2026年3月28日土曜日

2026年の利休忌

 












茶道の世界では、
利休さんの命日にほど近い3月下旬
”利休忌”という催しが行われる。

今年は27日の今日、
参加者6名とちょっと寂しい人数だったが
無事に開催された。

まずは利休さんに茶とうといって
献茶が奉納される。
その後は毎年少しずつメニューが変わるが
七事式の中からいくつか
いつものお稽古ではできない
お茶のゲームのようなお遊びをする。

今年は「廻り花」「廻り炭」「茶カブキ」の
3種が行われた。

「廻り花」は床の間にかけられた竹の花器に
参加者が順番に花を生ける。
竹の花器は3か所切り口があるので
3段に花が入る。

正客から順番に3人が生け終わると
4人目以降の人は全体のバランスを考え、
どこか1か所の花を抜いて
別の花を生ける。

そうやって6人の参加者が2巡するまで
生けることで
雰囲気が変わることを愉しむ。
茶花を生けるお稽古をゲーム化したお遊びだ。

「廻り炭」は
七事式の中でも難しいお稽古で、
炭点前のお炭のくべ方を学ぶために
考案されたもの。

亭主役が一番大変で
大きな素焼きの器を持って出て、
まずは炉の中の残った炭を上げ
灰を整える。
もちろん、すべてお作法に則っている。

その後、亭主とお客役の5人が
順番に前の人とは違う炭のくべ方で
炭をくべ、その景色を愉しむ。
次の順番の人は
前の人のくべた炭を逆の順に上げ、
自分は全く違うくべ方で
くべなければならない。

これも2巡することろまでくべるので
次第に
前の人がやっていないくべ方といわれても
打つ手がなくなるので工夫が必要になる。

着物を着た女性陣がぐるりを炉の周りに
座り込み、
炭を上げたりくべたりしながら
ああだこうだとおしゃべりしている様は
なかなか日常にはない光景だ。

「茶カブキ」はいわゆる「聴き茶」のことで
最初に2種類のお茶をいただき
次に本茶と呼ばれる3種類のお茶をいただく。

最初の2種類のお茶の味を覚えておいて
本茶の1番目2番目3番目がどれか
当てるというゲーム。

飲み比べるのではなく
本茶の1服目を飲んだところで
お茶名を書いた短冊を執筆に送る。

つまり、お濃茶を5杯立て続けにいただくので
なかなかカフェイン過多になるゲームだ。

今回はこの「茶カブキ」で
滅多にない珍現象が起きた。

6名の内ひとりは「亭主」なので
お茶を点てる人。
ひとりは「執筆」といって
結果を墨で記録する人なので、
「聴き茶」に参加しているのは4名。

その4名が3種類のお茶名を期した短冊を
集計したところ
なんと全く同じ答えになった。

そんなことになったのは前代未聞なので
これは全員が当たったと思って、
すっかりいい気になっていた。
ところが答え合わせをしたら
なんと全員がハズレだったというお粗末。

とんだ伝説の回になってしまった。

「執筆」の人が記録した奉書紙は
本来なら3種類とも当てた人が
記念にもらえるのだが
ひとりも当たらなかったので
先生のところに留め置かれることになる。

「なんてバカ舌な4人衆だこと」と
また来年の利休忌にも笑いの種を
蒔いてしまったことになる。

ちなみに
私はそのバカ舌4人衆のひとりである(笑)

雅でかつ愉しんでいる内に
お茶のお稽古ができるのが
七事式だ。

そんな風にいつもはお稽古の曜日が違う
お社中の仲間と会って、
談笑しながらお稽古をして
穏やかな桜咲く春の1日が暮れていった。

























0 件のコメント:

コメントを投稿