2022年1月29日土曜日

陶芸は植木鉢の削り

 











1月の陶芸は
いつもの第1と第3ではなく、
月末に固まって行くことになった。

第1はお正月だったし、
第3は初釜になってしまったので、
第4週と第5週に振り替えたからだ。

先週の土曜日が今年初だったので、
お題である「植木鉢」を2組造り、
時間が余ったので、
更にご飯茶碗を4個造った。

それらの高台を削ることが
本日の作業ミッションだ。

陶芸は形を造ることに時間がかかり、
高台を削る作業なんて
大したことないと思われているが、
実は削りの作業で器の良し悪しも決まるし、
存外めんどくさい時間のかかる作業だ。

先週、植木鉢とその皿という2組と
ご飯茶碗を4つ作った同じぐらいの時間、
つまり3時間半もこれだけの器の削りに
時間を要する。

まずは簡単な方の茶碗の削りに着手した。
同じグラム数なのに
2つは少し小さくなったのは
腰といって茶碗の底付近の粘土が
やや厚かったため。

そちらのふたつは全体が均一な厚みになるよう
茶碗の下半分をたくさん削ったので、
削りカスも大きい2つに比べると
たくさん出てしまった。

植木鉢の方のデザインは
テーブルの上に置いて楽しめるように
やや小ぶりにし、対のお皿もついている。

お題は「植木鉢」だったが、
植木鉢にするか植木鉢カバーにするか、
使う人が決めればいいように、
一応、底には穴を開け、水が出るようにした。

釉薬は「氷裂」という名前のものにするつもり。
色は青磁色で
貫入という細かい美しいひび割れが入る
少しクラシックな雰囲気の器に
なる予定だ。

電動ろくろではできない丸みのある四角い形で
四隅に足があり、
受け皿からちょっと立ち上がったような形だ。

今日はその足の部分を削りだす作業をしたのだが、
赤土はまるで生チョコのような色と
すべらかさなので、粘土というより
チョコレートの細工をしているようで
とても楽しかった。

削るうちにどんどんイメージが膨らみ、
テーブルの上に置いて、
多肉植物か、サボテンか、
もしくは苔玉もいいかもと、
中に入れるもののアイデアが次々、湧いてきた。

2月第1の土曜日は
早くも来週なので、
うまく乾燥して、素焼きに回してもらえれば、
来週の釉がけの時には
今日削った茶碗と植木鉢にも
薬をかけることが出来るはずだ。

釉薬の種類は
今日、削った6点はすべて「氷裂」の予定。

2022年の事始めとして、
陶芸が一番出遅れていたが、
月末にきて急にスピードを増した感じで、
来週末にはいくつかの器たちが
最終工程へと進む。

つつがなく焼きあがれば、
これらは5月下旬の陶芸展に
出品の予定だ。

初めての釉薬「氷裂」
さて、どんな新境地を見せてくれるか、
今から大いに楽しみだ。




















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