2021年4月11日日曜日

個展の搬入・飾り付け

 









遂に個展の会場に作品を搬入して、
飾り付けをする日がやってきた。

思えば、ちょうど1年前、
いよいよ5年ぶりの個展だという直前に
緊急事態宣言が出されそうだということで
個展は急遽、中止になった。

大小26点の作品は
すごすごと押し入れに差し戻され、
1年という月日が流れた。

その間に新作を大小4点創ったので、
昔、創った大きな作品を1点と、
サイズがひとつだけ他と合わない1点を削り、
新作4点を足して
合計28点の出品とすることにした。

いつも頼んでいる美術品専門の業者さんに
金曜日の夕方、作品を取りに来てもらい、
土曜日の夕方、
業者さんには作品を届けてもらい、
私も合流する形で画廊に集結した。

まずは箱から作品をすべて出して、
画廊のオーナーさんとあれこれ話し合いながら、
作品をあちこち動かして、
ベストポジションを決めていく。

私なりにどこにどの作品をとイメージしていても、
案外、現場で作品を並べてみると
その通りにはならない。

今回は本の装丁に使った4点の作品には
棚まで作って準備していたのだが、
全体ににぎやかになりすぎるので、
本を陳列するのはやめて、
作品のみの展示にすることにした。

作品が並べ終わると
とてもカラフルで華やかな会場が出来上がり、
これ以上、棚があって本があるのは
やりすぎではということになったのだ。

しかし、最後に作ったアルバムは
「とても皆さんご興味があるのでは」と
オーナーもいうので、
わざわざ陳列台を持ち出し、
「天使のくちづけ」の隣に置くことになった。

画廊には作り付けのベンチとテーブルがあり、
通常はお茶やお菓子をそこで提供し、
おしゃべりに花が咲くのだが、
そこにアルバムまで置いては
密になりすぎる危険もある。

なにしろ「マンボウ」が出された週に行う
個展なので、
コロナの感染予防には細心の注意が必要だ。

ともあれ、
作品の飾りつけは無事に終わり、
後は月曜日に初日の幕が開き、
お客様を迎えるばかりとなった。

初日の午前中に10名以上の方が
来てくださることが分かっている。

とても嬉しいのだが、
ひとりでうまく対応できるのか、
三密は避けられるのか、
ちょっと予測ができない。

友人に急遽ヘルプをお願いして、
数時間だけ、お手伝いしてもらう約束をした。

さあ、どんな1週間が始まるのか、
わくわくドキドキ
久しぶりに胸が躍っている。

コロナで全然会えていない人、
いつもお世話になっている人、
いつもは絵描きとして会っていない人など、
きっとたくさんの再会が待っているだろう。

一期一会の気持ちで
その時を待とうと思う。


















0 件のコメント:

コメントを投稿