2024年6月22日土曜日

陶芸 新シリーズ始動

 













今日は5月の半ばに陶芸展があって以降
初めての釉がけの日だった。

本当なら私は第1・3土曜に所属しているので
先週の土曜日のはずであったが、
紫陽花展と孫1号の誕生会で
すべての曜日が埋まっていたので、
やりすごした今週末に延期させてもらった。

つまり第2・4土曜のメンバーのところに
お邪魔して釉がけをさせてもらったと
いうことになる。

ここのオリジナルメンバーは女性3名。
1名はこの工房最古参に近い女性だけど、
他の2名は新メンバーなので、
私にとっては馴染みの薄い方達である。

日付を変更してもらって作陶する時は
なるべく隅っこで
他のメンバーの邪魔にならないよう気遣うが
何しろ私が今日、釉薬をかけようとしている
器は例によって大量にあるので
結局は大きなテーブルの半分を使って
大風呂敷を広げることになる。

それでも、今日の釉薬は失透と呼ばれる白と
透明釉の2色だけだったので、
釉薬桶をいくつも奥から出してきて
攪拌することはなかったので
比較的、静かに参加していたと言えよう。

今回の器は新シリーズで
ゴールデンウィークに行った笠間の火祭りで
見て、真似してみようと思った
赤土に白の化粧泥を塗り
模様を削り出すというスタイルの器だ。

火祭りで見たのは
大きな楕円形の鉢ひとつだったが
それに似た中くらいのアーモンド形の鉢と
小鉢や茶碗など、
シリーズ化しようと思って
いくつも作ってみた。

削り出した絵柄もそっくりにするつもりはなく
自分なりの描線で
いきなり下絵もなくひっかいて削り出してみた。

今日の釉がけでは
そのひっかいた絵柄を生かすため
単に透明の釉薬をかけただけなので
いたって作業はシンプルだ。

もうひとつのシリーズは
テープ・ワークと呼んでいるシリーズだ。

素焼きの済んでいる器に自由にテープを貼ることで
その部分には釉薬がかからない。
それを利用して
1色目の釉薬が乾いたらテープをはがし、
全体に透明釉をかけると
器全体が透明な釉薬でコーティングされる。

白く焼きあがる土で作陶した上に、
白い釉薬をかけ、
テープをはがして更に透明をかけたので、
全体としては白い器が出来あがる。

ちょっとフォークロア調の柄のある器と
アーモンド形の白いモダンな器。
違うタイプのシリーズだが
両方とも、手びねりなので、
温かみがあり、同じテーブルに並んでも
違和感はないはずだと思っている。

作業は午後1時半に始まり、
クラスは5時までと決められているが、
私は写真にあるように15~16個の器の
釉薬をかけ終え、
更には前回、作陶して
箱に入れて乾かしていた3点の器の削りもして
4時10分に終了した。

もちろん道具の後片づけも掃除もした上で
「お先に」と挨拶すると
新人さん達は目を丸くして
「あんなにあったのにもう出来ちゃったんですか」
と驚かれてしまった。

確かに目の前の大先輩は
釉がけは花瓶ひとつだけだし
削りも1点だけだったので
スピードの出し過ぎには注意しなければ…。
(我がクラスではあおり運転禁止と
言われているが…)

雑にしているつもりはないのだが、
もっと神経を尖らせて作業している人を見ると
思うところはある。

しかし、
私のとっての陶芸はあくまで楽しみなので、
新シリーズに心躍らせ、
また、次の作品を生み出すことに意味がある。

というわけで、7月初めの土曜日に
イメージしたとおりに今回の器たちが
焼き上がってくることを念じつつ、
一足お先に工房を後にした。























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