることができる。

きっとその度に
脳の手術の話もすることになるだろうが
本の出版と脳の手術
これが私の今年の上半期の
二大事件なことは間違いない。



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