2024年6月27日木曜日

鎌倉に蓮の取材へ

 
















夕べ、ふと、思い立って
鎌倉の八幡宮の源平池まで
蓮の花と葉っぱの取材に行ってきた。

今日は夜6時からのカウンセリングがあったので
日中にでかける予定は入っていなかったが
どうしてもどこかで蓮の取材がしたくなり、
急遽、スマホと小さなスケッチブックを手に
電車に乗った。

ここ数日、真夏かと思うほどに
気温が上昇し、
しかも、湿度が高いので蒸し暑い。

昨日もお茶のお稽古の前に
北鎌倉で見つけたむくげの取材をと思い、
お稽古に向かう少し前に
取材時間をとったのだが、
あまりの蒸し暑さに熱中症になるかと
思ったほどだ。

その上、開花していると狙っていたむくげは
まだ、硬いつぼみの状態で、
取材の目的を叶えることもできず、
踏んだり蹴ったり。

幸い、ご近所で見つけたむくげは
今朝、盛んに咲き誇っていたので、
手近なところで目的は達成されたが
場所によってか、木の種類によってか
同じむくげでも開花の時期に差があることが
よくわかった。

7月8月は私にとって
木版画の彫りのシーズンなので、
(暑い時はクーラーを切って
加湿器をかける摺りはできない)
その前段として原画をおこす必要があり、
今年は「むくげ」と「蓮」に
原画のモデルになってほしいと思っている。

「むくげ」は庭に植えているわけでもないし、
ここなら間違いなくあるという場所を
知っているわけでもない。
夏の茶花といえば「むくげ」というほど
代表格なのだが、
今年はお茶の先生のところのむくげは
花がついていないという。

というわけで、最近は
家の近所を散歩する時も
きょろきょろ怪しげに探しているし、
お茶の友人達も心配して
ベランダのむくげが咲いたといっては
写メって送ってくれたりしている。
ありがたいことだ!

一方、蓮の花は
鎌倉八幡宮の源平池に行きさえすれば
池一面に広がっていることは分かっている。

ただ、花の開花状況までは知らないので
とにかくなるべく午前中に行こうと決め、
カレンダーと天気予報と相談した。

その結果が、今朝の急な取材決行となったわけだが
行ってみれば、それは大正解だった。

一昨年の6月にも八幡宮に取材に行ったが、
その時より開花している花も多く、
早朝ではなかったので、
ちょっと花びらがうつむいていたが、
十分、凛と咲いている様子がうかがい知れた。

今回は上っ面の源氏池と平家池にとどまらず
行けそうなところまで行こうと決め、
幼稚園(八幡様の境内にある)の奥の
お茶室のある建物の庭付近まで
足を延ばした。

奥の池には亀や鴨、鯉、陸には鳩などもいて
藤棚の下のベンチに座って
人が涼をとっているような場所もあった。

そこでスケッチブックを広げて写生するのは
ちょっと気恥ずかしい気もしたが、
欲しい葉っぱや花があれば
それもやむなしと鉛筆を走らせた。

やはり、いくら写真に撮っても
手を動かしながらの方が
絵の構想やイメージを固めやすい。

大した時間をかけたわけではないが、
指先で紡いだ蓮の葉や花から
物語が動き出すのを感じた。

それにしても、今日の鎌倉は蒸し暑かった。
つばの広い帽子をかぶり、
大きめのサングラスをしていても
汗はいく筋も頬をつたった。

気づくと12時すぎになっていたので、
帰りはひとりなのに小町通の「ナルトヤ」で
『6月のごはん』を奢った。

相変わらず、丁寧に作られた
野菜ばかりの和食は
見た目も美しいし、どれも優しいお味だった。

最後に板場のお兄さんに
材料の分からなかったトマトにかけてあった
あんについて尋ねると
「ビーツを細かく刻んだものを、
酢醤油で和えてあります」と聞き、
「ビーツですか、赤しそか何かと思った」と
驚きと共に「なるほど」と納得した。

創業20周年だというが、
生き馬の目を抜く鎌倉で長く商売するには
そうした努力と知恵がいるんだなと感じた。

危うく熱中症になりそうになりながらも
何とか目的を遂げ、
最寄り駅のヨドバシで
撮った写真を大量にプリントアウトし、
3時前に帰宅した。
とりあえずシャワーを浴びてすっぴんになり、
また、夕方、ダンナの夕ご飯を作って
カウンセリングのために化粧し
下界への階段を下った。
(横浜は階段だらけだし、我が家は坂の上)

今日は2段構えの長い1日だったけれど、
とにかく本日のミッションはクリアしたので、
夜、こうしてブログをアップする
元気は残っているようだ。






























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