2024年6月6日木曜日

結婚記念日の夕飯

 




令和6年6月6日、
42回目の結婚記念日を迎えた。

42年も経つと、何の感慨もないし、
何か特別なことをする気もないし、
外食しようかと提案する人もいない。

それでも、夕飯は作らなければならないので、
今日は古い記憶をたどって
結婚して1番最初に作った料理と
これまでちゃんとしたレシピで作ったことのない
料理を作ろうと閃いた。

1番最初に作った料理は
多分
「豚肉の中華風スープ煮込み」

名前は違うような気もするが、
とにかく、とんかつ用の分厚い豚肉を
塩コショウし、小麦粉をはたき、
卵をまとわせてソテーする。

一度、豚肉をフライパンから引き揚げ、
みじん切りの長ネギとショウガを投入し
油に香りを移したら
ニラと長ネギ、生シイタケを炒める。

豚肉をフライパンに戻し、
水・日本酒・塩・醤油で味付けし
少し煮込む。

そんなボリュームのある豚肉料理だ。

春雨の中華サラダと何か忘れたがもう1品
スープ系も作ったかもしれないが、
それが初めての夕食だった気がする。

当時は沢村貞子みたいに
毎日、食事日記をつけていたし、
「おそうざい12か月」という料理本の
全てのページを制覇しようと決めて
いろいろ新しいメニューに挑戦していた。

最初の2か月で3㎏太ったダンナは
「俺はブロイラーじゃない」と怒っていたが、
まだ、大学院の学生だった私が
意外に料理上手だとわかり、
毎日、酢の物の酢まで飲み干す勢いで
完食してくれていた。

ああ、そんな美しくけなげな日々があったか…。

さて、
今まで作ったことのなかった方の一品は
「白和え」だ。

ある和食の料理家さんのYouTubeを見て
美味しそうだし、健康食だと思ったので、
サイドメニューをして作ることにした。

まず、1時間ほどかけ、木綿豆腐を水切りする。
その間に
人参の細切りを茹で、軽く塩をする。
小松菜は丸のまま茹でて3cm長さに切り
醤油洗いなる技で水っぽくならないようにする。
ちくわもたて3cmの細切りにし
全ての材料を同じ形に揃える。

ボールに水切りした豆腐をちぎって入れ、
すりごま・砂糖・醤油・ごま油・塩少々を加え、
すりこぎでよく擂り混ぜる。
そこに3つの材料を合わせ、よく混ぜ
器にこんもりと盛る。

今まで、「切り干し大根の煮物」とか
「ひじきの煮物」はよく作ってきたが、
「白和え」は作ってこなかったので、
小料理屋みたいで新鮮だ。

しかも、とてもヘルシーな一品なので
健康にもいい。

他には
「レタスのじゃこサラダ」
「新わかめのしょうがポン酢」
の2品

以前なら、
ここに更に汁物を作りそうなものだが、
今回はここでやめておいた。

一応、ダンナには
「結婚記念日だから、
一番最初に作った奴と始めて作る奴を
作ってみた」と言ってはみたが、
案の定「フーン」と気のない返事をして
白ワインのグラスを傾けた。

まあ、結婚して何十年も経つと
こんなもんかなと思うが、
世の中にはもっと素直に喜んでくれる男も
存在するのでは、とも思う。

料理は美味しいと言ってもらえてなんぼ。
私は褒めて伸びるタイプなんだけどなと
ひとり、ぶちぶち嘆いた。





0 件のコメント:

コメントを投稿