2019年7月19日金曜日

石田泰尚 ヴァイオリン・リサイタル

 
 
 
 
2ヶ月ほど前、足を骨折して行けなくなった友人Mさんの代わりに
「トリオ・リベルタ」のコンサートに、別の友人Tさんを誘って出掛けた。
 
その友人Tさんにとっては、
トリオ・リベルタも石田泰尚氏の演奏も初めてだったのだが、
すっかりはまってしまったようで、
最近、「石田さんのコンサートを見つけたんだけど、ご一緒しない」と
お誘いを受けた。
 
コンサート会場は浜離宮朝日ホール。
最寄り駅は新橋の汐留か東銀座である。
 
Mさんから、かねてより、
「新橋駅近くにある美味しい牛タンのお店に行きましょう」と
いうお話が出ていた。
 
そこならコンサート会場とも近いので
ランチは牛タン、その後、ヴァイオリンコンサートという流れでということに
話はすぐにまとまった。
 
コンサートチケットもギリギリセーフで入手出来、
毎日雨だったお天気も晴れて、真夏日一歩手前のお出掛け日和だ。
 
Tさんご推奨の牛タンランチは
仙台から出店している「太助」という専門店だった。
厚みのある牛タンのほどよい塩加減のお味付けと、
添えられた牛テールスープの美味しかったこと。
 
麦ご飯にとろろをかけ、大盛り一杯をペロリと平らげた。
 
腹ごしらえの後は新橋のサラリーマンが仕事場に戻るのを横目に
私達はコンサートホールへ。
 
以前に来たことがあるが550人ぐらいしか入らない小さなホールだが、
内装が落ちついているし、音響もいい。
(石田様もお気に入りらしい)
 
肝心のリサイタルはというと
前半がブラームスの「ヴァイオリンソナタ第2番イ長調Op、100」
「ソナタ第3楽章」「ハンガリー舞曲」と
ブラームス攻め。
 
後半はすべてタンゴ。
後半の半分4曲はピアソラで、
もう4曲は「タンゴ」というタイトルの作者違いと「エル・チョクロ」など。
 
石田様はいつもの感じで飄々と出てきて、
黙って演奏し、
第一部の3曲目あたりから細い体を存分に使ういつもの演奏スタイルに。
 
ノってきたなと見ている方も分かるという具合だ。
 
演奏予定時間は3時半から5時と書いてあったので、
チケット代が2900円とお安いし、
リサイタルだから、ピアノ伴奏はつくとはいえ、
ひとりで演奏するわけだから、そんなものかなと思って聴いていた。
 
しかし、会場の空気が暖まって、気分が良かったのか、
何と、アンコールがこの後、5曲。
終わってみれば、5時半だ。
 
アンコールでは衣装替えも2回して、
度肝を抜くような金ぴかのはっぴのようなジャケットを
羽織ってきたかと思ったら、
次は大漁旗かと思うような柄のロングブラウスと、
アンコールは完全にご本人が楽しんでいる感じだった。
 
用意していたアンコール曲は4曲だったので、
帰りに発表された紙には4曲しか書いていないので、
最後に何の曲を弾いてくれたかはなぞになってしまった。
 
しかし、5曲のアンコール曲とは、
よほど気分が良かったのだろう。
 
とにかく言えることは
今日の演奏はノリノリだったということと、
石田様のサービス精神は
リサイタルの時に一番発揮されるということだろうか。
 
会場にいたお客様は、すっかりまた石田様に惚れ直し、
こちらもまた、気分良く会場を後にしたのだった。
 
本人もマイクを手に「疲れた疲れた」と言っていたが、
今日は11時と15時半の2回公演だったので、
ひとりで丸4時間を弾ききり、クタクタのはずだ。
 
しかし、2回目の公演も無事に終わった開放感からか、
最後は渾身の力を振り絞って、
メロディアスに美しく歌いあげるように奏でてくれた。
 
ブラボー!
石田様~♪♪
 
友人Tさんからも、すかさず、次もまたご一緒しましょと
せがまれてしまった。
 
こうやって、また、強面・石田泰尚は
おばさま達の心をしっかとつかんで離さないのであった。
 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿