2023年4月1日土曜日

本焼きの出来上がり マンガン釉

 








早いもので今日から4月。
本日は朝1本カウンセリングが入っていて、
その後、デパートの本屋さんや
子供服売り場を覗いた後、
大好きなFreshness Bergerの
Fish Bergerのセットでランチをとり
午後は陶芸工房で作陶の日だった。

バーガーのセットが930円だったはずが
990円に値上がりしていて
ちょっとショックだったが、
味はいつもの通りの安定の美味しさだ。

世の中、昨今の値上がりは
もはや申し訳ない感じもなく
当然のような顔して
年に2回も3回も値上がりしているので
本当に恐怖だ。

かくいう陶芸工房の会費も
この4月分から値上がりしていて、
1度に2か月分ずつ払うシステムなのだが、
ひと月7,000円が8,000円に上がったので、
先日一度に16,000円払って
かなり金欠状態だ。

なにしろ、陶器の焼き物は相当長い時間、
高温(1000℃とか)で焼成するので、
電気代がべらぼうな値段に跳ね上がったと
いうのが会費値上げの理由だ。

こうなると、器は買った方が
断然安いということになるが、
作陶する喜びをとるのか、
実質、使う当てもないものに
どこまで払うのか、とても悩ましい問題だ。

とはいえ、
今回、初めて使ったマンガン何とかという
名前の釉薬は
思った通りの渋いシルバーグレーで
てらてらした艶もなくマットで
しっとりした風合いで
期待通りの色合いに焼きあがってきた。

大鉢と小鉢のセットの方は
酸化ナマコとマンガンという2色使いだったが
酸化ナマコが藍色のツヤ有で
透明感のある釉薬なのに対して
マンガンがしっとりしたツヤ消しなので
バランスがいい。

また、次回にも試したいと思わせる
組み合わせだった。

カップ&ソーサーとマグカップ系は
すべてお茶が入る部分を白い釉薬にし、
外側をマンガンにしてみたが、
こちらもイメージしたとおりに
焼きあがってきた。

ただし、工房に置いていくよう言われた
電動ろくろで作ったマグカップも含め
電動ろくろで作ったものは
手びねりのものより面白みに欠け、
精度もイマイチなので、
やはり修業が足りないことを痛感した。

私にとっては手びねりの作品の方が
個性を発揮できるし、
器としての精度も今のところ高いので、
自分には手びねりの方が合っているのでは
というのが目下の結論だ。

更に、スタンバイ中のくり抜きの箱ものも
渦巻の飾りがついた大鉢も
卵型のくり抜きの器も、すべて手びねりだ。

もはやジタバタ抵抗せずに
私は手びねりばっかりと腹をくくるのか、
まだ、電動ろくろの前で粘るのか
今年の作陶の方向性は
未だ決まっていない。

とりあえず、初挑戦のマンガン釉は
イメージどおりの焼き上がりだったので
今回の高い焼成料を無駄にはしなかった
とだけは言えるだろう。

趣味の何々はみんな余裕の産物、
なくても生きていけるし、
必需品ではないものばかり。

私にとってのお茶に陶芸に版画にと
(版画は趣味のつもりはないが…)
対価を産み出すことなく散財しかしない
これらのものを手放すことなく
この物価高を乗り切れるのか、
悩みはつきない。

まあ、ここはひとつ、
焼きあがったカップに紅茶でも淹れて
ゆっくり考えるとしよう。











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