2026年9月30日水曜日

熱狂の夜 第4夜カルテット

 






とても久しぶりに
「熱狂の夜 第三章」
第4夜:カルテット
のコンサートに行ってきた。

この「熱狂の夜」のシリーズは今回で3回目。
1回目は4年前 2回目は2年前
つまり、1年おきに行われている。
3回目の今年は6月が初回で、
毎月1回、6回続きで11月までの開催予定だ。

しかし、私には今年いろいろなことが起こり、
4夜目の昨晩、
初めて会場で聴くことが出来た。

1夜目は腹痛で会場まで行っておきながら断念し
2夜目は緊急手術で入院中、
3夜目は個展の前日で夜公演だったので諦めた。

手術し退院してから丸2か月。
9月の前半にあった銀座の個展も
毎日、会場に通って乗り切ることが出来た。
なので、多少帰りの時間など危惧したけど
今回こそはと夜のコンサートに
出かけた次第である。

いつも石田様コンサートで一緒の友人は
昨日は別の用事があったので
私達は会場の席で待ち合わせることにした。

4夜目にして初めて座った席は
今までこんな席になったことがないほど
後ろの方の席だった。

毎回、とてもいい席が割り振られ
いつも石田様のご尊顔を間近に仰ぎながら
コンサートを楽しんできたのに、
今回は舞台ははるか彼方だ。

6回続きのこのチケットは
1回、この席と割り振られると
全編同じ席になるので
今回みたいに後ろの方になると
あと2回も同じ席なので、ちと辛い。
(私の強運もこれまでか…)

ミューザ川崎コンサートホールは
まるでイタリアのコロッセオみたいな
すり鉢状の造りで
2000名ほどの人数が収容できる。

舞台をすり鉢の底と考えると
周囲をぐるりと椅子が取り囲み
大きくいって3段になっている。

いざ演奏が始まってみると
音は演奏家から発してすり鉢をつたい
天井に届くとまた降り注いでくる感じ。

音響効果としては優秀とされている所以は
この会場のすり鉢状の設計にあるのだろう。

私たちの席は2階の5列目、中央寄りだったので
今回は石田様のご尊顔は諦めて
4人の引きの全体画像を楽しむことにした。

カルテットの名前は
YAMATO  String  Quartet

メンバーは
ヴァイオリン 石田泰尚 
ヴァイオリン 執行恒宏
ヴィオラ 榎戸崇浩
チェロ 阪田宏彰

この4人で弦楽四重奏団を結成し
今年で32年になるという。

曲目
ラヴェル: 弦楽四重奏曲 へ長調
伊福部昭: ゴジラ
ピアソラ: 悪魔のロマンス
ピアソラ: 天使の復活
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 8番
キング・クリムゾン:
21世紀のスキッツォイド・マン

クラシックとピアソラのタンゴや
ロックなどを織り交ぜ、
近藤和明氏の編曲によるゴジラなどで
このカルテットの独自色を
色濃く打ち出している。

このカルテットの音色で私が好きなのは
美しいメロディや穏やかな曲調より
弦楽器の重低音が会場に地響きのごとく
響き渡るような曲だ。

それはクラシックの弦楽四重奏曲というより
ゴジラであり、キング・クリムゾンなので、
むしろ、アンコール曲などの方が
「きたきたきた~」という感じだ。

4台の弦楽器がこぞって低い音域を弾くと
まるで自分が襟首をつかまれ
引きずられているような感覚になる。

それは音楽にひたる心地よさではなく
音楽に翻弄される快感とでも呼ぶような
ちょっとスリリングで背徳的な感覚だ。

私にとって、夕べは
夜のコンサートホールに出かけること自体が
久しぶり過ぎて
その空間に没入するのに時間がかかった。
しかし、気づけば、すり鉢の底から
這い上がってきた弦の音に取り込まれ
すり鉢の底に引っ張り込まれていた。

アンコール曲が終わると
万雷の拍手と共に
最前列の人を中心にした
スタンディングオベーションの波が出来た。

私自身は
奥の方にいたので席を立ちはしなかったけど
石田様の熱烈なファンは
確実に増えているなと実感した。

「熱狂の夜」はあと2回ある。
10月は石田組、最後は神奈フィルとの演奏だ。
こうして激動の2026年も
あっという間に過ぎていくだろう。

あらためて
ひとつひとつの出来事を噛みしめ
大切にし
エンジョイしなければと思った。





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