2021年4月24日土曜日

久々のコンサート<熱狂のタンゴ>

 








4月17日の土曜日に個展が終わり、
その後片付けに走り回った数日が過ぎ、
ようやく週末にコンサートに
こぎつけた。

今週は
まず、個展の次の日の日曜日に、
土曜に積み込んだ大量の額縁と
会場に届いたお花でまだ活きている子と
持ち帰り切れなかったお菓子が
美術配送のおじさんのトラックで戻ってきた。

額縁は売約済みのものと
お嫁に行きはぐったものに分け、
売れた10点分の額縁をまず、手元に残し、
残りをすぐに押し入れに戻した。
(即、仕舞う。それがお片付けの極意)

日曜日の夕方までには、売約済みの作品が
それぞれの額縁に納まるよう準備し、
月曜日に京急画材売り場へ持っていき、
そこからお客様の元に配送されることになっている。

画廊から持ち帰った花たちは
一晩、トラックで過ごしたせいか
多少、くたびれているが、
ダメな部分を処分したり、水切りしたりして、
あらかた息を吹き返した。

鉢物の胡蝶蘭はもちろん、
アレンジメントの切り花達も
1週間、画廊で咲き誇っていたにも関わらず、
その後、我が家でも1週間持っているとは
何とけなげな!

月曜には配送の手配をし、
お礼状の必要な方にお礼状をしたため、
お礼の品を送らなければならない方にも
お好みのものを選んだりと、
個展が終わっても
やることは山盛りだ。

カウンセリングの仕事もまた戻ってきたし、
火曜日の孫宅でのご飯作りもあり、
お茶のお稽古の日は着物を着たりで、
途中、整体に行ったが、
あまりの肩こり首こりに驚かれてしまった。

そんなウィークデーを経て、
ようやくたどり着いた本日・土曜日のコンサート。

あさイチにカウンセリングをこなし、
午後2時開演の約1時間前には
川崎のミューザ川崎シンフォニーホールに到着した。

本日は
「三浦一馬キンテート」
<熱狂のタンゴ>
と題されたオール・ピアソラ・プログラム。

今年に入って
ピアソラ生誕100年の記念コンサートに
すでに数回行っているはずだが、
個展を挟んだせいか
とても久しぶりな気がする。

にわかに増えてきたコロナの新規感染者、
明日からは東京に緊急事態宣言発令の
このタイミングにも関わらず、
1997席の大きな会場はほぼ満席。

MCも務める三浦一馬も
そのことに触れ、
こんなに多くの皆様がきてくださってと
嬉しそうだった。

私はいつもの石田様大ファンの友人と一緒だったのだが、
今回は前から7列目、
ど真ん中という素晴らしい席に恵まれ、
5人の奏者を真正面に観ながらの鑑賞だった。

友人とは会場で合流。
友人がみつけた石田様のグッズ、
マスクとマスクケースと缶バッチをプレゼントしてくれ、
テンションはアゲアゲだ。

三浦一馬キンテートとは
三浦一馬をバンマスに据えた5重奏という意味だが、
バンドネオンの三浦一馬、
ヴァイオリンの石田様、
ピアノの山田武彦、
エレキギターの大坪順平、
コントラバスの黒木岩寿という5人組。

最初のふたりが絶大な人気なのだが、
なんのなんの他の3人も立派な履歴だし、
年齢差もあるし、個性もだいぶ違うが、
妙にいい味を出している5人組と言おうか…。

今回はとりわけ、
選曲の妙で、
カデンツァといって、
それぞれのソロパートがあるような曲で
ひとりひとりの力量を発揮。

特にピアノとコントラバスは
素晴らしいカデンツァを披露して、
喝采を浴びていた。

私の個展も
本当に今週じゃなくてよかった、
まして来週だったらヤバかったと思うが、
こうしたコンサートもこの先どうなるのか。

東京の緊急事態宣言前日にも関わらず、
2000人近くの人が
この会場に集い、
ピアソラを堪能した。

全員、マスクをして座っているという
異様な光景にも慣れてきた。

この先、また、コンサートが中止になって
チケット代が払い戻しになったりするのだろうか。

人間の生活には
音楽や美術などの芸術、
人とつながっていることの喜び、
何気ないおしゃべりなど、
この1年で制限されて初めてわかった
大切なものがある。

今日もそれを確かめ、
豊かな時間に身をゆだね、
個展の疲れをいやすことが出来た。

今宵は
明日から、また感染者が爆発しないことを祈りつつ、
<熱狂のタンゴ>の余韻を楽しもうと思う。











0 件のコメント:

コメントを投稿