2026年1月24日土曜日

2年ぶりの「初釜」

 














2026年1月24日(土)
お茶のお稽古場で「初釜」が行われた。

昨年は先生が大きな手術をなさったため
初釜は行われなかったから、
2年ぶりの「初釜」である。

「初釜」とは文字通り
その年の始めに行う稽古茶事である。

お社中のメンバーのドレスコードは着物。
しかも初釜なので
訪問着クラスの華やかで格の高い着物が
暗黙の了解だ。

私は今回は、江戸小紋の訪問着
写真には写っていないが、実は、
裾回しに竹の手描きの柄が描かれている。
帯は全通の袋帯で
黒地に笛の柄が総刺繍で織り込まれている。


お茶中のメンバーが集まると、
まず新年のご挨拶をし、
お茶室には「お客様役」のメンバーだけが
席入りする。

先生は「亭主」
他に「炭点前」「濃茶点前」「薄茶点前」の亭主役は
水屋に控えていて
自分のお点前の番になったら
その割り振られたお点前をする。

お炭点前の後には
本来なら懐石料理をいただくのだが
ここ数年はお弁当をとって
それをいただくのが常だ。

今回は「鉢の木」のお弁当とお吸い物。
お弁当の後には主菓子をいただき、
その後にお濃茶点前が始まる。

写真は最初のお道具組のものだが
肝心のお茶碗やお茶の入った茶入れや茶器は
写真に収めることができなかった。

ましてや
お点前中の写真撮影はNGなので
お弁当を食べているところと
最後の集合写真しかないのは
ちょっと残念。

それでも、新しいメンバーが3人も加わったので
集合写真も何だか新鮮だ。
先生がお元気になられて
また、こうして「初釜」ができてよかった。

私は本日はお客さん役だったので、
何のお点前もしなかった。

ただ、お弁当をいただき、
お菓子をいただいて、
お濃茶と薄茶をいただきながら
おしゃべりしていただけなので
お気楽な役どころだった。

しかも、初釜となると
先生はふだんは使わない高価なお道具を
出してくださるので
まさに「眼福」
拝見するだけでいろいろ勉強になるし、
目も楽しい。

今回のお道具で印象に残ったのは
お濃茶が入っていた茶入れとお仕覆。
お薄茶が入っていた茶器。

どちらも写真がないので
リアリティがないのが残念だ。

茶入れはあんこう型と呼ばれるもので
魚のアンコウのように口が大きい。
茶入れのふたには今や禁制品の象牙が
使われているが、
いつもの茶入れのふたの4~5倍の大きさで
裏は金張りだ。

アンコウは冬の魚なので、
このお茶入れも冬にしか使えない。

お茶入れはお仕覆といって
巾着袋のような絹物に包まれているのだが
よろけ縞の柔らかい色合いのお仕覆だった。

一方、お茶器の方は
大棗で黒の漆に金蒔絵。
鶴の絵柄が何羽も描かれていた。
銘は「千羽鶴」
金線が盛り上がっていて豪華だった。

蓋の裏には「久田宗匠」のお顔。

もしかしたら、今回のお道具の中で
一番高価だったのはこれかも。
と、下世話な想像をした。

初釜の濃茶のお茶碗は
「重ね茶碗」といって大小の組茶碗が正式だ。
楽の茶碗の内側に金が塗ってるものと
銀が塗ってあるもので一組になる。

私は今日は三客だったので、
最初の金のお茶碗で三人分点ててあるので
三人目の飲み手として
お濃茶をいただくことが出来た。

コロナ禍の時は
一椀で何人かがお茶を飲み回すという
茶道で一番大切にしてきた作法も
できなくなって、
一椀にはひとり分のお茶しか点てられなかった。

それが2~3年くらい前から
徐々に複数人分を一椀で練り、
飲み回す文化が戻ってきた。

「同じ釜の飯」ではないが
「一座建立」の精神に基づくこの作法で
濃茶を愉しめるということを噛みしめた。

まあ、考えてみれば
赤の他人と同じお茶碗から飲み回すのは
どうなの?という考えもあると思うが、
これが日本の伝統的文化、
おもてなしの心として
何百年も続いてきたことなので、
やはり守るべきなのではと思っている。

お弁当の時には日本酒も振る舞われる。
今日は「久保田」が出され、
やっぱり美味しいと思いながら
何杯もいただいたせいか、
お弁当の時の写真は
皆、くつろいでいる。

共通の趣味をもついいお仲間たち。
いつもは別々の曜日でお稽古している人とも
こうして年に2~3度お目にかかり
お茶を通じて交流できるのは
楽しい時間だ。

今年も無事に「初釜」を終え、
新しい年が始まる。






























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